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小さなことでくよくよしたい
くよくよしている。
本当に小さなことで、くよくよしている。
詳しい事情は割愛するけれど、小学三年生の息子が、悔し泣きしながら下校してきた。
話を聞くと、同級生から紙製の棒で頭をペシペシと叩かれることが頻繁にあり、やめて、と言ってもやめてもらえず、もういやだ、という気持ちが爆発したようだった。
かといって、相手の子のことが大嫌いかといえば、そういうわけでもないらしく、ペシペシ叩かれないときは、い
気づくひと、気づかないひと
先日、草むしりをした。
子どもの通う小学校の保護者活動で、各学年のクラス役員と協力者が集まり、総勢二十人ほどで、にぎやかに校庭の草をむしった。
子どもが入学するまでは、保護者の集まりは、上辺だけの関係で、陰険で、派閥やいじめがあり、ギスギスしたものにちがいないと怯えていたけれど、いざ飛び込んでみると、あっけないほどに杞憂だった。
上辺だけの関係であることには変わりないけれど「今日も暑いですね」と
アラフォー、のびしろしかないわ
三十六歳。アラフォーである。
年齢の近い友だちと、もうアラサーだから、とか、アラサーになって体力落ちたわ、とか自虐混じりにキャッキャとしているうちに、あっという間にアラフォーである。
親戚のちびっこには、こないだまで赤ちゃんだったのに、もう小学生なんだね、子どもの成長は早いね、なんて話をするけれど、そんなことはなかった。子どもに限ったことではなく、大人だって早かったのだ。
こないだ、ゆるキャン△
冷や汗をかくほどの贈りもの
35×2のちいさな黒い粒。
教室にみっしりと並んだそれは、初夏のデラウェアみたいに瑞々しくて、まんまるで、そして、何を考えているのかわからない。
本の表紙を抱いて、黒板を背にして立つと、いつだって、どんどん舌が乾いていくのに、脇の下はじっとりと湿っていく。しまった、またグレーのシャツを着てきてしまった。
それでもニッと笑って、今日はこの本を読みます、とはりきった声を出すと、なになに、とか、あっ、そ
夏の日の「平和集会」という学校行事から学んだこと
わたしは、九州の出身です。
わたしが通っていた地域の小学校では、毎年夏休みのまっただなかに「平和集会」という集会が開かれる特別な登校日があり、いつもこんがりと日焼けした顔で通っていました。
その日は、ひさしぶりにクラスメイトたちに会えるわくわくした気持ちと、もうひとつ、ちょっと憂うつな気持ちもありました。
平和集会の日は、毎年、児童玄関のホールの壁に、写真パネルが掲示されていました。
心への配慮