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ちゃんと、自分の脚で

am 4:50 梅雨入りに相応しい激しい雨。

雨の匂いを嗅ぎたくて、ほんの少し窓を開ける。
夜と朝の狭間で、雨の音だけが、部屋に響く。

蒼い光越しに見る君の横顔があまりにも綺麗で。

いつまでも、この静かな隙間が続けば良いのに。
ずっと、君だけを見ていられたら良いのに。

なんてね。

❄︎ ❄︎ ❄︎

最近、ほんとうにバッド続きな気がする。

天気の悪さに比例して、腰もギュッと痛くなるし
毎日なにかしらの〆切に追われて、自転車操業。

インスタを開けば「6月中に内定欲しい人こちら」
ユーチューブでは「面接で落ちる人の特徴10選」
こんなのばっかりオススメに出てくる始末。

専門と大学、総合職と専門職は全く違うって、
頭では分かっていても、気づいたら焦ってばかり。

何を諦めて、何を握り締めていれば良いのか、時々、分からなくなる。

こんな就活生になる予定じゃなかったのに。

あまりにも自分に余裕がなさすぎて、せっかく
会えた恋人との大切な時間も、なんだか少し、
おざなりになっている気がする。

いつもなら、もっと丁寧な言い方出来るのに。
時間をかけて、一緒にご飯だって作りたいのに。

もっと100%君のことだけを考えていたいのに。

もし自分が彼氏なら、こんな彼女嫌だなって、
呆れられてしまいそうな、嫌な人になっている。

「もっと、わがままになって欲しいよ」

お布団の中で、腕を絡めた君がそっと囁く。

もうこんなにもワガママな私を晒しているのに、
あれが嫌これが嫌、ウジウジ悩んで湿っぽいのに
君はそれでも、どんな私も丸ごと受け止めて、
大丈夫、可愛い可愛いって愛してくれる。

いつ愛想尽かされたって文句言えないはずなのに
ただ何も言わずに、ギュッと抱きしめてくれる。

私ばっかり、寄りかかっていて良いのだろうか。

ねぇ、君のわがままいっぱい聞かせてよ。
そのためにも、まずは心の余白を作っていこう。

自分のペースで。しっかり歩くんだ。

ちゃんとね。

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