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#忘れられない恋物語

「恋」をテーマにした小説、マンガ、映画、ドラマや、みなさん自身の「忘れられない恋」の体験談、オリジナルの創作作品などをお待ちしています!

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創作大賞中間選考通過のお知らせが届きました!

久しぶりに嬉しいことがありました。 小説「愛も夢も手に入れた後」が、 note創作大賞の中間選考を通過した、 というお知らせをいただきました。 皆さまが応援してくださったおかげです。 本当にありがとうございます!

1万文字のなれそめ

ドラマのような社内恋愛でした。 これは、僕と妻の物語。 ノンフィクションですが、フィクションのような、それでもやっぱり本当のお話。 東京の女見るからに高級そうなバッグに、すらりと高いヒールを履いて、タイトなスカート、軽やかなジャケットを羽織るその姿。 想像しうる限りの、丸の内OLそのもの。 当時の僕は、新卒2年目。 産まれてこの方、関西から出た事はなく、大学までずっと近畿在住。 東京の会社へ入社したものの、配属は関西にある支社。 大袈裟ではなく、関東の方とあ

マッチングアプリで出会った20人の男性たち、そして27歳、オタク女が最高の彼氏に出会うまで

22歳~27歳、マッチングアプリ歴5年。 大学生までアニメや漫画やアイドルに愛を全力で注ぎ、フリフリの服を着て全力でオタクを楽しんでいた私は、彼氏がいたことが一度もなかった。 いわゆる喪女。 「オタクに恋は難しい」の現実版だ。漫画よりもひどい。 鉄壁の処女であり、少女漫画育ちで夢見がちな性格があだとなりまくりった。 様々な失敗や躓き、あきらめや自暴自棄…うまくいかないことばかりの5年間、20人との男性の戦いの歴史をまとめた。 めちゃくちゃ長い。1万5000字超えている。

27.分岐点は君がため①

“人に迷惑をかけない”  それは恋愛においても、彼女に対しても変わらない。  むしろ、大切な人ほどその想いは強くなる。   小学生の頃、迷惑をかけてしまったことで女子たちに虐げられた思い出がある。[10.何が迷惑になるかわからないから 参照]  それ以前から女子と喋ることが苦手な部類だったが、ますます苦手になった。それが風化したのち、いじられキャラとして定着し、いじったり、いじられることによって女子とも絡めるようになり仲良くなった。仲良くなったといっても、基本的にはいじった

31.初恋① 跳び蹴りするぐらいがちょうどいい

 女性陣にお聞きします。  この中に、 「ムカついた男子の背中に跳び蹴りしたことあるよー」  という方はいらっしゃいますか?  そんな初恋相手・Dちゃん。  その事件が起きたのは中学1年のときでした。  実際にその現場を目撃したわけではないので、人づてに聞いた話で、ちょっとした騒ぎにもなっていたので我々界隈では有名な話、もはや逸話とも言えるような出来事でした――。  ある日の昼休み。Dちゃんを含めた数人の女子が廊下で談笑していました。そこへ、ひとりの男子がやってきて、

29.分岐点は君がため③

 元カノ・Kちゃんとのお話。     [前話:28.分岐点は君がため②]  Kちゃんと付き合うことになった俺は、とりあえず近畿で転職活動することに決めた。しかし、まったく進んでいなかった。“人に迷惑をかけない”そんな俺に、そもそも目標や夢なんてない。特にやりたいこともない。  人の役に立つことがしたいという気持ちは漠然とあった。人の役に立つとは、どういうことなんだろう。人の手助けを必要としているのは、どんな人たちだろう。病人・ケガ人、障害者、高齢者、子ども、被災者……考え出

【詩】海の欠片

海に心を浮かべたら 波がどこまでも揺らめいて 行き着く先は願う先 あの夏の海岸で 二人で付けた足跡に 静かに打ち寄せられたなら そっと想いを辿りつつ まだ疼く残り火を 小さな海の欠片に変える 今度こそ 時の波間に置いて行く あのきらめきの中に 置いて行く 見送る心に沁みるのは 海の水か 涙の水か 詩集が出ました

