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マガジン5 #エッセイ#呟き#ぼやき#随想#哲学

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記事一覧

至高のベーコン・エピを求めて

至高のベーコン・エピを求めて

皆さんはベーコン・エピをご存知でしょうか。
名前は知らずとも写真を見ればわかるでしょうか。

僕はこのベーコン・エピが大好きです。
パンの中で1番好きです。

しかし、パン屋さんの売れ筋商品でも、定番のパンでも無いですよね。

パン屋さんでアルバイト経験のある知人にも「いつも残ってましたよ」と言われた時はショックでした。

ですが僕は、この絶妙な硬さ、噛みごたえ、内側の生地の柔らかさ、そしてかくれ

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僕らは役に立つために生まれたのか

僕らは役に立つために生まれたのか

先日、ある人からこんな話を聞きました。

「私は役に立てているのだろうか」

これ自体はごくごくありふれた悩みかもしれません。

もう少し詳しく紐解いていくと、
「今の仕事は人との繋がりが見えず、誰かの為になっているという実感が得られない」
ということだそうです。

実際はもっと色んな話を聞いたのですが、今回僕が考えたいのはここです。

人間であれば当たり前に思える、人の役に立ちたい、或いは役に立

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不在の在

不在の在

「不在」という存在感があるよね、というお話です。

「存在していた」という過去の事実があるからこそ、「不在」は感じられるのであって、
最初から存在しなかったものの不在は感じることはできません。

もちろん自分が認知していないだけで、確かにいろんなものが存在しているはずです。

世間的には無数の認知しきれない存在があり続け、生まれ続け、無くなり続けます。

しかし、こと存在「感」となると、そこに確か

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本選びの偏りは悪いことか

本選びの偏りは悪いことか

僕は毎日、好きな本を読んでいる。

当たり前のことかもしれない。

学びたいこと、知りたいこと、夢や目標に対してふさわしいと思えるものを選び、手に取っている。

言わば「守備範囲」なるものがそこにはある。

しかし、こう思うこともある。

これは「偏食」ではないのかと。

以前、役に立つから本を読むのではない、という旨の記事を書いた。

好きだから、読みたいから読むのだと。

しかし、読む本を選ぶ

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忙し過ぎるやろ!

忙し過ぎるやろ!

気づけば最後の投稿は3/19でした。

その間、有休を使い温泉で英気を養い、年度末超絶多忙期間に入りまして、、、

記事を投稿するどころではなくなってました。

書き溜めた記事はいくつかあったのですが、
ある程度体裁を整えた修正版にしてから上げないといけないので、
それすらもする余裕がなく…。

気づけば4月になってましたとさ。

こんなどうでもいい文章でも、noteのアプリさえ開けなかったことを

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答えのない世の中について

答えのない世の中について

答えのない世の中になった。
正解のない世の中になった。

そう誰もが口を揃える。

しかし僕はこう思います。

答えは有る無しではない、と。

答えは1つじゃないから。

答えのない世の中。

それを実状に沿った言い方に直せば、
「1つの確固たる答えのようなものは無くなった世の中」
「1つの確固たる答えがあるという幻想が暴かれた世の中」
となるでしょうか。

はじめから「確固たる1つの答え」なんて

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安定つり合いと不安定つり合い

安定つり合いと不安定つり合い

『世界は贈与でてきている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学』

という本を今、読んでいます。
著者は近内悠太さん。
これがデビュー著作です。

この本に「二つのつり合い」という話が出てきます。

ずっと動かず静止し続ける黒いボール。
しかし、その台座は見えない。
いったい何の上に鎮座しているのかはわからない。

それが静止しているのは、ボールに働く力の合計がゼロになっているということ。

つまり

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繊細でタフ 自分の中のドSとドM

繊細でタフ 自分の中のドSとドM

繊細でタフ。

いっけん矛盾する、相反する二つの言葉ですが、
「僕はこうありたいなあ」と思わせてくれる表現です。

この表現には、今読んでいる「歌々の棲家」という本で出会いました。
僕はMr.Childrenのファンです。
この本も、Mr.Childrenを長く取材された森田恭子さんという方が書かれた本なのですが、

ボーカルの桜井和寿さんの人となりを
「桜井君はやはり繊細で、けれどタフな印象」

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年度末、多忙につき

年度末、多忙につき

今朝、通勤時電車に揺られていると、急ブレーキが作動しました。
いきなりの衝撃に対して、立って乗車している人の多くがバランスを崩しました。

そんな中、僕はいつものように本を手に持ち立っていました。
僕の後ろに立っていた女性がバランスを崩し、僕にもたれかかる形になりました。

その時でした。
ちょうどその女性と僕の間に位置する場所に立っていた若い男性がその女性の背中を支え、優しく「大丈夫ですか?」と

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意味の事後性 意味のあるなしは事前にはわからない?

意味の事後性 意味のあるなしは事前にはわからない?

「これって覚えて意味あるん?」

教育の世界に身を置いていて、生徒に聞かれることランキングでベスト3に入るであろうフレーズです。

これを言われて返答に困る先生は多いのではないでしょうか。

上手いこと言いくるめるか、理由を懇々と説明するか、「やらなあかんもんはやらなあかんねん!屁理屈言うな!」と勢いで押し通すか。

きっとこれらのどれかでしょう。

なぜこのような質問が生まれるか。

そしてなぜ

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自己を受け止める

自己を受け止める

電車などの公共の場で、あたり構わず大声で泣き散らかす小さな子ども。

そしてそれを睨みつける人。

きっと彼らは羨ましいのだ。

心が狭い、不寛容なのでは決してない。

自分も大声上げて泣きたいのに、それが叶わないから嫉妬するのだ。

人は年を取れば成長していく。
みんな無条件にそう思っているように感じる。

けっしてそんなことはない。

赤子や幼子のほうが優れている、鋭敏な感覚はたくさんある。

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自立とは依存先を増やすことである

自立とは依存先を増やすことである

東京大学先端科学技術研究センター准教授、医師で科学者の熊谷普一郎さんの言葉です。

生後間もなく脳性麻痺により手足が不自由となりながら、小学校から高校まで普通学校へ通い、東京大学に進学。医学部卒業後、小児科医として10年間病院に勤務。現在は障害と社会の関係について研究するとともに、月2回ほど診療現場に出ている熊谷さんは、当事者研究の第一人者とも言える方です。

そんな熊谷さんは、障害を抱えながらも

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歩いて旅したことで電車の有り難さを知った

歩いて旅したことで電車の有り難さを知った

僕は基本的に電車では席に座りません。

ガラガラの各駅停車などでは流石に座りますが、基本的には座りません。

理由はいくつかあります。

まず、譲るのが面倒だから。
自分が乗ったときに空いていても、どうせその内いっぱいになって譲るのならば、
最初から立っておいて1席空けておけばいい、という考え方です。

次の理由としては、「良いことしたな感」が嫌だからです。
座らない=譲らない。
こうすれば「座っ

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「ただの会話」に感動した

気づかぬ間に疲れていたんだなあ、というお話です。

今日、駅のホームで電車を待っていると、中国人?台湾人?とにかく中国語話者の方に話しかけられました。

どの電車に乗ればいいかわからなかったようなので教えました。

カタコトの日本語を話されていたので、そのまま日本語で返したのですが、
その会話の後になぜだかわからず感極まって、というよりふいにホッコリして泣いてしまいそうになりました。

カタコトで

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