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御香宮神能〜蝋燭能〜

今年も御香宮神能〜蝋燭能〜が令和6年9月23日(月・振休)に開催されます。
伏見、という地は古くから芸能が盛んなのですが、御香宮の猿楽(江戸時代まで能は猿楽と言われていました)は記録の上での初見は平安時代まで遡ります。伏見宮貞成親王の『看聞御記』(1416〜1448)によると

御香宮の猿楽は祭礼中、境内で上演されたようで、丹波矢田猿楽が楽頭職(猿楽の主催権)をつとめた。そして時には宇治猿楽や大和猿楽などもこれに参加し、一時楽頭職をめぐってのトラブルも報ぜられている。応永31年(1424)の3月に催された神事猿楽では「公家人疲労の事」を矢田猿楽が演じ、伏見在住の公家衆の生活の実態を風刺して民衆を笑わせたので、貞成親王がその楽頭職を罷免したのは有名な話である。また、応永28年は飢饉のため神事猿楽を中止したところ、慶俊という社司が疫病にかかり横死するという事件が起こったので、神事猿楽は例年通り行われることになったという。
『京・伏見 歴史の旅』より

なんと・・・疫病退散にはやはり御香宮神能!
そんな歴史のある御香宮神社(愛称 ごこんさん)の神能、コロナ禍の時は4年演能休止でしたが、去年からちょっと形を変え復活いたしました。

去年までは全席自由席でしたが、今年度から範囲指定自由席が設けられました。
正面限定50席のうち、お好きなお席にお座りいただけます。
お並び頂かなくても、正面の良いお席が確保されます。
お仕事や用事でギリギリになられる方、ご遠方の方も安心です^ ^
限定50席なのでお早めにお申し込みください。
詳細・お申し込みはこちら↓

またはチラシQRコードからでも大丈夫です。
チケットは去年まで楽師も承っておりましたが、今年からはお宮さんに直接お願いします、とのことです。

番組(プログラム)です

当日は解説漫画もある・・・はず!
絵の上手な社務所の方が描いてくださってます。

去年の様子

去年の準備の様子です。ポーズをとってくださってるのは神能会の会長さん。
神職さんがお掃除してたり、神能会の皆さんが椅子並べたり、ほんま手づくりなんですよ^_^
こちらのお舞台は明治時代のもの。

明治11年に九社殿の北三間を改築して造られたものである。今から600年ほど前から能楽の先行芸術である猿楽が当社で盛んに行われていた。特に秀吉はこれを愛好し、当社を大亀谷へ遷した際にも境内に能楽台を建てた。それを家康が現在の地に移したが、その後大破したため宝永5年(1708)に取り壊された。その後は、神能奉納の度に仮設の舞台を組み立ていたが、明治11年に和楽社を組織し、能舞台を完成させた。現在では秋の神能奉納を始め、区民文化祭、春秋の謡曲大会などに使用されている。(御香宮神社HPより)

この時期、気候がどうなるか分かりませんが蚊が多い・・・しかも強力。それは確か・・・なので虫除けスプレー等、そして足元を照らす何か・・・足元は砂利ですし、あると便利!をお持ちください。
秋の夕暮れ、ほのぼの見えるのは夕顔の君なのか花の精なのか。
源氏物語の世界に浸りにいらしてくださいませ。
ごこんさんでお待ちしております^ ^


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