はがの森

人類学を学んだミレニアムベイビーは服飾学生になりました🪡 大好きなみんなの服を縫うこと…

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人類学を学んだミレニアムベイビーは服飾学生になりました🪡 大好きなみんなの服を縫うことが夢です 💫💫💫

マガジン

  • たおやか日記

    恋人との健やかな日々を紡いでいきます。SNSをやっていない人なので、記念日にまとめてお披露目するのが、今から楽しみです。

  • 魔法使いの弟子日記

    服の魔法を使えるようになるために、洋裁学校のことや、その時の気持ちをツラツラ紡ぎます。

  • はがの思想

    普段考えたこと・感じたことを自由に綴っています。

  • 添削エッセイ

    文化・社会特殊講義という大学の講義では、毎回エッセイを提出し、教授に添削してもらいます。 先生からのアドバイスを元に、書き直したエッセイをまとめました。

  • 国内交換留学日記

    国内交換留学での思い出や出来事を書いています。忘れないように、尊い半年間にするために。

記事一覧

でこぴん

人はどんな時に怒りが湧くのだろう。 攻撃された時?裏切られた時?無視された時? 私のダントツ一位は【遅刻】だ。 「1分でも遅れたら次はないと思え」 厳格な父の教え…

はがの森
2日前
3

踊り場

結婚に大きな願望を抱いたことは無かった。 好きな人と末永く一緒にいられたら、それだけでもう十分じゃないか。 けれど、周りの子達は、最近急に具体的な話をするように…

はがの森
2週間前
12

てまひまてまひま

私の悪い癖。 すぐに簡単な方法を模索しようとするところ。 授業時間内に終わらせるために、課題の〆切を守るために、クラスメイトから遅れを取らないために。 「どっち…

はがの森
3週間前
5

君が初恋じゃなくて死ぬほど良かった

もっと昔の君と出会えていたら… お揃いの制服で2人乗りする高校生を見て、ふいにパラレルワールドの私達へ思いを馳せる。 バド部の君と、吹部の私。 朝は一緒に登校し…

はがの森
4週間前
18

だからライバルなんだって

「まつり縫い大丈夫かな?ってちょっと心配」 いつも通りの屈託のない顔で笑いかける。 分かっていることや、もっと出来たことばかりを そうやって純度100%の親切心で伝…

はがの森
1か月前
9

溢れんばかりの春を揺らそう

「あれ、なんでいるの!え!どうしよ!」 今日に限ってJRではなく、御堂筋だった私。 自転車を置いた君にばったり会った。 予定よりも早く会えてラッキー!なんて思って…

はがの森
1か月前
10

不確定な未来の内側で

その微笑ましい君の横顔を見るたびに、あぁ、 いつかちゃんと言わないとって思ってしまう。 悪いことをした訳じゃないのに、騙しているみたいでモヤモヤする。 最寄りの…

はがの森
1か月前
14

君のお守りになれるなら

強い私になれる服、優しい気持ちになる服、 特別な日のための服、毎日生活するための服。 私はやっぱり「お守りになる服」を作りたい。 服を通して、大好きな人達をそっ…

はがの森
1か月前
9

かみさま、もうそれくらいにしてあげてください

かみさま、お願い。 これ以上彼をいじめないであげてください。 だって、十分じゃないか。 夜勤も、連勤シフトも、ダブルワークも。 こんなに頑張っているのに。なのに社…

はがの森
2か月前
5

もう二度とよそ見なんてしない

今後一生、服と本気で向き合えなくなるなんて、やっぱり嫌すぎる!二度と、諦めるもんか。 そう思わせてくれたことだけは、君に感謝して おこうかな。 服やものづくりに…

はがの森
2か月前
9

未来永劫君は本命

こんなの、ただの儀式だと思ってた。 “私達ちゃんと友達だよね?” そんな確認をするために、チョコやクッキーを、夜中に小さくラッピングしてたっけ。 50個作って、似…

はがの森
2か月前
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指輪なんかよりも

「鍵、もうそれは婚約と同義だよね」 おふとんの中で、恋人がむにゃむにゃ呟く。 良かった。君が私と同じ思考回路で。 そもそも、婚約指輪って何なのよ?って思う。 男…

はがの森
3か月前
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いっぽんしょうぶ!

