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1億3500万円の女と暮らした3ヶ月
その女は、今日も朝からうどんをこねる。開店の時間に間に合わせなければならないという一心で、こね上げた生地を切っては茹でる。
女の旦那はまだ寝ている。今日も昼過ぎに起き上がり、店から逃げるようにしてフラフラと家を出て行くのだろう。例によって今日も女は仕方なく店番を務める。
お金が無い癖に、女の旦那はやたらと趣味が多い。カメラ、紅茶、洋服、古本、タンゴ。特にも模型だ。
店のお金を持ち出しては、毎
それでもボクはサボってない
水曜日、15時37分。仕事を早退した僕は、海の上にいる。上司や後輩が働いている中、船に乗って島に向かっている。
人はこれを「サボり」と呼ぶかもしれない。
しかし待って欲しい。果たして本当に僕は会社をサボっているのか。
結論を下す前に、まずは言い分を聞いて欲しい。
遡ること5日前。
僕は再び、四国のおばあちゃんの家に来た。
ちょっとした事情で、当分の間は毎月の後半をこっちで過ごすことにな
「チャージ」という姿勢 〜リモートラストサムライ編〜
この試練を乗り越えた先に一体何があるのか。
僕が働いている会社は、僕が入社した丁度その年から、フル在宅ワーク形式へと移行した。この場ではあまり大きい声で言えないが、中国発祥のとあるウイルスによる影響だ。
大学最後の春休みが終わったにも関わらず、僕の平日は基本的にこの部屋で完結する。社会へと羽ばたいている感覚はまるでない。
9時2分前にベッドを出て、災いの箱(パソコンのカッコいい言い換え)の前
コレクションのすゝめ
皆さんはモノを集めた経験はあるだろうか。
僕にはコレクター精神がある。どんぐりやシール集めから始まり、仮面ライダーの指人形、ポケモンの缶ジュースについてくるメダル、遊戯王カード、等々、基本的なコレクション科目は幼少期から履修してきた。
学生時代の飲食バイトでも、女将さんに内緒で瓶ジュースの王冠を数キロ近くひたすらに溜め込んだ実績もある。手軽で集め甲斐がありそうなものに出会ってしまったが最後、自
ブルーノートおばあちゃん
こないだのお盆休みで、四国に一人住むおばあちゃんの家に行った。新幹線と電車を乗り継いで半日弱。会社の都合で少し早めの夏休みだったこともあり、混雑はなかった。最寄りの駅に到着し、ここ10年でシャッター天国と化したアーケード街を長々歩くと、外れに寂れたパチンコ屋。その路地裏に、おばあちゃんの家がある。
僕のおばあちゃんは、ありえないほどよく話す。長旅を終えた僕がリビングで一息着いてから、ご飯を食べて
部屋で奇声をあげる代わりに
皆さんこんにちは!初めまして(改めまして)、26歳、ネット広告代理店で働く会社員2年目の松尾コウタロウと申します。今日から、週2日ペースでブログを書いていこうと思います。
なぜ急にそんなことを始めるのかと言いますと、今月会社で僕以外の同期が全員いなくなることが確定したからです。同期どころか、一個上も二個上も三個上もこれで全員いなくなります。上司から見たら「え逆になんでコイツ辞めないん?」みたいな