28.分岐点は君がため②

 元カノ・Kちゃんとのお話。     [前話:27.分岐点は君がため① ]  Kちゃんとの出会いは23歳のとき、とあるチャットアプリだった。Kちゃんは同い年で看護士。住まいは同じ近畿だが、お互いの最寄り駅までは1時間ほどの距離だった。連絡を取り合っているうちに意気投合し、毎日連絡を取り合う仲になった。  Kちゃんと出会った頃、俺はリラクゼーションサロンで正社員として勤務していたが、辞めることを決意していた。入職当初から辞めたいという気持ちはあったがズルズルと2年弱、会社の

お持ち帰られ喫茶店❹|ささやく声が、とどく距離。

※画像はイメージ画像です。 お持ち帰られ喫茶店、大好評です。 考えてみれば、この世には男の自慢話があふれている。溢れているというか、もう、そこいら至るところに自慢話が転がっている。 というか、とっ散らかっている。 犬は歩かずペットカートに乗せられて、棒にあたることはなくなった。しかし、男の自慢話にぶつかる時代である。 男は自慢話がしたいのである。 したいの、したいの、自慢したいの! 自慢〜自慢〜自慢ばなしのはなし〜♪ 「俺の、俺の、俺の話を聞け〜♪」モードである。

【note創作大賞2024恋愛小説部門】君は僕のアンドロメダ⑦

【第2章】『天体観測』 僕たちはお互いの話をした。 長い長い夜だった。 星の輝きを見つめながら。 月の光に照らされながら。 君の涙を拭いながら。 二人の過去の話をした。 覚えている限り鮮明に僕たちは記憶を交換した。 忘れないように。 彼女がこれからもこの世界を生きられるように。 君は僕に記憶を託した。 辛いことも苦しいことも。 何一つ包み隠さずに。 僕も記憶を君に渡した。 僕が話し終えると君はゆっくり頷いた。 「…そっか、そんなことがあったんだね

夢で会うひとたちへの手紙

 いつもよりずっと長く眠り、途中で起きたとしてもまた眠ることを繰り返した日、夢の中で懐かしい人に会った。  夢の中はその人とかつて一緒に過ごした冬で、尖った寒さにもかかわらず色合いの美しい季節だった。  完璧な背格好、長い手足が映えるスーツ、切れ長の目で優しく笑いかけてくれる仕草。この人のことを懐かしく思うときが来るなんて、と思うほど当時夢中に恋をしていたので、ひどく寂しい気持ちになったのだけれど、また会えてよかった。もう会えないと思っていた。  夢の中で起こることなど現実

『あるある』と『夢物語』

自分が昔書いた記事を読み返しておりました。 この記事は、恋した女の子の表面上と心の中の気持ちを書いたのですが。 『あるある』だと思いながら書いておりました。 でも実はドラマや漫画などで登場するような、 『夢物語』のような、とても貴重な気持ちだったのではないかと。 今ではそう思ったりもします。 書いた時から変わらず持っているこの気持ちは、現実にあったら幸せな経験ということです。 ゜゚・*一生のうちで出会えたら奇跡みたい*゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.

スクリーン越しに(スクリーン・04)

「わける、へだてる、かくす(スクリーン・03)」で予告したように、今回は「ついたて・衝立」の出てくる小説を取りあげます。  昨年十一月に亡くなった山田太一さんの小説『飛ぶ夢をしばらく見ない』です。今回の投稿は、タイトルを改め、若干の加筆をしての再掲載です。 「スクリーン」という連載で『飛ぶ夢をしばらく見ない』を取りあげるのは、そこに出てくる「衝立」(ついたて)が、「さえぎる、うつす、とおす」という三つの機能や役割をそなえている、広義の screen(スクリーン)にほかなら

断る(休む)電話には、かなりの勇気がいる。上司の思いってこんな感じなのかな?

プライドの高い人。 感情的になりやすい人。 気分屋さん。 そんな状況で放った一言が相手の人生を狂わせるかもしれない。 電話するのに極度に緊張をして手が震える。 ヒヤヒヤしながら…。 電話が終わった時、思っていたよりも相手が優しかったら心底ホッとする。 もしも、 「ふざけるな」なんて言うなら本当に疑ってしまう。 だって、簡単に決めているなんて無いのですから。 相当悩んで答えを出していることを頭に入れてほしいと願ってしまう。 次の日、出勤したらもちろん謝りに行く。 そこで

