源氏物語「葵」 ~鈍色に込められた思い~

「葵」は、能「葵上」としても長く上演されるなど、源氏物語の中でも有名な帖の一つ。
六条御息所が生霊になって……と聞けば、「あの話ね……」と分かる人も多いはず。

前帖「花宴」から二年後、光源氏二十二歳。
光源氏に思いを寄せてはいるものの、妻とは認めてもらえずにいる六条御息所は、伊勢に下ろうかと考え始める。そのような中、光源氏の正妻の葵上が懐妊する。
そして、葵上は賀茂祭前日の禊の見物に行く。美々し

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ありがと。
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【テキスト】スキマゲンジ第19回「薄雲(うすぐも)」

前回のあらすじ。

京に来ることを躊躇していた明石の君ですが、母方の祖父の持っていた邸が京のはずれにあるのを修理して、そこに移ってきました。紫の上の機嫌を気にしつつも、三歳になる姫の将来を気にする源氏の君です。

スキマゲンジ第19回「薄雲(うすぐも)」の巻。
悩みの種は尽きない。

源氏の君は、明石の君に「姫をこんな物寂しい山里で育ててはよくないよ。紫の上も会いたがっているので、うちで袴着(3歳

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【動画】スキマゲンジ第19回「薄雲」

スキマゲンジ第19回「薄雲(うすぐも)」の巻です。
藤壺の院が亡くなり、ずっと藤壺の院に祈祷を任させていた僧が、帝にあることを話し始めます。

サブタイトル:悩みの種は尽きない。

何度読んでもこの辺で挫折する

源氏物語の話です。

今日投稿予定の「薄雲」の巻、次回予定の「朝顔」の巻。

何度読んでも、だいたいこのあたりで挫折する。もうね、光源氏が気持ち悪くて(苦笑)

そもそも私は物語にどっぷり移入して読んでしまうタイプなんだけど、源氏物語は光源氏にではなくて、その巻その巻のメインで描かれている女性に移入する傾向があるみたいで。

だから、もう「中年」の域に達してる光源氏が、ギラギラギンギンしてるのが気

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【テキスト】スキマゲンジ第18回「松風(まつかぜ)」

前回のあらすじ。

六条御息所の娘は入内し、斎宮の女御と呼ばれます。冷泉帝にはもう一人、権中納言の娘が弘徽殿の女御として先に入内しています。さて、源氏の君は宮中で「絵合」というイベントを企画し、盛会に終えたのでした。

スキマゲンジ第18回「松風(まつかぜ)」の巻。
思い出が進行形になる。

源氏の君の邸の改装は進んでいます。東の院には花散里を移住させました。東の対には明石の君を呼ぼうと思っていま

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【動画】スキマゲンジ第18回「松風」

スキマゲンジ第18回「松風(まつかぜ)」の巻です。
いよいよ明石の君が京ちかくまでやってきました。幼い姫も一緒です。

サブタイトル:思い出が現在形になる

桐壷をめぐる人々 ~超訳源氏物語「桐壷」~ その二十六②

㉖ 入内の噂–2

「なにそれ。何か意味あるの?桐壷更衣と比肩する人はいないんじゃなかった訳?」

「それがね、帝付きの典侍(ないしのすけ=女官の役職)が、桐壷更衣にそっくりな人がいるからって進言したら、帝がその気におなり遊ばしたって話なのよ」

「えっ?!…え~っと、色々突っ込みどころが満載なんだけどどこから行こう?そ、そうだ、誰なのよその、新しい、桐壷更衣にそっくりの人って?!」

「先代の帝

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ありがとうございます!!嬉しい!!

【テキスト】スキマゲンジ第17回「絵合(えあわせ)」

前回のあらすじ。
京に戻ってきた空蝉ですが、夫が亡くなり、義理の息子たちには冷たくされたり下心を持って接せられたりするので、出家してしまうのでした。

スキマゲンジ第17回「絵合(えあわせ)」の巻。
みやびな大バトル。

六条御息所の娘である前の斎宮が、冷泉帝の后として入内する日が来ました。じつは、朱雀院がまだ帝の時、伊勢に旅立つ斎宮を見初めて、戻ってくるのを心待ちにしていたのですが、源氏の君は体

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【動画】スキマゲンジ第17回「絵合」

スキマゲンジ第17回「絵合(えあわせ)」の巻です。
六条御息所の娘が「斎宮の女御」として入内、権中納言も娘を入内させているので気が気ではありません。

サブタイトル:みやびな大バトル

【テキスト】「蓬生」の末摘花のこと

こんにちは。どうしてもおしゃべりしたくて登場してしまった「中の人」です。

何がおしゃべりしたかったかというと、あの末摘花の姫君のお話「蓬生」の巻のことです。

末摘花がどん底生活になっていたのを源氏の君が思い出して救うっていう大まかなストーリーは知ってたんですが、あんなに短編小説としてしっかり成立していることは恥ずかしながら、よく知らなくて。

しかも、「末摘花の描かれ方が、『末摘花』の巻と『蓬

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