天の川銀河の円盤の隅を、 太陽とともにめぐる 青く輝く水の星。 私たちはいつも、その楽園にいる。 太陽と星の光、2つの世界を行き来しながら それぞれの物語の1ページを刻んでいる。 今日もまた、この光の中で生まれた物語を胸に、 休息の闇の中へと帰っていく。 明日もまた、水がきらめくこの星で 自らの光の道を探し求めるのだろう。 光はすでに自らの中にある。 楽園はすでに今ここに存在している。 輝く星は、自らの星の光を知らないのだ。 地球の所在地を調べてみたら、果てしなか
月のいない夜を 通り過ぎた 夕闇の雲に隠れた 淡い光 変わらずに 満ちては欠ける いつまでも こんな気持ちで 眺めていられたらいいのにな お伽話は信じないけれど 月におもいを預けるのなら 信じていることと なんら変わりないのかもしれない この曲を聴くと、 星の王子様と一輪の花の物語を思い出す
通りすがりの店 カレンダーの写真の中に カンガルーが見えた気がした 近づいてよくみると キリンだった いつも下から見上げるキリンを 上から見たことなんてなかった ドローンの普及で ますます知らない 角度がみえるようになった キリンを小さいと思う日がくるなんて.. 愛くるしいあの顔を思い出したら なんだか力が抜けた夜
街灯ひとつない暗闇の中 車のヘッドライトと フロントガラスに 光る線が落ちてくる 霧もかすかに出てきて ゆっくり進まないと 何もみえなくなりそう 深い水たまりの上を そっと行くけれど 押し上げられた水が 大きくアーチを描く ぽつりぽつりと 街の光に近づく 霧も遠ざかっていく アスファルトに 青と白と赤の波紋が いくつも広がっている 信号待ち 照らされた緑の葉が 揺れるゆれる 丸く光る雫を リズムよく振り落としていた 雨の夜、光の街 写真 Yukitak
流れてきたあの曲 幼い頃に母とみた ドラマを思い出す 金曜日か 土曜日だったのだろう 夜更かしを許してもらえる夜 もうボンヤリとしか 思い出せないけれど 教会 マリアさま ロザリオ あまりにも ぼんやりな記憶だから すり替わってる可能性もあると思ったら やっぱり.. この歌は「ビューティフルライフ」 記憶の場面は「神様、もう少しだけ」だった チャンチャン 写真 山根あきら様 素敵な歌声に 丘でお月見もいいなぁ、なんて思った夜 次の満月も晴れたらいいな
秋の歌が聴こえる わかってる もう少しだけ 流れていてほしい 季節が移ろうことも ちゃん知っている あと少しだけ この歌を聴かせてほしい 触れた心のぬくもりを 忘れずに 生きていけるように 写真 KEN壱.S − 蜃気楼旅団さま 流れてきた歌 秋の夜
薄いカーテンを 1枚ずつくぐるように 近づいてくる気配 心許ないようでいて 見つけてほしいような 隠れる場所は まだどこかにあるはず そう思っては 見つけられずに 薄暗く幾重にも続く 光と影のカーテンの中を ただ 闇雲に逃げまわっている 写真 NONさま
冷たい雨 風のいたずらで 時折り肌に落ちてくる さっきまで静かだった雨は いつの間にか大きな粒になっていた 街灯と行き交う車に照らされた 光の線が流れてく 全てを かき消してしまうような 雨音 心の雑音さえも流してくれる こんな雨の夜も好き 写真 マカピー様
今日は全国的に雨模様 雲の上では 月のない夜 秋の星たちが 美しく瞬いているのだろう 静かな雨 その空の向こう 遠い星の世界に思いを馳せる 見えないもの それでも確かにそこにあるもの 絵 Doodle Worksさま そんなことを思いながらの帰り道 高台の道をくだれば 雨の街がキラキラと輝いて 人の世界の夜の輝きもまた 一段と美しかった
人は多面的だからこそ 美しい 重なる それぞれの光と影 光と光 影と影 その濃淡も 全てがあなたで 全てがわたし 誰かからみた醜い一面は 誰かにとって心惹かれる一面だったりもする 光も影も その全てがいとおしい 写真 みやこわすれ様 実体があるとしたなら、 多面的だなと思うし 実体がないものとするなら 宇宙そのものと何ら変わりない気がする 目に見えるもの見えないもの 光と影
まわる まわる この惑星 1兆6790億周.. もっと多いのかな その内の たったひとまわり 出会った私たち 同じ青い星にのって 今日もそれぞれの宇宙を 旅している その宇宙が重なる瞬間が あったとしたなら それを"奇跡"と呼ばせてほしい 写真 さとやまくらし@note様
知らない街の科学館で ぶらぶらしていた時 買ってもらった アメジストとラピスラズリ 小学生の頃は 寝る前に よく眺めていた ラピスラズリの色は 見つめればみつめるほど 図鑑でみた地球の色を思わせた すいこまれそうな瑠璃色 いつまでも眺めていられた 今さら気づいたけれど 『真珠の耳飾りの少女』の青は、 ウルトラマリン 顔料はラピスラズリ どうりで惹かれるわけだ ------ 絵 みけ@LaLuceさま
父がお風呂に入ると かならず聴こえてきた歌 何度も聴いたあのフレーズが 今となっては懐かしい やさしさがこわい 幼い頃は よくわからなかったけれど 今なら、 あの歌の意味が 少しは分かる気がする 写真 HLA0048さま
眠りに届く雨の音 目を覚ますと しとしとと ゆっくり、やさしく 冷たい雨粒が 大地とぶつかり音を奏でていた 鳥たちのさえずりが 澄んだ空気に 遠くまで響く この季節の雨が運ぶ 少し冷たい風が 寝起きの熱を そっと冷ましてくれる 秋の雨の匂い 神無月の朝
小さい頃から慣れ親しんだ チロルチョコ そして、変わらない私の好み コーヒーヌガーとミルク缶 こんな夜遅くに思い出すのは なんて酷なんだろう.. 大人になってからは たまにしか口にしなくなったけれど この2つだけは これからも長生きしてほしい 写真 ぷらいまり様
お風呂上がりに 久しぶりにボーッとしていたら そのまま寝ていた 身体の重さがいつもの倍に感じる 日頃は自分の重さも忘れがちだけど 力がぬけると ビックリするくらい 重たく感じる時がある 足指の先から頭のてっぺんまで ぼんやりと夜に沈んでいくような 静かな秋の夜が心地いい 絵 mizutamaさま