お持ち帰られ喫茶店❶|あのの少女のあのちゃん

©️あの|TOY'S FACTORY ※トップ画像はイメージ画像です。 ※男性読者はトップ画像の女性を、女性読者は倫也を登場人物に投影しながらお読みいただくと、お楽しみいただけます。(想像はご自由にどうぞ) わたしは珈琲が好きだ。 だから上京後は喫茶店で働いた。 こうして物語の舞台が整った。 ある喫茶店で働いていたときのことだ。 (誤解のないように断っておくが、珈琲豆にこだわったごく普通の喫茶店だ。) わたしはよくお持ち帰られた。 お持ち帰りではなく、お持ち帰られる

言葉は運命になり、引き際に真価が問われる

 口にする言葉のひとつひとつが運命を決めていってしまう。  受け取る言葉についても同じで、ことに親しい人との関係において、そう切に思う。   どんなときも礼儀や愛をもって言葉を選べる人でありたいと思うとき、衿という人を決まって思い出す。決意が揺らいでしまったときも、必ず。  繰り返し読んで、頁をめくるときのかんじがやわらかくなってしまった「薔薇の木 琵琶の木 檸檬の木」という本の中に衿がいて、私は彼女を心底好きだと思う。その本には11人の女性が登場し、うち4人を特に好きで

人の恋バナが聞きたいBBAが聞いた令和の恋バナ

人の恋バナが聞きたい妖怪は、夜の飲み屋に出没する。 そう、その正体は、私である。 私は、人の恋バナが聞きたい。 恋バナは心の栄養である。 カッサカサのアラフォーの心を潤してくれる素晴らしき酒の肴である。 🍻 それはある晩のことじゃった。 わしは複数名で酒を飲んでおった。そこに一名、職場の女子とお付き合いをしている男子がおった。お付き合いは内緒にしているとのことじゃった。英断である。 わしは過去に職場で付き合って、別れて気まずくなった男女を見たことがある。周りも気を遣う

12月12日0時過ぎ。電話で彼氏にフラれた。

17年前の、りすこ 12月12日0時過ぎ。 電話で彼氏にフラれた。 納得が行かず、彼氏を呼び出し、 車で桜木町へ。 ネオン輝く観覧車を眺めながら 説得されて別れることが決定し、2時頃帰宅。 泣きながら泣き疲れて眠り 夕方から夜勤。 12月12日産まれの 双子ちゃんに シロップをあげながらまた泣いた。 あなたたちが今日産まれてくれてよかった。 赤ちゃんは他にもたくさんいたのだけど、 「今日産まれた双子」 なんとも尊くて あの顔は、 私を励ましてくれていた。 彼を失っ

【note創作大賞2024恋愛小説部門】君は僕のアンドロメダ④

翌日も理学療法に行かなかった。 また体に力が入りにくくなったと朝の診察で伝えると午後に検査室へ行く運びになった。 いつも通り身支度を整え看護師さんに検査室まで付き添ってもらう。 移動する時にりずちゃんとすれ違った。 ばちっと目が合って私の心臓にある砂時計が砂を落とすのをやめた。 りずちゃんも私の顔を見つめて歩くスピードが少し落ちる。 りずちゃんの口が言葉をだそうと動き始めるのが見えた。 2人の「また明日」の約束を破って理学療法を休んでしまったことの後ろめたさが襲

📕振り向いてほしい人は、ひとりだけ

振り向いてほしい人は、ひとりだけ。 けれど想っている相手だけに、届くことは無かった。 他の人に相談に乗ってもらっていたら、 思わせぶりな態度をとっていると言われ、 逆に好きになってもらってしまい…。 ごめんなさい。 私にとっては誰でもなく、ひとりだけなのです。 切ない…。 この気持ちは宝物です。 けれど、神様は許してくれるのでしょうか。 叶わぬ恋です。 でも、もしかしたら叶うのかもしれない。 止められないこの気持ちは、一体どうしたら良いのでしょう。 ただ、一人の人

彼の人生ごと愛しているから

恋人は常にフラットで感情的にならない人なのだけど、最近、彼の人間らしい一面を久しぶりに見た。 あれほどわかりやすいのは珍しいのでとても印象的だった。 最近転勤になった職場の先輩(上司)のことを彼はかなり慕っていて、「転勤になるみたい」という話を私に話してきたときの表情から滲み出る寂しさとか不安とか、珍しいから尚更かもしれないけれど見ていて私まで切なくなった。 転勤の理由は売上を上げるための引き抜きみたいなもので、その人の実力なら任されて当然だと彼は話してくれた。その人な

