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ローマで幸せな観光をするために
世界遺産であるフォロ・ロマーノ遺跡を観光をしようと行列に並んでいた時、ふと、イタリア語のフレーズが私の耳に飛び込んで来た。
「フェリチタ」
私の知る、数少ないイタリア語の語彙である。
フェリチタとは「幸福」という意味らしい。
「Felicita」を1982年に歌っていたのは、これほど美しく幸せそうな夫婦が存在するものなのか、と羨望を禁じえなかった二人組であった。
しかし、当時の
Noter友と実際にお会いするということ
ホワイトクリスマス、と言えば聞こえが良いが、今年のクリスマス・イブは、怒り狂ったような雪が乱舞する晩であった。そのイブの朝は、某プロレスラーの抱擁の中で起床した。
とは言っても現実ではなく夢の中の話である。そのプロレスラーは既に天に召されているのだから。
何故その方が、突然私の夢に出演をされたのか。
その前日、どうやったら、ノーベル平和賞を受賞することが出来るか、ということを友人達と
1万メートルの上空にて、日本を振り返ってみた
二か月間もNoteを離れていたので、もう忘れられていても不思議はないが、一応生存報告まで。
最近のヨーロッパ便はアラスカ方面を飛行することが多いようで、ロシア上空を飛行していた時と比較して、海の上空を飛行している距離が長い。そのためであろうか、揺れている時間が長時間になって来た。
「激しく揺れていても機体には全く影響はありません!」
全日空のキャプテンは、こう強調して下さる。この言葉に
マルセイユから届いた絵葉書とコートダジュール(紺碧海岸)
以前の同僚、絵里香ちゃん、彼女に関して記憶していることは、彼女がストーカー被害を受けていたことである。
同僚でなくなってから数年経った頃、その彼女から絵葉書が届いた。
「お久しぶりです。今、私はマルセイユを訪れています。少し荒んだ雰囲気の街ですが、私は、いろいろなパブに乗り込んでは現地の荒くれた男達と口論したりしています」
太く大きな字にて書き殴られている葉書を読んだ時、彼女が随分勇ま
プロヴァンス地方?名前からして勝負は既についている
何故プロヴァンス地方を訪れたのか?
私にとっては、皆目掴みどころのない土地であったからである。
南仏、ラベンダー、ワイナリー巡り、ロマンチックな小説、あるいは映画の舞台、プロヴァンス地方に関する私の蘊蓄はせいぜいその程度であった。
取りあえず、プロヴァンス地方の概要を把握すべき、目的地はこのように選んだ。
公共機関でもアクセスの出来る場所は外す。
景観が類似している場所は外す。
壮麗であると聞いていた南フランス、南仏初心者の旅行法ダイジェスト
イースター休みに突入して2日目の午後、自宅からストックホルム・アーランダ空港へ向かう。18時頃発のルフトハンザ航空に乗るためである。
イースターは7日から始まっているのに何故、6日の晩に発たず8日の晩まで待ったのか?
航空券が比較的安価の日と時間帯を選んだためである。
16時頃、アーランダ空港第5ターミナルのラウンジで早めの夕食を取ろうと、受付嬢に、食事にはどのようなものがあるか
ほぼ四年ぶりの日本 訪れたところ六選
一週間前、北極周辺の上空にてエメラルド色のオーロラに包まれながら長時間の飛行の末、北欧に戻って来た。
一月二日が仕事始めであったため正月の雰囲気は残念ながらほぼ皆無。皆様におかれましては日本の新年気分を存分に満喫されていらしたことを祈りつつ、浦島北欧のささやかな日本滞在ダイジェストをご紹介させて頂きたい。
一週間前までは太陽の国にて、純白の雪に覆われる富士の姿を居間から臨みながら朝のコー
アルプス山麓にて 過ぎ去りし冬日の北欧の山を偲ぶ
中欧の夏が間もなく終わりを告げようとしていたある週末、
アルプス山麓に佇む一つの村にて、私は湖底まで透き通った湖のまわりを歩いていた。山と湖のある景観というものはかくも幻想的なものなのか、と一人感嘆しながら。
そこは南ドイツであり、その景観は私にとってはまったく未知のものであった。汗ばむほどの炎天の下にて、深緑に装飾される山々を眺めていたら、もう何年間も北欧の山々を拝んでいないこ
ドイツ・ミュンヘン 見落としていた1972年
「思うにね、ミュンヘンと言う町は、全く過小評価されているよ」
知り合いのイタリア人男性がそのように宣う。ミュンヘンを愛し、頻繁に訪れていると言う。
これは彼なりの高評価なのであろう。通常はかなり評価の手厳しい男性だ。それならば、とミュンヘン訪問への期待が持てた。
夏休みを四日間戴いて、ミュンヘンを訪問することにしたのだ。
何故ミュンヘンなのか。
ドイツは比較的物価も安く、ミ
「世界一美しい」と称賛される美術館を訪れてみて
「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?」
このセリフは長く語り継がれ、使い古され、パロディ化さえしているが、その返答もまた様々であろう。
もし仮に私が誰かに「このパーティーで誰が一番美人/イケメンだと思う?」、と質問されたら、「貴方の理解するところの美人の定義を述べて下さい。判断基準は何ですか?」、と問い返させて頂くであろう。
身長が一番高い、体重が一番重い、一番金持ち、足が一番速い、
「パリ症候群」という言葉を御存じであろうか
「パリ症候群」
数年前に、どなたかからこの言葉を聞かされた。
パリに対してあまりに多大な憧れをもって渡仏した人が、理想と現実のギャップを精神的に受け入れられずに鬱病等に陥るというような症状であるらしい。1991年に精神科医の太田博昭先生が同名の著書を発表されてから認知され始めた症状であるという。
パリというところはそのような症状が認知されるまでに、人々に憧憬を抱かせる都市らしい。
翼に乗ってついに大都会へ 平和ボケに救われたこと
朝食用に購入したタルト入りケーキ箱を嬉々と抱えながらアパートホテルのロビーを通り過ぎようとしたところで、レセプションの男性に呼び止められた。
レセプショニストは、首から掛けた私のカメラを指している。最初、私は呼び止められた理由が予測出来なかった。
「ここで写真を撮影したら駄目だよ」、とレセプショニストは憤慨している。私は困惑した。写真を撮影していて注意されたことはスウェーデン国内では一度
風船の真下にて異国情緒を満喫することが出来たならば
「この町ではどこを廻りたいの?」
その町を案内してくれるはずの知人兼ガイドさんが訊ねて下さった。
私は、観光を希望する箇所を早口に羅列した。
ガイドさんの表情に陰が差した。私が最後に挙げた観光名所に拒絶反応を示されたのだ。「やはりそう来たか」、という心情であろう。
その場所は一応観光地としての扱いはされているが、そのような場所を苦手とする人にとっては、出来れば避けたい場所であるので