お題

#眠れない夜に

夢のような話、目を閉じるのが怖くなる怖い話……。夜に読んでほしい物語を投稿ください!

急上昇の記事一覧

見上げて、一先ず‥

スキ
67

カレーライスいろいろ

   世にカレーライスくらい種々雑多……好みの分かれる食い物もないだろう。スーパーに出向けば、あれこれ迷うほどにルーやレトルトの類いが山を成している。  とりあえず、カレーの原点と言えば、お袋の味というのが定番らしい。大抵は、ジャガイモや人参の入った庶民的カレーに落ち着きそうである。  ただし……僕は、お袋の作ったカレーの記憶がない。子供時代に食べたカレーを思い出そうとしても……せいぜい、給食のカレーくらいしか浮かんでこない。  たぶん、父親のいない身の、母が働き手で

スキ
67

【詩】雨を歩く

降りしきる雨の中 立ち尽くす 諦めかけて  止まって 待って  それでも歩けるかい #詩 #自由詩 #詩歌 #創作 #短編 #スキしてみて #眠れない夜に

スキ
44

『月のひとしずく』 # シロクマ文芸部

月めくり、ですか。 ええ、私です。 確かに、いい名前です。 あなたたちは、昔からセンスがいい。 もちろん、自分でそんなこと名乗りませんよ。 あなたたちが呼び始めたのです。 私を、月めくりと。 と言っても、今や伝説になってしまいました。 昔の人は、信じてくれたのですよ。 月が丸くなったり、細くなったり、時には見えなくなったり、それは、月めくりが月をめくっているからだと。 そして、ひどいことに、子供たちには、早く寝ないと月めくりにめくられちゃうぞって、おどしたりして。 そんなこ

スキ
36

【自由詩】梅干し

婆ちゃんの作った 梅干しが底を突きかけている 足が悪い婆ちゃんは もう作ることが出来ない 去年の夏の梅干し 太陽の味がする 底を突きかけた梅干しは 婆ちゃんの命と接続されているようで 何だか怖い

スキ
26

【詩】半月の夜

半月の 夜にたしなむ 恋の味 #詩 #自由詩 #詩歌 #創作 #短編 #川柳 #恋愛 #スキしてみて #眠れない夜に

スキ
50

【詞】グッドモーニングサタデー

私は朝方人間で 22時を回ると途端に眠たくなるのです 私は朝方人間で 7時になると自然と目が覚めるのです それを人は羨ましいと言うけれど 私は知っている 23時に親友と食べるラーメンの美味しさを 私は知っている 夜中1時のラジオのとてつもない面白さを 私は知っている 深夜3時のおしゃべりにこそ 人生の本質が詰まっていることを 起きていることが苦でなければ 私もその集いに参加出来たのだと思うと 悔しいやら寂しいやらで おっとっと。 私は朝方人間で ただそれだけで

スキ
25

常に餃子のにおいを漂わせている私達について

オペラパンプスで希死念慮マシマシピンボケの 人生に蹴りをつけよう、とかって普通言いますか。どんな言い回しですか。アナタ最高ですね。 環ちゃん(仮名)とは真夜中の鬼ごっこして、ピンポンダッシュする仲です。 環ちゃんは製本工場で働いています。 私が自分の本出したい(Kindleでは出してるけど)と言っているのも凄く応援してくれています。マブです、ハッキリ言って。 雑な返信とか復唱ツッコミとか他の人だったら 腹立ちそうなことも全然許せます。 こいつは私のこと嫌いにならんやろ、っ

スキ
24

jazz、今再び……

   note仲間には、結構ジャズファンも多く、実際に楽器を操っていた人もいるようで、jazzネタも遠慮なく書けて嬉しい限りである。  すでに看板を掛け替えてしまったが、「キッド・アイラック・ホール」などで、生意気にもコンサートなんぞ開いたのも、今は昔の夢物語だが……  僕にとってのモダンジャズ……そして愛器のセルマーのテナーサックスは確かに、青春の象徴であった。  大学四年の終わり、サックスのケースに鍵を締めて、二度と戻ることのない部室を後にした時の、なんとも言えない

スキ
70

月見団子

 雲一つない満月の夜。月見団子を持ち寄りお月見をする。月見団子は満月みたいにまん丸な形にするはずが少し歪な形。手先が不器用だから仕方がない。これでも月見団子を上手に形を整えられたはず。むしろ昔よりかは、随分ましになった。月団子の出来映えで褒められてもいいじゃないかな?自分に言い聞かせる感じで言い訳をする。諦めのため息をつく。  早速月見団子を窓辺に置きお月見開始。月だなんて変わり映えしないと思っていた。結局変わらない。だけど、この日の満月は違う。いつもの月ではない。月の中に兎

スキ
51

【Kindle出版】自分を売るのは悪いこと?それしかないけれど

 眠れない、眠ろうとして 北に、 「今日は睡眠薬を飲んで、そして酒飲んで寝てしまえ。明日の朝はゆっくり起きて、神社にいくだけならいいだろ」 と、精神科の先生が聞いたら、跳び蹴りされそうなことをそそのかされ、薬を飲んで、ハイボールを飲んでいた。 30分もしたら、勝手に寝落ちする… 本を1冊。 本を2冊。。 本を3冊。。。 しまいには、自分の本まで読みだした。 「心理描写うまいなー、マジこれ最高」 酔っ払いの心理は怖い。 しかし、眠りは一向に訪れない。