「遠い別れと再会」―詩―

遠ざかる・・・ 小さい水滴のように 消えていく 君が 旅立ってしまった {都会で 編集者の勉強をしたい} それが 君の夢だった ホームに 立ち尽くし 君の影を 運ぶ列車から  目が どうしても離せない 「じゃあ またね」と 振った手が 降ろせない 遠い別れに ボクは ホームのベンチから 立ち上がれず 君に 渡し忘れた 餞別の品を 握りしめている 運命の神が 心に開いた穴を  容赦なくハサミで 大きく 切り裂いていく 音がする 高校の 校舎の窓から いつも 君が下校してい

「涙で消せない恋の炎」ー詩ー

雨粒が そっと落ちるように ポツリ ポツリと 郵便受けに 届く あなた宛ての 手紙 「さよなら」という言葉だけ 投げかけて 部屋を 出て行ったあなた 室内には あなたの影が まだ 住んでいるよう あなたが 置いて行った 置時計 その針が 進むほど あなたが 遠のいていく いっそ 庭のあんずの木の根元に 埋めてしまおうか 人は「早く 全部 片付ろ」と言う 散らばった 想い出の破片を どんな カバンに 詰めて 送り返せば いいの・・・ 夕闇が 迫るころ 隣近所の 「ただい

マッチングアプリで付き合った人が、大好きな人になった話

大好きな彼と付き合って、先日2年半を迎えた。 2年半となると、そう盛大に祝うようなものでもない感じがするけれど、私の中では「彼氏のことが大好きになって2周年記念」の、ちょっとした節目である。 そう、今でこそ、虎視眈々と妻の座を狙い、隙あらば抱きつき、会えない日は電話で「大好きだよ!」と囁き続けているけれど。 付き合った当初は、大して好きではなかった。 アプリで連絡取り始めて3ヶ月、出会って2ヶ月、デートは4回目。 居心地の良さと、LINEをしてて苦にならないテンポ感が良

父親とギックリ…

9月22日、私は楽しい日になると思っていたのです。疑うこともしませんでした。 けど、振り返ると心に沢山の矢が飛んできてしまった。 結構凹んでしまいました。 ただ、凹む時間がかなり勿体ない。 それでも一緒に生活していれば窮屈になって来てしまうものですね。 昨日と言うことが違うと思えば、2時間後にはまた違うことを言っている。 私が言われて行動することに対して、批判しかないのです。 言われたことしかしてないのですが、 「臨機応変という言葉を知らないの?」とのことで…。 言い

君が笑える理由なら僕が見つけてきてあげる

人生でいちばん幸せな日、の記録。 ______ 11時、品川駅。 5分前に着いた私のところに彼がやってきた。 髪を短く切っていた。 私がパーマにしたことを褒めてもらいたかったけど、 そんなことはどうでもよくなって、 髪切ったんですねって思わず口にした。 それくらい、素敵で、似合っていた。 お昼のお店を調べてくれてて、 「ピザでもいい?」と聞いてくれた時には驚いた。 何食べたい?って聞かれたら「ピザ」って答える準備をしてたから。 その事実を伝えると彼も驚いていた。 じ

【note創作大賞2024恋愛小説部門】君は僕のアンドロメダ③

次の日、ノックの音で目を覚ました。 机の上にある時計は10:00と表示していた。 目をこすって起き上がる。 ドアの向こう側には心配そうな西村さんの顔が見えた。 「姫宮さん体調はどうですか?」 「えっと…大丈夫です」 「頭の痛みも平気ですか?」 頭を縦に振りコクっと頷く。 西村さんは安堵した表情でよかったと呟いた。 西村さんがカーテンを開けて部屋にきらきらと光が差し込む。 窓の外は夜の闇なんてなかったかのように青く透き通っていた。 「では私は朝食とってきま

【note創作大賞2024恋愛小説部門】君は僕のアンドロメダ⑤

[第2節] 僕は出来損ないだった。 物心がついた時にはすでにできた兄と比べられて育った。 成功しか知らない親と優秀な兄。 僕は平凡すぎた。 他の子より秀でたものなんて持ち合わせていなかった。 僕は優秀な一家には必要のない存在だった。 「あなたなんて産まなきゃよかった。」 母親に何度頬をぶたれただろう。 父も兄も母を止めることなく見守るだけだった。 僕が家族に自分から口を開くことは許されなかった。 大好きな母にごめんなさいを言うこともできなかった。 僕の心

