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九月二十六日、十一時すぎ。
つい、自分のことをわかってもらいたいと思ってしまう。この人ならわかってくれるのではないか、と期待してしまう。
自分のことを理解してもらいたい、わかってもらいたいという気持ちがあまりに強いと、人間関係はうまくいきにくいのだという。たしかにわたしも、「聞いて聞いて!」と自分の話ばかりする人は苦手だ。
通常のわたしは、おおかた聞き役だと思う。美容部員という仕事を長くしているおかげで、にこにこしながら人
【カウンセリング振り返り】ドラマトライアングルとトラウマ的結びつき
今回は、少し丁寧に先日のカウンセリングの振り返りをしてみようと思う。カウンセリングの際に出てきたキーワード「ドラマトライアングル」と、かねてより自分の行動に関係しているのではないかと感じてきた「トラウマ的結びつき」の二つの概念を自分なりに説明・解釈し、わたしのエピソードを交えて記録に残してみる。
※以下はわたしが個人的にまとめたものです。解釈には学術的な点での間違いがあるかもしれないことを先に述
夢のエンディングを書き換える
悪い夢をみたあとは、だいたいいつもと違う汗をかいている。枕元のスマホをつけると夜中の三時前だった。二時間近くは眠っていたみたいだ。LINEの通知がきている。アプリを開きスタンプを確認し、わたしも送る。よい意味で、このような時間に返事をしても大丈夫な相手。送られたスタンプのキャラクターのほのぼのした表情に安堵を得ようとする。
悪い夢をみた。この夢をみたときは、眠りながら泣いているのか目覚めたら目が
ちょっと覚えておきたい夜
先日、めずらしいメンバーで夜中二時までのんだ。ご飯に行った後の二次会、その日はみんな結構疲れていたので最初は終電に間に合うことを前提に店に入ったのに、結果二時。お腹はもうふくれているから、ちょっとのみ直そう。ワインがおいしいみたいだから、ほんのちょっとだけ。だったのに。
ランチに行くことはあっても、夜に出かけるメンバーではなかった。酔ってできあがっている姿もほぼ見たことがない。ひとりはかなり酔っ
穴ぼこを埋めるnote
ちょっと久しぶりにnoteを書く。少しのあいだnoteから離れていた。理由があって過去の記事も非公開にした。でも、アカウントを消すことはできなかった。消してしまうのはなんでだか寂しかったし、それにnoteは連絡手段のひとつだから。一方通行だけど大切な連絡手段なのだ。
noteから離れていた理由は、以前お別れした彼が関係している。別れたのにわたしの生活にまだ何らかの影響を及ぼしていることについて、
一貫したスタイルを持っている人
とある事情があり、数日のあいだ、気心の知れた友人の家に宿泊させてもらっていた。
彼女の家にはこれまでも訪問したことがある。でも泊まるのは初めてのことだった。しかも「泊まっていく?」など相手からの誘いがあったわけではなく、「…もしよかったら泊まらせてもらってもいい?」というわたしからの要望で。気心が知れた仲とはいえ、お願いするには相当な遠慮があったし、相手の気分を害するのではないかという恐れも大きか
獲得と喪失、どちらも光であり影
先日、DID(解離性同一性障害)の当事者の方と話をした。話をしたといってもわたしにとっての個人的な時間であり、特にDIDについて話題にする時間として設けたわけではなかった。
その人(当事者)は自身がDIDであるということを公にしていて、さまざまな場所でそれにまつわる活動をしている。そういうわけで、その人がこれまでにした話や執筆した書物などから、少しではあるもののわたしもその人について知っていること
慣れたことだからと思っていたけれど、結局よくわからなくなった話
知人が遠くへ旅に出た。飛行機を何回も乗り換え、海を渡る遠くへ。わたしの行ったことのない遠く。
送られてきた写真やその人のインスタからは、旅を楽しんでいる様子がこれでもかと伝わってくるのだった。日本では見慣れない食べものに飲みもの、本やネットでしか見たことのない建物、異国の言葉、明らかに日本とは違う空の色。日本のコンビニチェーンも、その国では佇まいが違う。
その知人は、これまで経験してきた出来事に
不安とは、敵か味方か
最近のわたしのキーワードは「不安」だった。他人から言われたことで、わたし自身が気づいたわけではない。いや、思い返せば日記やこのnoteにもちょくちょく「不安」という言葉を書き連ねていた。
でも、わたしにとって「不安」はあまりに身近な、慣れ親しんだ存在だと認識していた。
不安という感情を明確に意識したのは、小学生の頃、モンゴメリの名作「赤毛のアン」を読んだときのことだったと思う。たしか、物語の中の
バスタオルひろげて待っててあげる
スマホの電話帳をたぐる。た行まで行きスピードを落とす。「豊岡チーフ」の名前まで行き、詳細を押す。電話番号はふたつ。どっちだったっけ。たぶん、先に登録したほう。二行あるうちの上の番号を押す。
おそらく一年以上ぶりに架電した。コール音がする。話し中のアナウンスが流れるかな、と思いながらその音を聞く。電話した先はある相談機関だった。二年近く前まで、半年くらいの間、いや、七、八カ月くらいの間だったか、か