【就活と恋愛は同じ】 巷でよく聞くこの標語。あの先生も言ってた。 結局のところ、全てはマッチングなのだから、 たとえ落ちても、たまたま縁がなかっただけで、 私の全…

はがの森
3か月前
10

脳みそのシワの先の先の先

「1番好きな所は雪の思想だよ〜」 ほっぺをぴったりくっつけて、満面の笑みを浮かべた君は、微睡みながら私の好きな所を教えてくれる。 もう何百回も聞いているし、君が…

はがの森
3か月前
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電話越しの君の顔

私たちは、声から恋に落ちた。 心地よく響き渡るチェロのような低音ボイスと、 きらりと光るワードセンス、優しさ溢れる語尾に あの日からずっと虜で。 今日も電話できる…

はがの森
3か月前
8

おかえりの森

「芳賀乃森、売り払ったって」 父があまりにもサラッと告げるものだから、 事の重大さに気づくのに1週間もかかった。 曽祖父が村人達から寄贈されて、祖父が管理 してい…

はがの森
3か月前
13
でこぴん

でこぴん

人はどんな時に怒りが湧くのだろう。
攻撃された時?裏切られた時?無視された時?

私のダントツ一位は【遅刻】だ。

「1分でも遅れたら次はないと思え」

厳格な父の教えと、実質体育会系の吹奏楽部の
おかげで、気づけば“遅刻絶対許せないマン”に
なってしまった。

楽しみって思っていたのは私だけだったの…??
大丈夫…?事故とかあってないよね?

思い返せば、元彼との別れる原因は、決まって「時間感覚

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踊り場

踊り場

結婚に大きな願望を抱いたことは無かった。

好きな人と末永く一緒にいられたら、それだけでもう十分じゃないか。

けれど、周りの子達は、最近急に具体的な話をするようになって。

今の彼氏と2年後に結婚する約束をしているとか、
もうすぐ同棲を始める予定だとか。

ついこの間まで制服を着ていた女の子たちが、次々に結婚へ向かっているという現実に、すごく焦りを感じてしまう。

そこまで興味もなかったはずの”

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てまひまてまひま

てまひまてまひま

私の悪い癖。
すぐに簡単な方法を模索しようとするところ。

授業時間内に終わらせるために、課題の〆切を守るために、クラスメイトから遅れを取らないために。

「どっちのやり方なら私でも出来ますか…?」
1年生の頃、複数の選択肢が迫った時に、私はこの言葉を何度も使っていた。

リボンの通し方、ポケットの作り方、裾の始末。
その度に、先生は簡単なやり方を教えてくれた。

けれど、どれだけカタチになったと

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君が初恋じゃなくて死ぬほど良かった

君が初恋じゃなくて死ぬほど良かった

もっと昔の君と出会えていたら…

お揃いの制服で2人乗りする高校生を見て、ふいにパラレルワールドの私達へ思いを馳せる。

バド部の君と、吹部の私。

朝は一緒に登校して、廊下で手を振って、帰りは公園でお喋りした後、家まで送ってくれる。

みたいな。

君は優しいから、演奏会は毎回必ず顔を出してくれるはず。

「泣いてないもん」
なんて言いながら、きっとボロボロ泣いて定期演奏会の感想を教えてくれるん

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だからライバルなんだって

だからライバルなんだって

「まつり縫い大丈夫かな?ってちょっと心配」

いつも通りの屈託のない顔で笑いかける。

分かっていることや、もっと出来たことばかりを
そうやって純度100%の親切心で伝えてくる度に、
心の奥底が、張り裂けそうになる。

だって、私にとって、あなたは永遠のライバルなのだから。

❄︎ ❄︎ ❄︎

ものづくりへの憧れは、母の背中からだった。

ピアノの発表会は、毎年母の作るドレスを着て、
図工や自由

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溢れんばかりの春を揺らそう

溢れんばかりの春を揺らそう

「あれ、なんでいるの!え!どうしよ!」

今日に限ってJRではなく、御堂筋だった私。
自転車を置いた君にばったり会った。

予定よりも早く会えてラッキー!なんて思っていたのに、なんだか君はオロオロ落ち着かない…

大丈夫??なんかあった??

「実は、会った時にお花渡したくて…買いに行く途中で…間に合わなくてごめんね」

なんてこった!!!

私が1番好きだと言ったお花を覚えていてくれて、バレンタ

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不確定な未来の内側で

不確定な未来の内側で

その微笑ましい君の横顔を見るたびに、あぁ、
いつかちゃんと言わないとって思ってしまう。

悪いことをした訳じゃないのに、騙しているみたいでモヤモヤする。

最寄りのバス停の前には、小さな保育園がある。

バスが来るまでの間、ガラス越しに見える小さな生き物達を眺めては、勝手にアフレコをするのが私達の日課だ。

上手に靴が履けなくて泣いている子や、それを
手伝ってあげる優しい子。

そして、彼らを愛お

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君のお守りになれるなら

君のお守りになれるなら

強い私になれる服、優しい気持ちになる服、
特別な日のための服、毎日生活するための服。

私はやっぱり「お守りになる服」を作りたい。

服を通して、大好きな人達をそっと包み込む。

大丈夫。離れていても、ちゃんとそばにいるよって伝えられるような。

好きな服を着ているという悦びを、いつまでも、感じ続けられるような。

透ける生地、揺れるリボン、ふわふわの肌触り。

世界中の人が、柔らかい素材を纏えば

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かみさま、もうそれくらいにしてあげてください

かみさま、もうそれくらいにしてあげてください

かみさま、お願い。
これ以上彼をいじめないであげてください。

だって、十分じゃないか。

夜勤も、連勤シフトも、ダブルワークも。
こんなに頑張っているのに。なのに社員が飛んで、負担がまた増えた。

頑張っている人が、きちんと報われる世界にするって約束じゃないの?