相変わらず決まらず。

気持ちは120%決まっているのに、 どうにもできない…。 お願いだから、どうにかならない? そう考え始めて一体どれくらいの月日が経ったのでしょう。 私は最近、ずっと同じことを考えています。 本気でどうにかしたいのに、やっぱり難しい。 難しい試練も乗り越えて来たつもり。 「あ、死ぬってこんな感じなんだ」と思った病気をしたこともあったけれど、生きたいから乗り越えられた。 だから…自分ならきっとできるはず!って心に言い聞かせているけど。 今回は本当に難しい😖 物理的な問

【詩】『Ladybird』

海と風を口実に あの娘を誘ってみた 成功するとは 思いもしなかった 三連休の最終日なのに デートに引っ張り出せるなんて 長い付き合いの彼氏が いるってのは嘘なのか それともこれしきでは びくともしないほど そいつと固い絆で 結ばれているのか デートに応じてくれたのは ただの気まぐれか 猫の首に鈴をつけるのは 僕の役目じゃない でもさ 一度は勇者になってみたい ピエロでもいいんだ うまくいったら もうぜったい離さない それぐらい好きなのは 嘘じゃないから

趣味があること、尊重すべき

なんでもいいのです。 具合が悪くて仕事は行けない。 でも趣味のためなら動ける。 私は素晴らしいと思います。 きっと『子』を持つ親の理解は得られ難いでしょう。 けど、布団から出れなかったり眠れなかったり…。 そうして過ごしている中で、 心動かされ、動けることが一つでもあるって、本当にすごいです。 きっとそれで病気も良くなっていくのです。 怒りたくなるのは分かります。 でも、布団から出られない悔しさを知っていますか? 心臓が痛くなる感覚を知っていますか? 情けなくて『死にた

また再会したい、夢を掴んだその後で。

 少し暑くなってきて、何となく生温い夜。 そういえば、そろそろ彼の誕生日だったなと。 久しぶりに、思い出の中から彼を呼び出してみたいと思う。  もう10年ほど前になる。高校生の頃、少しだけ付き合っていた男の子がいた。彼の名前が私の名前に偶然似ていたり、自分の夢に向かって必死で練習している姿も共通するものがあった。ちょっと血の気が多いところもあり、周りからは"怖い人"と勘違いされるような一面もあったけど、そういうところも引っくるめて愛おしく感じていた。彼そのものも本当に大好き

短編📕好きな人の『香り』が好き

貴方は器用で、何でも美しく見せることに長けていて。 でも決して自分を大きく見せず、 クシャッと子どものように笑う。 だからいつも周りから人が集まるのでしょうね。 私は見ていてい羨ましかった。 だって、私には何も無い。 会話も笑顔も、連絡先なんて夢なのだろう。 『繋ぐもの』が何でもいいから欲しいと。 そう思って仕方がないけれど、 いくら考えても不可能だった。 だって貴方と私は上司と部下で、私の想いを悟られてしまえば、仕事に支障が出てしまう。 ただただ目で追うばかりで

休みました

この季節は毎年、どこか調子悪くなります。 いつも鼻からきて鼻声になり喉が痛くなるので、潤すマスクをしながら、大好きな… 『黒柳徹子チャンネル』を観ておりました。 徹子さんのH&Mの爆買いと、 本当に美味しそうに食べる爆食シリーズが大好き! 食べているのを観ていて美味しそうに食べるなと思ったのは ギャル曽根さん、TEAM NACSさん、 そして徹子さん! 皆さん、どうしてあんなに美味しそうに食べるのだろう。 同じ物を食べたくなる…。 父に、 「ねーねー、今度Cocos行こ

拙いメッセージ

私の周りには、エネルギーを誰かのために使う人が本当に多くて。 人は自分より大切な誰かのためになら、 こんなにも動けるのだと知りました。 知っていたつもりだったのですが、 全然甘かったです。 優しい心の持ち主はこんなに幸せを与えてくれる。と言えば良いのか…。 私は、 「何かあったら言ってね」とか、 「何か足りないことがあったら教えて下さい」と、言うのが癖みたいになっているのですが。 上辺だけだったなと思い情けなくなりました。 だって悩みを相談したら、 「ちょっと放って

