月星真夜(つきぼしまよ)

夜明けって素敵だと思いませんか? 新しい一日が始まるあの瞬間、目覚める世界の音を聞くの…

月星真夜(つきぼしまよ)

夜明けって素敵だと思いませんか? 新しい一日が始まるあの瞬間、目覚める世界の音を聞くのが大好きなんです。その時、今日一日に何が起こるのかなんて、誰にもわからない。それが、私をドキドキさせます🍀 ̖́-

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

ウサギの自己紹介

こんにちは!元気いっぱいのウサギです。 いつも読んでくれてありがとうございます。ここで自己紹介をさせてくださいね。 私はいつも何か新しいことを見つけては、ワクワクしながら飛び込んでいます。「退屈」という言葉は私の辞書にはありません。時に人は私をちょっと無謀だと思うかもしれませんが、私にとって毎日は楽しい冒険なんです。 夜明けって素敵だと思いませんか? 新しい一日が始まるあの瞬間、世界の目覚める音を聞くのが大好きなんです。その時、今日一日に何が起こるのかなんて、誰にもわから

    • おみくじは釣るもの?

      夏休みが始まった。 ウサギとカメは図書館を後にして、浅草駅に降り立った。雷門に辿り着くと、大勢の人が二人の目に飛び込んできた。 浅草寺へと続く仲見世通りは、買い物を楽しむ人々で賑わっていた。日本らしい雑貨が並ぶ店先を眺めていたウサギは、ふと小さな違和感に気づいた。 「周りから聞こえてくるのは、何語かしら。いろんな言葉が混ざり合っていて、まるで外国にいるみたいね」と、ウサギはカメに話しかけた。「浴衣を着ている外国の女の子もたくさんいるわ」 「浅草寺は外国人にとても人気があ

      • かとりせんこう

        暑い季節がやってきた。ウサギは部屋の隅に置かれた箱を引っ張り出すと、浮世絵の団扇を取り出しそっと眺めた。 「これで少しは涼しくなるかしら」 彼女は箱の底に埋もれていた蚊遣豚に気づいた。ふと手に取って眺めていると、彼女の視線は小さな本棚に向かった。 細い指先が本の背表紙を一冊ずつ優しくなぞり、ある一冊の本に止まった。そっとその本を取り出し、窓辺の椅子に静かに腰を下ろすと、ゆっくりとページをめくり始めた。 物語の中では、蚊取り線香の煙が「もんもん」とたなびいていた。すると、

        • アートに満ちた小さな島

          その日、ウサギは図書館の閲覧席でじっと画集を見つめていた。何度も手に取った画集なのに、見るたびに新たな発見があり、彼女はその度に心が躍るのを感じていた。 それでも本当のことを言えば、室内で静かに絵を見ているのは少し苦手だった。広い青空の下で元気に走り回るのが、彼女にとっては何よりも好きなことだったから。 「アートを観られる場所は室内だけじゃないんだよ」と、隣に座るカメが言った時、彼女の目がキラリと輝いた。そして二人はすぐに電車に飛び乗っていた。 天王洲アイル駅の改札を出

        • 固定された記事

        マガジン

        • 読書のお部屋
          30本
        • アートのお部屋
          27本
        • 南の島のお部屋
          11本
        • 図書館のお部屋
          9本
        • スイーツのお部屋
          20本
        • ティースプーンのお部屋
          7本

        記事

          法隆寺から未来の月へ

          その日、ウサギとカメは薄暗い「建築倉庫ミュージアム」の中で、建物の模型を見つめていた。精巧な模型は芸術作品のように、棚の上で肩を寄せ合っていた。 「見て、中目黒のスタバがあるわ。下北のボーナストラックも。建物の形なんてすっかり忘れていたけど、こんな感じだったのね」と、ウサギが小さく声上げた。 建築倉庫を一通り見て回った後、「法隆寺から宇宙まで」という展覧会の会場へと足を向けた。そこで最初に目に飛び込んできたのは、法隆寺五重塔の精緻な構造模型だった。 「法隆寺五重塔は7世

          法隆寺から未来の月へ

          涼やかなガラスの絵

          静かな図書館の書架の間を、ウサギは一人さまよっていた。何かを探し求めるように熱心に本の背表紙を眺めているところへ、ゆっくりとした足取りでカメが近づいてきた。 「何を探しているの?そんなに夢中になって」カメは優しく問いかけた。 「朝から暑くてたまらないわ。だから、涼しげなステンドグラスの写真でも見て気分を変えようと思ったの」ウサギはぼそりと呟きながら、そっと彼に視線を投げかけた。 「それなら、分類番号751.5のガラス工芸の棚にあるはずだけど、せっかくだから実物を見に行こ

          涼やかなガラスの絵

          ひと足早く夏を先取り

          ウサギは図書館の窓辺で中庭をぼんやりと眺めていた。「もう七月も半ばなのに、毎日雨ばかりね」と、ため息混じりに呟いた。 「早く満開の向日葵に囲まれて、ぱあっと花咲く花火を見上げたいな」と、目を閉じて夏の景色を思い浮かべた。 「任せておいて。分類番号575.98の書架から花火の本を探してくるから」 目を開けると、カメが笑顔で隣に立っていた。 その日の午後、しとしと小雨が降る中、二人は「HANA・BIYORI」の小道を歩いていた。「雨の日の植物園も素敵ね。花柄の傘を貸してくれ

