慢性痛ケアお役立ち情報|心身セラピストしむひで

作業療法士 臨床心理士 公認心理師 慢性痛改善セラピスト 身体志向トラウマセラピスト

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記事一覧

「自分の主治医は自分」®

「自分の主治医は自分」®と聞いて、どう思うでしょうか? えっ、あなたは医師免許もってるの? と思う人もいるかもしれません。 ここで言う主張は、自分の健康管理は自…

苦しみを言葉にするって何か効果はあるの?(2)

苦しみを言葉にすることには、たくさんの効果があります。 感情の解放や、自分との対話、現実感の強化、ストレスの軽減にも つながります。 しかし、苦しみを言葉に出す…

苦しみを言葉にするって、どんな効果があるの?

苦しみを言葉にしたって、苦しみそのものが減るわけではないから、 そんなに意味なんてないんじゃないの? 苦しみを生みだす問題そのものが解決されないと、 どうしようも…

怒りや悲しみと、長引く痛みとの深い関係

怒りや悲しみなどの感情と慢性疼痛には 深い関連性があると考えられています。 この関連性は、心理学的・生理学的な視点から 説明することができます。 以下で、その視点…

「心のクセ」の作られ方、変え方

心のクセが作られる理由には、いろいろ考えられます。 多くの場合、必要性があって作られるのです。 そして、心のクセには、メリットとデメリットがあります。 心のクセ…

人間の神経系って繊細

人間の神経系は、とても繊細です。 わずかな刺激や変化にも反応します。 個人差や耐久性の違いはあります。 でも、自律神経系を整えるためには、 エクササイズもわずかで…

ネガティブ思考がなかったらどうなるの?

もしもポジティブ思考だけで、ネガティブ思考が全くない場合、 いくつかのリスクや課題が生じる可能性があります。 以下に、そうした状況で考えられる影響を説明します。 …

ネガティブ思考の必要性?

こんな風に思っていませんか? ネガティブ思考は、マイナスの良くない思考で、 ポジティブ思考が、プラス思考の良い思考 ポジティブ思考をもったほうが、人生明るくなれ…

ケネディ大統領もつらい腰痛に苦しんだって本当ですか? 家族と健康問題の深い関係

故ジョン・F・ケネディ元アメリカ大統領(1917-1963)は、 慢性的な背中の痛みに苦しんでいました。 子どものときから病弱で、さまざまな病気をしていました。 背骨に障害…

脳の多様性を認めるってどういうこと?

脳の多様性を認めるっていうことは、 「発達障がい」は存在しない、と考えるってことです。 えっ、だって世の中は「発達障がい」がどんどん増えてるんじゃないですか? …

ストレスと病気の深い関係

ストレスと病気の深い関係は、近年の研究や書籍、 とくにガボール・マテの『身体が「ノー」と言うとき』や 精神神経免疫学といった学問によって 明らかになってきました。 …

『身体が「ノー」と言うとき』

『身体が「ノー」と言うとき』は、 カナダ在住の医師ガボール・マテの名著のタイトルです。 (邦訳2005/原著2003) 本来なら、「ノー」というのは、言葉でいうことですが…

過去の体験が、いま起こることってあるの?

過去の体験が、いま起こることがあります。 えっ、そんなバカな! 過去がいま起こるわけないでしょ! はい、過去がそのまま起こるわけではありません。 過去の体験が、…

「Doing(すること)モード」と「Being(あること)モード」

DoingとBeingの違いは、以前よく聞かれていたと思います。 Doingは行動することに力点が置かれ、 Beingは存在することに力点が置かれます。 「Doing(すること)モード」…

小さな一歩を積み重ねる大切さ

とかく世の中では、お手軽、簡単、すぐ効果、そして結果、 そういう謳(うたい)い文句があふれています。 すぐに結果の出ないことには、意味がない、 そんな風潮さえ感じ…

あるがままの自分を生きる

「あるがままの自分を生きる」とは、 自分の本質や内面を無理に変えようとせず、 そのままの自分を受け入れ、 自然体で生きることを意味します。 これは、自己受容や自己…

「自分の主治医は自分」®

「自分の主治医は自分」®

「自分の主治医は自分」®と聞いて、どう思うでしょうか?

