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シン・映画日記

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シン・映画日記まとめ。 映画館で見た映画の見た直後のラフレビュー。 毎日更新をめざしてるので、1日から3日おいてからの更新もあります。
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2023年2月の記事一覧

シン・映画日記『湯道』

シン・映画日記『湯道』

ユナイテッドシネマ浦和にて生田斗真主演映画『湯道』を見てきた。

昭和から平成、令和まで親子で受け継いで営業していた銭湯「まるきん温泉」にまつわるエピソードと「茶道」のように入浴の作法を極めた「湯道」にまつわるエピソード、あと「源泉かけ流し主義」かかげて温泉も循環式を否定する風呂評論家・太田与一のエピソードなどお風呂にまつわる悲喜こもごもな群像劇を展開。

主人公・三浦史朗は建築家として独立するが

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シン映画日記『エンパイア・オブ・ライト』

シン映画日記『エンパイア・オブ・ライト』

ユナイテッドシネマ浦和にてサム・メンデス監督最新作『エンパイア・オブ・ライト』を見てきた。

1980年末から1981年のイングランド・ケント州にある海辺の町マーゲイトにある映画館「エンパイア劇場」を舞台にした恋愛・ヒューマンドラマ。

1980年のクリスマス後のある日、エンパイア劇場に欠員補充のためにバイトとしてトリニダード・トバゴ出身の黒人青年スティーヴンが入ってきて、ベテランのヒラリーがステ

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シン映画日記『劇場版 センキョナンデス』

シン映画日記『劇場版 センキョナンデス』

渋谷のシネクイントでドキュメンタリー映画『劇場版 センキョナンデス』を見てきた。

フランス出身の日本人ラッパーのダースレイダーと時事芸人のプチ鹿島によるYouTube番組「ヒルカラナンデス(仮)」の選挙特番部分を再編集して劇場公開のドキュメンタリー映画に仕上げた作品。
かと言ってYouTube番組の総集編かと言えばそんなことはなく、類としてはマック赤坂を題材とした『立候補』や香川県の衆議院議員・

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シン映画日記『アントマン&ワスプ:クアントマニア』

シン映画日記『アントマン&ワスプ:クアントマニア』

シネプレックス幸手でMCU映画『アントマン』シリーズ最新作『アントマン&ワスプ:クアントマニア』を見てきた。

『アントマン』シリーズ3作目で、フェーズ5の1作目に当たる本作はアントマンことスコット・ラングの娘キャシーが作り出した装置でホープやハンク、ジャネットと共に粒子世界に行ってしまい、スコットとキャシーの親娘とホープらの親娘で離れ離れになり、お互いに探し合いながら粒子世界から脱出を試みる。同

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シン映画日記『シャイロックの子供たち』

シン映画日記『シャイロックの子供たち』

イオンシネマ越谷レイクタウンにて池井戸潤原作、阿部サダヲ主演映画『シャイロックの子供たち』を見てきた。

監督は同じ池井戸潤原作の『空飛ぶタイヤ』を手掛けた本木克英監督だが、原作とは違うオリジナルストーリーらしい。
メガバンクの東京郊外にある支店で起きた巨額詐欺融資事件を支店のカスタマーサービスの行員視点で解決する社会派ヒューマンドラマ。
それなりに融資実績をあげなきゃいけない、都心の本店・支店の

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シン映画日記『対峙』

シン映画日記『対峙』

MOVIX三郷にてアメリカ映画『対峙』を見てきた。

とある高校で起こった銃乱射無差別殺人事件の6年後に、その事件の被害者の両親と加害者の両親が教会にある一室で話し合う会議が行われた。

ちなみに、加害者は事件直後に自害して亡くなっているため、当事者なし、まて事故等の回想シーンが一切ないまま、4人のそれぞれ息子を亡くした親たちの正しい回答がない話し合いが行われる。

そこには無念、後悔、憤慨、憤怒

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シン映画日記『Sin Clock』

シン映画日記『Sin Clock』

MOVIX三郷にて窪塚洋介主演映画『Sin Clock』を見てきた。

3人のタクシードライバー達が、偶然知り得た大物国会議員所有の絵画を盗み、半グレ組織から大金をせしめる計画を立て、実行するクライム・サスペンス!
『タクシードライバー』or『ナイト・オン・ザ・プラネット』とコーエン兄弟の『ブラッド・シンプル』or『ファーゴ』が邂逅したようなスリリングなクライム・サスペンスに、現代ニッポンの鬱屈・

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シン映画日記『コンパートメントNo.6』

シン映画日記『コンパートメントNo.6』

新宿のシネマカリテでフィンランド映画『コンパートメントNo.6』を見てきた。

フィンランド人留学生のラウラがムルマンスクにあるペトログリフ(岩面彫刻)を見に、モスクワから世界最北端の駅ムルマンスクまで寝台列車で旅をするが、寝台列車の2号車両の6番コンパートメント(車室/仕切り区画)でロシア人の炭鉱夫リョーハと乗り合わせる。ラウラははじめやや荒くれ者気質のリョーハと気が合わず、食堂車に逃げたり、サ

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シン映画日記『エゴイスト』

シン映画日記『エゴイスト』

イオンシネマ越谷レイクタウンにて鈴木亮平主演映画『エゴイスト』を見てきた。

中盤までは非常にストレートなLGBTのGを取り上げた恋愛・ヒューマンドラマ映画で、後半に別種のヒューマンドラマに変化する。
エッセイストの高山真の自伝小説が原作で、
監督は『ピュ〜ぴる』や『トイレのピエタ』を手掛けた松永大司監督。
アン・リー監督の『ブロークバック・マウンテン』やフランソワ・オゾン監督の『サマードレス』や

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