明日を考える

『明日の朝、起きた時の調子で行動を決めれば良いじゃないか』 何度も思うけれど、やっぱり計画した通りに動けたら最高だなって思ってしまう。 思った通りに行動できる日って実はほとんど無くて。 予定が変わる日の方が遥かに多い。 かならず何かが邪魔をする。 身体の不調だったり、ひどい言葉だったり。 結果を出したくて頑張っているのに、 途中経過を見守れず、 「結果を早く出せ!」って言う人が一番、 頑張っている人の芽を摘む。 あまり急かさないでほしいものです。 心と身体の不調に繋

月と齢

最近やけに月が綺麗だなと思う。いや、前から綺麗だったけれど、なんだか、さらっとしていて、すべすべしていそうな、輪郭の柔らかい、やっぱり綺麗な、淡麗な、月。 毎年、齢を重ねたときはnoteを開いて何かしらの言葉を綴っていたというのに、今年に関してはもう一ヶ月も経ってしまった。元々文章を書くことは好きだったし、今も好きなんだけれど、きっとそこには満たされない気持ちがあったことも事実で、それが少しずつ少しずつ、満たされてきているからこんなに書かずにいられたのかな、と。 私はやっぱ

「転校の奇跡」詩~#青ブラ文学部「初めて切なさ覚えた日」

新校舎 新しい小学校の校舎は 野原の 真ん中に立てられた 幾つかの 学校が集まって出来た学校 教室を 青い風が 柔らかく吹きぬける ボクは 小学校4年生 平凡で およそ目立たない おとなしい子供だった 他の子が カッコよく 野球をしていても 独りで川で 魚とりしてる さえない 男の子 ボクの教室での席は 窓際の 後ろの方 斜め前には クラスで 一番人気の おさげ髪の 川村さんが 座ってる 彼女の家は とても大きくて お父さんは 大きな会社の偉い人だと 皆が 言ってた

ままならない日々を生きる

日々が不完全であればあるほど、光は輝きを増していく。ままならない毎日のなかで見つけた光を今日も抱いて生きている。 横顔が好きな理由 今朝5時に起きて、涼しくまだ静かな外を歩きながら人の横顔が好きな理由を考えていた。 真正面からその人を見るときの好きは、「目が合う」というところにすべてがあると私は思っていて、じゃあなぜ、横顔はこれほど特別に感じるのだろうと考えていた。 横顔はその人にしかない輪郭が美しく、愛しくもあって、瞳に反射する光がとても綺麗だ。それを盗み見するのは限

あの夏のざるそば

私は、幼いころから蕎麦が大好きだった。 うどんも好きだけど、選べるなら絶対に蕎麦。 同級生は圧倒的にうどん派で、蕎麦好きは少数派だったけど、それでも私の蕎麦愛は揺るがなかった。 両親も蕎麦好きなので、近隣県に美味しい蕎麦屋があると聞いたら、家族で食べに行くほど。近隣県の有名な蕎麦屋は、大体食べに行っていると思う。 そんな家族の影響もあって、私は蕎麦愛に満ちた人生を送ってきた。 ◇ 十数年前の夏のある日、当時つきあっていた彼とドライブに行くことになった。 行先は長野県。

家族に評価される必要はない

一番近くで見てくれている家族。 家族って不思議な関係だと思うことがあります。 嬉しいことがあったりすれば共感したい。 でも同時にとっても難しいことでもあります。 『遠い親戚より近くの他人』という言葉とは少し違うけれど、 仕事をしていて考えることがありました。 寂しくて何かにすがりたい。 『生きている』と感じることができるって、 本当に幸せな事だと思うのです。 生きていて軸になっている、楽しいこと。 夢中になれるもの。 そこを否定されるのは、 今の自分の人生の否定をされて

初恋はいつ?と聞かれたら

初恋を 初めて付き合った人 と定義するなら 18歳のとき。 初恋を 初めて好きになった人 と定義するなら 8歳のとき。 それ以前にも好きな人はいたと思うんだけど 幼稚園のときなんか 日替わりで色んな男の子が好きで もはや誰を好きだったかよく覚えてないの。 初めて ひとりの人を焦がれるように好きになったのが 小学3年生8歳のときで だから私は 初恋はいつ?と聞かれたら 8歳と答えるようにしています。 ...この8歳の初恋のお話も 当時の日記を振り返りつつ 記事にしてゆ