えっ、あなたは医師免許もってるの? と思う人もいるかもしれません。

ここで言う主張は、自分の健康管理は自分が主体的に行いましょう!
という意味です。

自分で自己診断したり、重度の疾患でも自己治療したりする、
ということは意味していません。

とくに日本は、過度に医療に依存しすぎているのではないかと
思われます。医療費も増大していくばかり

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苦しみを言葉にするって何か効果はあるの?(2)

苦しみを言葉にするって何か効果はあるの?(2)

苦しみを言葉にすることには、たくさんの効果があります。

感情の解放や、自分との対話、現実感の強化、ストレスの軽減にも
つながります。

しかし、苦しみを言葉に出すことには多くの利点がありますが、
デメリットもいくつか考えられます。

以下にその主なデメリットを挙げます。

1. 感情の再体験や強化

苦しみを言葉にすることで、
その感情を再び強く感じることがあります。
特に、トラウマや深い苦痛に

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苦しみを言葉にするって、どんな効果があるの?

苦しみを言葉にするって、どんな効果があるの?

苦しみを言葉にしたって、苦しみそのものが減るわけではないから、
そんなに意味なんてないんじゃないの?

苦しみを生みだす問題そのものが解決されないと、
どうしようもないんじゃないの?

そう思うかもしれません。

苦しみを感じたときに、それを言葉にして口に出すことは、
非常に有効な対処法となることがあります。

以下の理由から、その方法が効果的だと考えられます。

1. 感情の明確化と整理

苦し

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怒りや悲しみと、長引く痛みとの深い関係

怒りや悲しみと、長引く痛みとの深い関係

怒りや悲しみなどの感情と慢性疼痛には
深い関連性があると考えられています。
この関連性は、心理学的・生理学的な視点から
説明することができます。

以下で、その視点から説明します。

1. ストレス反応と身体の関係

怒りや悲しみなどの強い感情は、
身体にストレス反応を引き起こします。
ストレス反応では、体内でコルチゾールなどの
ストレスホルモンが分泌され、交感神経が活性化されます。

このような

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「心のクセ」の作られ方、変え方

「心のクセ」の作られ方、変え方

心のクセが作られる理由には、いろいろ考えられます。

多くの場合、必要性があって作られるのです。

そして、心のクセには、メリットとデメリットがあります。

心のクセに、メリットなんてあるの?

そう思う人もいるかもしれません。

心のクセの作られ方と、メリット、デメリット、
そして、その変え方について、説明します。

心のクセの作られ方

過去の経験
繰り返される経験や状況に対する反応が、
特定

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人間の神経系って繊細

人間の神経系って繊細

人間の神経系は、とても繊細です。
わずかな刺激や変化にも反応します。
個人差や耐久性の違いはあります。

でも、自律神経系を整えるためには、
エクササイズもわずかでも効果があることが多いです。

わずか、というのは、動き、速さ、回数、いずれにおいても、
少なければ少ないほど良い、という考え方です。

最小の刺激が、最大の効果を生みだします。

最初から大きな変化は狙わない方がよいです。
エクササイ

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ネガティブ思考がなかったらどうなるの?

ネガティブ思考がなかったらどうなるの?

もしもポジティブ思考だけで、ネガティブ思考が全くない場合、
いくつかのリスクや課題が生じる可能性があります。

以下に、そうした状況で考えられる影響を説明します。

1. リスク認識の欠如

ポジティブ思考のみだと、
潜在的なリスクや問題に対する警戒心が薄れ、
楽観的すぎる判断をしてしまうことがあります。
例えば、ビジネスで新しいプロジェクトを進める際、
リスクを過小評価して計画を立ててしまうと、

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ネガティブ思考の必要性?

ネガティブ思考の必要性?

こんな風に思っていませんか?

ネガティブ思考は、マイナスの良くない思考で、
ポジティブ思考が、プラス思考の良い思考

ポジティブ思考をもったほうが、人生明るくなれるし、
前向きになれて、いいことづくめ

ネガティブ思考なんて、気分は落ち込むし、ネクラになるし、
ドツボにはまるし、マイナスしかないんじゃない?

しかし、本当にそうでしょうか?

