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もうすぐ父の日。5歳息子の意外な願い。「あのね。ぼくは、ぱぱと・・・」

もうすぐ父の日がやってきます。

父の日といえば、数年前、息子が5歳頃だったときのことを思い出します。


「父の日、何しようか?」

「ちちのひ? ちちのひって、なんにち?」

「次の日曜日だね」

「あ! そのひは、ようちえんの、さんかんびだよ」

そうか。幼稚園の参観日か。

確か、前の年もそうだった。
日曜参観なのもあり、お父さんやお母さん、場合によってはおじいちゃん・おばあちゃんまで来る、賑やかな一日。

でも、去年の我が家は主人が出張中で、行ったのは私(母親)だけだった。
(そもそも普段から主人は仕事で忙しく、朝は早いし夜は遅い、休日出勤も頻繁にある)
主人と子供たちは、なかなか、一緒に遊ぶことも少ない。

「さんかんび、おかあさんくる?」

「うん、お母さんは行くよ」

「じゃあ、おとうさんは?」

「うーん・・・。ちょっと分からないけど、また聞いてみようね」

「うん!」

息子は「おこるとこわい」とは言うけれど、結局「おとうさん」が大好き。
サッカーの相手や、息子が好きな数字の問題、好奇心をくすぐるようなクイズは、断然父親の方が得意。

「おとうさん、きてくれるかなぁ。そのひ、おしごと、おやすみかなぁ」

「そうだね、お休みならいいね」

そう言いながら、うーん、どうかな・・・難しいかもな・・・と思う。
それはきっと、息子も少しは分かっている。
「おとうさん」は忙しくって当然だと。
だからこそ、一緒に過ごせる時間を大事にしている。

「そしたらね。ぼく、ちちのひの、あさね」

「うん」

「あさごはん、たべたいな」

「朝ご飯?」

朝ご飯なら、毎日食べているのだが。
息子は笑顔でうなずく。

「おとうさんと、いっしょに、あさごはんたべたい」

そうか。
一緒に朝ご飯、・・・かぁ。

主人とは出勤時間帯が違うため、朝ご飯はいつも別々。
それが当たり前な我が家だったけれど、息子にとっては「朝ご飯をお父さんと食べる」ことすら、とても貴重で、珍しいことなんだ。

「それでね。いけたら、ようちえん、いっしょにいきたいな」

「・・・そうだね」

父の日、私は「何をプレゼントしよう」「何を用意しよう」と考えてばかりいた。
でも、与えるばかりが、プレゼントではないのかもしれない。

「お父さんと一緒に朝ご飯を食べたい」

「手をつないで幼稚園に行きたい」

「お父さんと、一緒にいたい」

そんな時間を過ごせること。

それが息子にとっても、父親にとっても、大事なことなのかもしれない。


ちなみにその年。
珍しく主人の仕事もお休みで、家族みんなで参観日に行くことができました。
もちろん、朝ご飯もみーんな一緒^^

今年は・・・どんな父の日にしようか(未定)。

朝ご飯はムリだとしても・・・せめて、夕ご飯ぐらいは。
家族みんなで食べれるといいな。


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