          ひと足早く夏を先取り

          妖美な灯りと物語

          その日、ウサギとカメは百段階段の「おはなしの玄関」の前に立ち、御簾越しに灯りを見つめていた。ウサギがカメに囁いた。「今日はどんな物語に出会えるかしら?」その声には、どこか切ない期待が漂っていた。 歩を進めると、涼やかに揺れる風鈴の音の向こう側で、まるで何か秘密を知っているかのような猫が、二人を静かに見つめていた。 十畝の間に足を踏み入れると、そこは竹取物語の世界だった。無数の竹が放つ柔らかな光が部屋を優しく照らし、その上には大きな月が静かに浮かんでいた。 辺りにはかぐや

          自由な海の世界

          その夏の日、ウサギとカメは白砂の前浜ビーチを背にして、来間島へと泳ぎ出した。宮古島の陽射しは力強く、波はエメラルドブルーに輝き、その光は海の深くまで届いていた。 カメは波に揺られながら、その美しい景色に心を奪われていた。ウサギは静かに彼の隣を泳ぎ、二人はまるで夢の中にいるかのように、穏やかな時間を共有していた。 彼は右、左とストロークを繰り出しながら、顔をあげて来間島の位置を確認した。水中では言葉を交わせないが、隣で泳ぐウサギと時おり目が合う。彼女は自分のペースで、この時

          オオカミのごちそう

          ラジオ局の仕事を終え帰宅したウサギは、ソファーに身を投げ出し、深く息を吐いた。 お腹は空いていたけれど、取っておきのクッキーは、あとで食べることにした。 彼女はゆっくりと立ち上がると、小さな本棚の前に立った。じっと背表紙を眺めてから、一冊の絵本を手に取った。それは、「オオカミのごちそう」という絵本だった。 物語の中で、オオカミはコブタと出会った。コブタの愛らしい姿がオオカミの心に深く刻まれ、その瞬間、彼の世界はコブタで満たされた。でも、コブタは逃げ出してしまった。 「一

          オオカミのごちそう

          砂町銀座で宝探し

          曇り空のもと、朝食を抜いてきたウサギは砂町銀座商店街のゲートの下で立ち止まり、目を細めて前方を見つめていた。 「さて、今日は何から食べようかな」と彼女は呟いた。その声は低く決意に満ちていた。 「最初はここかな」とウサギは足を止めて、「上海肉まん」の看板を見上げた。店先には春巻きやシュウマイがずらりと並び、その中でも五種類の肉まんが彼女の目を引いた。 「先は長いから一つだけ選ぼうね」と、隣のカメが優しく囁いた。「一つだけ、一つだけ」とウサギはその言葉を、まるで呪文のように唱

          雨の日の御苑散歩

          小雨の中、ウサギとカメは明治神宮の参道をゆっくりと歩いていた。原宿駅の喧騒はもう遠く、足元で砂利がさくさくと小さな音を立てていた。 南参道を左に折れると、目の前に明治神宮御苑の緑が広がった。空から降り続く小さな雨粒が葉の上で踊るように落ちていた。 やがて、目の前に南池が視界に広がった。大きく咲く睡蓮の花には、雨粒が宝石のように輝いている。池の水面に広がる小さな波紋はどこか幻想的だった。 「睡蓮とハスの葉は、どちらも円形だけど、切れ込みがあるのが睡蓮なんだ。葉が水面に浮い

          ようこそ猫会議へ

          カメは待ち合わせ場所の福徳神社の鳥居を見上げていた。「ここが待ち合わせ場所ということは、まずおみくじを引くことになるんだろうな」と、カメは心の中で微笑んだ。 やがてカメの目に、遠くから駆けてくるウサギの姿が映った。「ごめん、待った?」と彼女は息を弾ませて言った。 「ちょっと行きたいところができたの。これから猫会議に参加するわ」 おみくじには目もくれず、彼女はカメの手を取って軽やかに歩き始めた。カメは温かい手に引かれるまま、神社をあとにした。 「REIJINSHA GAL

          ギャラリーの二人展

          急用ができたカメと一旦別れたウサギは、待ち合わせまでの時間を持て余して東急プラザ銀座を一人で歩いていた。あてもなく歩き続けていると、ふとアートギャラリーの前で足を止めた。 ギャラリーには、二人の画家による絵画が飾られていた。それぞれの世界観で丁寧に描かれた作品をひとつひとつ眺めていると、画家のプロフィールが目に留まった。 「uraraさんは、画家になる夢を抱きながらも、一度は大学で法律を学ぶことを選んだんだね。でも、結局は絵の世界から離れられなかったんだ」と、ウサギは深く

          宙を飛ぶ大きな猫

          その日、ウサギとカメはGINZA SIXの広々とした吹き抜けの下で足を止めた。二人の目は、天井から吊り下げられた大きなオブジェに釘付けになっていた。ウサギはカメの袖をそっと引いて、小さな声で囁いた。 「ねえ、見て、あれ…。私の目には岡本太郎の太陽の塔に見えるんだけど?」 カメは目を細め、その大きなオブジェをじっと見つめた。しばらくの間、二人の間に静かな時間が流れた。 やがて、彼は穏やかに口を開いた。 「僕にもそう見える。上に行けば、何かが分かるかもしれないね」 二人は

          流れ星と七夕の約束

          七夕の夜、赤羽橋駅を後にしたウサギとカメは、夜空に浮かぶ東京タワーを目指して静かに歩き出した。青く、そして赤く輝くタワーの光が、まるで道しるべのように、夜空をそっと照らしていた。 メインデッキに辿り着いた二人は、イルミネーションの光に包まれた。青い光がフロア全体に広がり、その瞬間、眩い流れ星が優雅に舞い降りてきた。 窓の向こうには、まるで魔法の国のような煌めく夜景が広がっていた。 流れ星はいつの間にか、夏の夜を彩る花火に姿を変えていた。眩い光の輪が次々と夜空に打ち上がり