ポジティブ思考は、一般的に人生において多くの有効性が

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ケネディ大統領もつらい腰痛に苦しんだって本当ですか? 家族と健康問題の深い関係

ケネディ大統領もつらい腰痛に苦しんだって本当ですか? 家族と健康問題の深い関係

故ジョン・F・ケネディ元アメリカ大統領(1917-1963)は、
慢性的な背中の痛みに苦しんでいました。
子どものときから病弱で、さまざまな病気をしていました。
背骨に障害があったとされ、腰痛も子どもの頃から始まり、
カリスマ的なパブリックイメージとは裏腹に、
ケネディは、生涯を通じて腰痛や健康問題と絶え間なく闘っていました。

ジョン・F・ケネディは、少なくとも背中の手術を4回も受けました。

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脳の多様性を認めるってどういうこと?

脳の多様性を認めるってどういうこと?

脳の多様性を認めるっていうことは、
「発達障がい」は存在しない、と考えるってことです。

えっ、だって世の中は「発達障がい」がどんどん増えてるんじゃないですか?

発想の逆転ってことですね。

脳の多様性を認めることで、
従来までは「発達障がい」とされる特性を、個性として捉えることで、
社会が受け入れていくベースをつくっていく、という意味があると思います。

というのも、これだけ「発達障がい」とい

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ストレスと病気の深い関係

ストレスと病気の深い関係

ストレスと病気の深い関係は、近年の研究や書籍、
とくにガボール・マテの『身体が「ノー」と言うとき』や
精神神経免疫学といった学問によって
明らかになってきました。

これらの知見を基に、
ストレスがどのように病気と関連しているかを説明します。

ストレスと病気の関係

さまざまなストレスの身体への影響
さまざまなストレスが長期間にわたって持続すると、
身体に多大な影響を及ぼします。
ストレスが引き

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『身体が「ノー」と言うとき』

『身体が「ノー」と言うとき』

『身体が「ノー」と言うとき』は、
カナダ在住の医師ガボール・マテの名著のタイトルです。
(邦訳2005/原著2003)

本来なら、「ノー」というのは、言葉でいうことですが、
それを、身体が発している、ということですね。

副題には、「抑圧された感情の代価」とつけられているように、
ストレスや感情的な抑圧が続くと、身体が拒絶反応のノーとして、
病気を発病している、という発見を記した本です。

つま

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過去の体験が、いま起こることってあるの?

過去の体験が、いま起こることってあるの?

過去の体験が、いま起こることがあります。

えっ、そんなバカな! 過去がいま起こるわけないでしょ!

はい、過去がそのまま起こるわけではありません。

過去の体験が、急激に、いま起きているかのように、蘇る現象があります。
誰にでも起こるわけではありません。

そのことが、自分で気がつく場合と、
それが過去のこととつながっているとは、
自分ですぐに気がつかない場合の、両方があります。

どちらも急激

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「Doing(すること)モード」と「Being(あること)モード」

「Doing(すること)モード」と「Being(あること)モード」

DoingとBeingの違いは、以前よく聞かれていたと思います。

Doingは行動することに力点が置かれ、
Beingは存在することに力点が置かれます。

「Doing(すること)モード」と「Being(あること)モード」は、
心の働き方や日常のアプローチを説明するためによく使われる概念です。

とかく世の中は、Doingが強調されるのではないでしょうか。
行動、行動、行動!
どれだけ動いたか、

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小さな一歩を積み重ねる大切さ

小さな一歩を積み重ねる大切さ

とかく世の中では、お手軽、簡単、すぐ効果、そして結果、
そういう謳(うたい)い文句があふれています。

すぐに結果の出ないことには、意味がない、
そんな風潮さえ感じられます。

爆発的な情報化社会の中で、誰もが生き残るために、
すぐ結果を求めて右往左往してしまいます。

でも、ちょっと待ってください。

リバウンド、という言葉はよく聞かれると思います。

急激にダイエットをすると、反動で食べてしま

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あるがままの自分を生きる

あるがままの自分を生きる

「あるがままの自分を生きる」とは、
自分の本質や内面を無理に変えようとせず、
そのままの自分を受け入れ、
自然体で生きることを意味します。

これは、自己受容や自己肯定感を高め、
外部の期待や社会的なプレッシャーに左右されずに、
自分自身と調和した生活を送ることを指します。

「あるがまま」の意味と効果について、説明します。

「あるがまま」の意味

自己受容
自分の長所も短所も含めて、ありのまま

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