「ごめん。ほんとうにごめん。すぐいくね。」

約束の時刻を1時間過ぎても、既読にならないので
電話をかけたら、ものすごい勢いで懺悔さ

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もう二度とよそ見なんてしない

もう二度とよそ見なんてしない

今後一生、服と本気で向き合えなくなるなんて、やっぱり嫌すぎる!二度と、諦めるもんか。

そう思わせてくれたことだけは、君に感謝して
おこうかな。

服やものづくりに携わる仕事がしたいと思って、服飾の専門に再進学してから、一年が経った。

アパレル業界のジレンマや、悪循環を知って、
外側の業界からアプローチしていくのもアリかもなんて思い始めていた矢先に出会ったのが君だった。

大学時代に研究していた

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未来永劫君は本命

未来永劫君は本命

こんなの、ただの儀式だと思ってた。

“私達ちゃんと友達だよね?”

そんな確認をするために、チョコやクッキーを、夜中に小さくラッピングしてたっけ。

50個作って、似たような物体を50個貰う儀式。
溶かして、固めて、キラキラまぶしたお菓子達。

私は、どこの誰が作ったのか分からないモノを
食べれない人間だったので、名前の書いていない
チョコ達は、全部結局ゴミ箱に捨てていた。

こんな等価交換なん

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指輪なんかよりも

指輪なんかよりも

「鍵、もうそれは婚約と同義だよね」

おふとんの中で、恋人がむにゃむにゃ呟く。

良かった。君が私と同じ思考回路で。

そもそも、婚約指輪って何なのよ?って思う。

男の人が、女の人にパカってあけるアレ。
韓ドラで観たら胸キュン案件なのに、現実だと、一気に違和感が溢れ出してくるのは私だけ?

私だって、等しく君を愛してるんだかから、
パカってやる権利、あるはずだよね?

パカした後日、女の人は何か

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いっぽんしょうぶ!

いっぽんしょうぶ!

【就活と恋愛は同じ】
巷でよく聞くこの標語。あの先生も言ってた。

結局のところ、全てはマッチングなのだから、
たとえ落ちても、たまたま縁がなかっただけで、
私の全てが否定された訳ではないのだ。

という意味なんだろうか。

最近、つくづく就活は、恋愛みたいだと感じる。

同時並行で関係を発展させていくのが、苦手。

本当に好きな会社と一途に向き合いたいのに、
マッチングアプリを使い会社を左右にス

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脳みそのシワの先の先の先

脳みそのシワの先の先の先

「1番好きな所は雪の思想だよ〜」

ほっぺをぴったりくっつけて、満面の笑みを浮かべた君は、微睡みながら私の好きな所を教えてくれる。

もう何百回も聞いているし、君が私のことを、
ちゃんと大好きって、もう十分知ってるくせに、
この言い回しが好き過ぎて、つい何度も聞いてしまう。

いつだって「思想が好きだ」と迷わず答える君の
純粋さと、誠実さと、心の広さが、本当に本当に
愛おしくてたまらないのです。

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電話越しの君の顔

電話越しの君の顔

私たちは、声から恋に落ちた。

心地よく響き渡るチェロのような低音ボイスと、
きらりと光るワードセンス、優しさ溢れる語尾に
あの日からずっと虜で。

今日も電話できるかな??
付き合う前は、そんなことばかり考えてたっけ。

君も同じだったなんてね。

北海道由来のゆるゆるの喋り方と、ちょっと高め
のふわふわ声を聞いた時、本物のお嬢様だなんて
思ってくれたらしい。照れちゃうなぁ。

画面いっぱいに耳

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おかえりの森

おかえりの森

「芳賀乃森、売り払ったって」

父があまりにもサラッと告げるものだから、
事の重大さに気づくのに1週間もかかった。

曽祖父が村人達から寄贈されて、祖父が管理
していた芳賀乃森を、ついに売却したという。

いつも家族並んで記念撮影していたあの森が、
とうとう無くなってしまった。

❄︎ ❄︎ ❄︎

芳賀乃森。北海道の奥深くに眠る私達の森。

ぴょんぴょん飛び跳ねるうさぎを眺めながら、
その奥には

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