連載小説 | 蛍光女②

前話はこちら(↓)  蛍子が生まれる前の9ヶ月ほど前に、現在の夫と紫陽花を見に行ったことがあった。 「いろいろな色の紫陽花が咲いていて綺麗ですね」 「そうですね。ここは水が豊かだから綺麗な花が咲くのかもしれません。詩織さん、ここは夜になると蛍が舞うのをご存知ですか?」 「蛍ですか?最近ではめっきり見かけなくなりましたが。蛍が舞うなんて素敵ですね」 「もし良かったら、一緒に蛍も見ていきませんか?」  私たちはその夜、蛍も見ていくことになった。  日が長くなっていた

💌ほんの少し先の人生を歩んでいる自分へ🕊️

今、環境を変えたところにいるね。 家で元気に過ごしていますか? 夢へ少しずつでも近づいていますか? きっと進んでいると思います。 今までどれだけの目標を立ててきたのか、私は知っています。 色々言われた時期は辛かったね。 でも、なんとか生きているんだろうな。 夢は必ず叶うから。 安心して頑張るんだよ。 今の自分より

【note創作大賞2024恋愛小説部門】君は僕のアンドロメダ②

【第1章】『2つの星座』 [第1節]星に救われた女の子 小さな頃は、夜が怖かった。 ママが手を握ってくれても震えて眠れないことがあった。 絵本の世界にはキラキラ輝く"おほしさま"がいるのに、私はおほしさまを見たことがなかった。 「ママ、おほしさま見たいよ。」 「そうだね、この辺じゃ見えないからね」 この街は明るすぎて、本当はお空にたくさんいるおほしさまが隠れてしまっているらしい。 「ママ、おほしさまがいるところまで行ってみたいよ」 そう言うと、ママは困った顔

短文の思い

いいな。痛いと言って包帯さえ巻けば優しくしてもらえるのだから。 その姿で普段と同じことをすれば褒められるのだから。 どうして? 心に包帯を巻いているのに伝わらないのは。 理不尽な言葉を浴びないといけないのは。 いつも見えない者に当たるのはなんでなのだろう。

📕環境が悪かったら逃げて。極端な行動にでないで。

ずっと逃げてきた。 傷付くのが怖くて、なにも言えなかった。 涙を流す覚悟で連絡をした。 「あのね……」 少し会話をしただけ。 終わる言葉も無く、ツーっツーっと電話から鳴っているのを聞いていた。 思った以上、早く涙を流していた。 電話を持った手は腰より低い位置にあった。 何をしても、どのようなタイミングでも届かない。 メールだと、いらないプライドが邪魔をするし、上手く伝わらない気がしたから。 ずっとそう思っていたけど、違うって分かった。 電話をした相手は最初から気付く

「花火のため息」―「夏の残り火」企画応募作品

夏が 逃げていく。ボクの 恋の花火も湿りだした。 そこで いつか君と一緒に行った 八幡神社のお祭りの日をおもいだした。  ひとり 神社で花火遊びをする。心に溜めた寂しさ 愁い スキの言葉は  煙となって暗い夜空 昇っていく。 パチパチシュシュという音は わが身を燃やす線香花火のようだ。 その燃える姿はまるで 自分の恋ダイアリーが 燃え尽きて 行くようだ ボクは 深いため息を炎に吹きかける。手持ち花火の 淡い炎の中に  あの人の絵姿が なまめき優雅に浮かび上がってくる。ボクは

あなたの側に|#詩のようなもの

私は あなたが好き お家で過ごすとき あなたは居ないけど あなたが 側にいるの 私は あなたが好き 料理を作るとき あなたは居ないけど あなたに 食べて欲しいの 私は あなたが好き カフェで お茶するとき あなたは居ないけど あなたと 話したいの あなたは 私が好き? 心がふるえるとき 私はどこに居るの? 私は 誰と居るの? ▶Que Song 明日が来るなら/JUJU with JAY'ED お読み頂き有難うございました!! スキ、フォ

愛された女性の人生の象徴 | 江國香織「冷静と情熱のあいだ」

 「冷静と情熱のあいだ」のヒロインあおいには、身につまされる悲哀がある。彼女が底知れない痛みを抱えながら、最愛ではないが申し分のない恋人の庇護下で美しく静かに暮らす様子には、心をとらえられる。  作中、ジュエリーについての記述のなかに「愛された女性の人生の象徴」という言葉があり、かつてそれにひどく憧れた。  そしていま、ジュエリーは愛する人の存在を確かめるために身に着けると決めている。贈られたものでも、自分で買ったものでも。ジュエリーは肌に隙間なく身に着けられるから、愛を感