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#コラム

籠の中の鳥はいついつ出やる

籠の中の鳥はいついつ出やる

蛇行しながら駅まで伸びる緑道を愛犬と歩いていた。両サイドの植え込みを行ったり来たりする愛犬の後ろを、私もふわふわと続く。色とりどりの絵の具を少しずつ絞り出したパレットのような花壇、ひらひらと蝶と戯れる桜の花びら。降り注ぐ柔らかい日差しが一眼レフに映し出されたようなアウトフォーカスの世界を作り出す。

パタパタッ、という音に顔を上げた。西洋風のしゃれた家の真っ白な外壁にドーム型のアンティークな鳥籠が

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詩「面影の小箱」―#たまる物語企画参加

詩「面影の小箱」―#たまる物語企画参加

母さんが 天国へ旅立って
母さんの思い出を
大切に 貯める小箱を
心の奥に作りました。

千代紙で 折られた
小さな ひな人形には、
細くて 白い指先の思い出

湯気の立ち昇る
白いご飯には
母さんのエプロンの香り

廊下磨きの
雑巾の チクチク縫い目にも
母さんが いました

何気なく口ずさむ
「すみれの花咲くころ」は
母さんの愛唱歌

今も 窓辺に揺れる
モーニングローズの
プリザーブドフラ

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【読書コラム】会話が成り立たないのは成り立たせようとする気がないからなのだ - 『話が通じない相手と話をする方法 - 哲学者が教える不可能を可能にする対話術』ピーター・ボゴジアン, ジェームズ・リンゼイ(著)、藤井翔太(監修)

【読書コラム】会話が成り立たないのは成り立たせようとする気がないからなのだ - 『話が通じない相手と話をする方法 - 哲学者が教える不可能を可能にする対話術』ピーター・ボゴジアン, ジェームズ・リンゼイ(著)、藤井翔太(監修)

 奈良美智さんのXで面白そうな本が紹介されていた。

 早速、買って、読んでみた。期待通り、すこぶる面白い本だった。300頁ほどの本文を一気に読んでしまった。

 内容はタイトルそのまま、話が通じない相手と話をする方法が理論的に記されているのだが、初心者から達人に至るまでのプロセスが提示されたり、作者の実体験が例示されたり、とにかくわかりやすさに富んでいる。専門書のような雰囲気なのに、まるで自己啓

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グーグルもいいけど、ぐるぐるもいい。

グーグルもいいけど、ぐるぐるもいい。

先日、公園でおじいさんに声を掛けられた。おじいさんはごそごそと白黒コピーした紙を広げ、「ここに行きたいんですけど」と目的地を指さす。

ピンクの蛍光ペンでハイライトされたところを見ながら、何やら胸が弾んでいる自分に気づく。見下ろした地図の横から私のこらえきれないにやけ顔を不思議そうに見上げる愛犬の顔が見えて、もっと可笑しくなった。

道を聞かれるなんていつ振りだろう?紙の地図を見たのも久しぶり

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日記を書いていましたか?

日記を書いていましたか?

あなたは過去において日記を書いていましたか?

先日、実家の押し入れを捜索していたら、
出るわ出るわ、恥ずかしい時代の山また山!
日記やら詩やら小説やらを書き連ねたノートが
何十冊も発掘されたのだった。
(主に10代の頃のもの)
恐ろしい。
このままじゃ死ねない。
と、本気で思いました。

死人に口なし。
死んでしまえば後のことは本人には分からない。
のだとしても、だ。
遺された人達に、
こんなこ

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帰ってきた短いシカと重大発表ふたつ!!

帰ってきた短いシカと重大発表ふたつ!!

改めましてどうぞよろしくお願い致します! 「知らない誰かの数分の暇つぶしに」がコンセプトの短いシカです。そこは変わらずまた定期的にnote更新していこうと思います。初めましての方も、お久しぶりの方も、今後ともどうぞよろしくお願い致します*^^*

 さて、表題の重大発表ですが、あまり引っ張ってもアレなので早速発表させてください。

デケデケデケデケ……

デン!!!