スキ
22

詩:ガラスの階段

君と歩くガラスの階段 登る度 ひびが入ってきて ふたりは次第に堕ちてゆく しかし 君は隠していた翼を拡げ 上へ空へと飛んでいく 僕はゆっくりゆっくり ガラスの破片と共に 静かに堕ちてゆく 君は上へ空へと飛んでいく 僕はゆっくりゆっくり ガラスの破片と共に 静かに堕ちてゆく

スキ
13

『なるべく動物園』 # 毎週ショートショートnote

「なるべく動物園にしてよね」 妻は出勤するまえに言い残して行った。 妻と言っても離婚寸前で、私は今別のところで暮らしている。 週末だけ、息子に会いに帰ってくる。 小2の息子は、先日の遠足を風邪で欠席したらしい。 その時の行き先が動物園だった。 だから、同じところに連れて行ってくれということだ。 妻との諍いが絶えなくなったのは、いつの頃からだろう。 お互いの働き方、子供の教育、休日の過ごし方、何かにつけて意見が合わなくなった。 以前ならどちらかが折れて丸く治っていたのだが。

スキ
44

なにもしたくない夜

すべてを手放してしまえそうな なにもしたくない夜は 毛布の ふわふわしたところを撫でて 余計なことの中の、できるだけ暗くない部分を引っ張って 起き上がる気力があるならば、お水を少しだけ飲んで また、ふわふわの毛布を撫でるのを 飽きるまで繰り返してゆく

スキ
20

【詩】ひとりの恋

虫の音に 少し心を休めてみても   募るのは 恋しさか淋しさか   もうわからないほどに 秋の中   想う思いに囚われて 私は私の恋をして   慕う心の盲目に あなたはあなたの恋をして   いつも一人で恋をして いつも二人で寂しくて

スキ
88

推し短歌2

80年代の映画『ハイティーン・ブギ』に友情出演した時の 三原じゅん子(当時は順子)さんの推し短歌です。 三原さんはミキという名の暴走族の役で、脇役(悪役)でした。 高校生の時に観た映画なので、もうストーリーも覚えていないのですが、 当時の三原さんのカッコ良さは印象に残っています。 映画の中でナナハンには乗っていなかったと思いますが、 ナナハンは存在感とスケールの比喩です。 『ハイティーン・ブギ』、様々なイメージを纏った女優の存在感が 画面をはみ出しそうな映画でした。

スキ
16

自分の日々は、自分で選ぶ。

パラパラと雨が降っている。 月の明るい夜です。 そうだ、明日は十五夜。 おだんごおだんご…作る暇はなさそうなので、忘れずに買ってこよう。(月よりだんごの人たちへ。) 今日は朝から大きな病院に行って、次回することになった検査の説明を受けていると、なんだかそれだけで気持ちが沈みこんでしまった。 そのこと自体も憂鬱だけれど、休みの日がそうやって必要なことだけでみるみる埋まっていくのが、悲しい。 受動的な予定ですべてが埋まっていって、それをぶつぶつ言いながらも受け入れている自分

スキ
50

無自覚こそ狂気なり

 むかしむかしあるところに、それはそれは勤勉な医者が居りました。彼は口下手ながら献身的に患者に向き合って、誰に認められずとも直向きに診療を続けていました。  ところがある日、その医者は深刻な脳の病を患いました。見た目には分かりにくいものの、彼の高次脳機能に重大なエラーが生じていることは明らかでした。  人が変わったようにスタッフを怒鳴り散らし、患者を叱り飛ばし、非情な告知も平然と突きつけるようになりました。  患者の取り違えは当たり前。  処方の間違いも当たり前。  自

スキ
40

迷ってばかりの人生

いまの職場をやめるかどうか、ずっと悩んでいる。 人に話したところでどうなるわけでもないし、あらゆる本音を包み隠さず語れるだけの話し相手もいないので、ここに書き散らす。 ※あまり得るものもないと思うし、やや長いので無理に読まなくて大丈夫です◎ 一度は、水商売はもうきっぱりやめよう、と結論をだした。 しかし、先日の主治医のことばが気にかかる。 人生の重大な局面で何を基準に選択を行えば良いか、と彼に尋ねたところ「安心で、慎重で、実用的なこたえかどうかがポイント」だと返答が

スキ
39

闇の中ならひとりで座っていられるから。

石段を下りて水面に近づくようにしゃがみ込んだら、鳥たちが寄ってきた。誰か餌を撒いている人がいるんだろう。自分は持っていないからこれ以上近づかれても困ると思い、その場から離れた。 昨夜、もう日は暮れかけている街を走った。走りたかったから走ったら、いままででいちばん速く走れた気がした。疾走感が確かにあって気持ち良かった。 遅いし、持久力もなくて苦しいから走るのは全く好きじゃない。でもこれまでは走らされていたから嫌だったのかもしれない。衝動的に走りたいところを走りたいだけ走って

スキ
17