267.Antoine de Saint-Exupéry『Vol de nuit』1931アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ『夜間飛行』世に言う飛行文学の走り。ただ主人公は危険な夜間飛行にパイロットを送り出す側で、飛行機による郵便事業の経営者。現代の航空会社の問題も出ている。
266.Albert Camus『La peste』1947 アルベール・カミュ『ペスト』1940年代のアルジェリア第二の都市オランが、ペストによってロックダウンされた。医師ベルナール・リウーの視点で、感染症との戦いが描写される。コロナ禍のフランス語圏で爆売れした。さもありなん。
265.Albert Camus『L’étranger』1942 アルベール・カミュ『異邦人』「今日、ママが死んだ」で始まるカミュの出世作。有名なフレーズ「太陽のせいだ」をサルトルとは全く異なった文脈で使い、ノーベル文学賞を取った問題作。近年『ムルソー再捜査』という派生作も出た。
264.Jean-Paul Sartre『Le mur』1937 ジャン・ポール・サルトル『壁』短編小説集だ。「言葉を探す事なく筆の流れるままに書かなければならない」それは小説というより詩ではないか?と思うが、これがサルトルのパロールなのか、エクリチュールなのか、定かではない。