重大発表その①短いシカ、楽曲

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noteを書くときに意識していること、参考にしているnote

noteを書くときに意識していること、参考にしているnote

noteを読んでもらうのはうれしい。だけど、読んでくださる人の時間を奪いたくないなと思っています。

矛盾しているようで、どちらも本当のきもち。

文章が長くなってしまうことが多いですが、せっかく時間をつかって読んでくださる人たちが、学びや癒しを得られるような、読んでよかったと思ってもらえる記事を書くことを心がけています。
(今回の記事も長いので、忙しい方は気になるところだけ読んでみてください。)

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ぺこりんのスコーンづくり〜ももぺこマガジン①〜

ぺこりんのスコーンづくり〜ももぺこマガジン①〜

私・如月桃子と、私の恋人ぺこりんが共同でマガジンを制作します。

このマガジンでは、普段感情的(ときに感傷的)な私のnoteにおいて、不足しがちな実用的な内容を綴っていきます。

役立ちレシピや、買ってよかったもの、おすすめのお店などを紹介していく予定です。

記念すべき第1回目は、ぺこりんがスコーンづくりに挑戦します。

ぺこりんはスイーツ男子です。

甘いものに目がありません。

このまえ、平

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バナナケーキとたまごまる杯

バナナケーキとたまごまる杯

今日は、とってもかんたんなケーキの作り方を紹介します。

3じのおやつにぴったりのバナナケーキです。

私は、お菓子を焼いている香りが大好きです。

この香りをかぐためにお菓子を焼くと言っても過言ではないくらい。

いや、もちろん、つくったら食べたいわけですが。

今日ご紹介するのは、バナナケーキです。
はじめは、レシピを見ながらつくっていたのですが、レシピには、バター100gと書いてありました。

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一緒に怒ってくれる人、怒ってくれない人

一緒に怒ってくれる人、怒ってくれない人

私のまわりには、一緒に怒ってくれる人と怒ってくれない人がいる。

どちらが好きということはなく、私はどちらも好きだ。

大学生の頃、サークルでお花見をしていたとき、
突然、私の頭にボールがぶつかった。

近くで遊んでいた別のサークルの人たちのボールが、飛んできてしまったのである。

その人たちは、すぐに謝りに来てくれて、お詫びに、とお菓子をおいていった。私は、すぐに謝ってくれたので、大丈夫ですよ、

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note百花-サポート御礼に代えて-

note百花-サポート御礼に代えて-

先日、うれしいお知らせが届きました。

100回目のオススメをお知らせする通知です。

サポート100回バッジも灯っていました(通知カードは、見逃してしまったみたい)。

今日は、そのお礼をしたいと思います。

私は、この感謝の気持ちをどうやって伝えたらいいのか悩みました。

みんなの絵を描く?
お散歩マップをつくる?
ひとりひとりを紹介する?

といろいろな選択肢が思い浮かびます。

絵を描く、

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感謝5【いつどこnote】でnoterさんの優しさに触れました✨

感謝5【いつどこnote】でnoterさんの優しさに触れました✨

初めて立ち上げた企画【いつどこnote】にまたまた素晴らしい記事が集まっています💖
どんどん並んで圧巻です。私の手を離れて、企画が歩いてくれています。

はじめに企画概要を書いておきますね。こんな感じです。

企画立ち上げとルールあなたはいつ、どこでnoteを書いていますか?
それが気になって始めた企画です。

この記事のルールはこんな感じ。

・タイトルに【いつどこnote】と入れてください。

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私はインドで寄付がうまくできなかった

私はインドで寄付がうまくできなかった

何度やっても、うまくできないことがある。

これまで幾度となくやっているのに、自分でも不思議なくらい、できるようにならないということが、私にはけっこうある。

道案内で右と左をとっさに伝えることができないし、角ばった割り箸でモノを上手につかむことができない(なぜだか丸だと大丈夫)。

ささみの筋取りも、そのひとつ。何度やっても、破れてしまう。みんなどうしているんだろう。料理番組などでは、「はいここ

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9割の成功者が実践している”最強サイクル”とは

9割の成功者が実践している”最強サイクル”とは

脳筋Doは、
数えきれないくらいの、
ビジネス本・自己啓発本を読んだことがあります。

そこで、
たくさんの成功者の人生を見てきました。

そこで思ったこと。

「成功者はみな同じことをしている」

成功者がしていること。
それは、”最強サイクル”です。

どんなことをしたら、
皆がよく知る”成功者”に近づくことが出来るか。

それを、
”最強サイクル”を用いながら、
紹介していきたいと思います!

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