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ストレスと病気の深い関係

ストレスと病気の深い関係は、近年の研究や書籍、
とくにガボール・マテの『身体が「ノー」と言うとき』
精神神経免疫学といった学問によって
明らかになってきました。

これらの知見を基に、
ストレスがどのように病気と関連しているかを説明します。


ストレスと病気の関係

  1. さまざまなストレスの身体への影響
    さまざまなストレスが長期間にわたって持続すると、
    身体に多大な影響を及ぼします。
    ストレスが引き金となり、交感神経が過度に活性化すると、
    アドレナリンやコルチゾールといったストレスホルモンが分泌されます。
    これにより心拍数の増加、血圧の上昇、免疫機能の抑制などが引き起こされ、身体の恒常性が乱れてしまいます。

  2. 感情の抑圧と疾患の発症
    ガボール・マテの著書では、慢性的な感情の抑圧が、
    身体の病気として現れることが示されています。
    とくに怒りや悲しみ、不安などの感情を抑え続けることで、
    自己免疫疾患やがん、心臓病などのリスクが増加することが指摘されています。
    たとえば、慢性リウマチ性関節炎やALS(筋萎縮性側索硬化症)といった病気は、感情の抑圧と深く関連しているとされています。

  3. 精神神経免疫学の知見
    精神神経免疫学は、心と体の相互作用、
    とくに精神状態が免疫系に及ぼす影響を研究する学問です。
    ストレスが免疫系に与える影響は多大であり、
    慢性的なストレスは免疫力を低下させ、
    感染症や自己免疫疾患のリスクを高める可能性があります。
    また、ストレスが持続すると、炎症反応が慢性化し、
    がんや心臓病の発症に寄与することが研究で示されています。

  4. 病気は身体からの警告
    ガボール・マテは、病気を「身体からの警告」と捉えています。
    心の中で抑圧された感情や未解決の問題が、
    身体の異常や病気として表れると考えます。
    病気は、心と体のバランスが崩れた結果であり、
    それを無視し続けると、
    身体が最終的に「ノー」と言う形で拒否反応を示すということです。

病気を予防するためにできること

  1. 感情を抑えずに表現する
    感情を適切に表現することが、健康を保つために重要です。
    ストレスや感情を溜め込まず、適度に発散することで、
    心身のバランスを保つことができます。
    例えば、友人や家族と話す、セラピストに相談する、
    日記をつけるなどの方法があります。
    映画や小説などを読んで、涙を流すというのも、感情のデトックスになります。

  2. リラクゼーションとマインドフルネス
    リラクゼーションやマインドフルネスは、ストレスを軽減し、
    心と体のバランスを整える効果があります。
    あまりやったことがない人は、短時間の軽いレベルから始めるとよいでしょう。
    これにより、ストレスホルモンの分泌が抑制され、
    免疫機能が改善されることが期待できます。

  3. 生活習慣の改善
    適度な運動やバランスの取れた食事、十分な睡眠を確保することも、
    ストレスを軽減し、免疫系を強化するために重要です。
    これらの習慣は、身体がストレスに対処する能力を向上させ、
    病気の予防につながります。

  4. 自己認識とセルフケア
    自分自身の感情や体調に敏感になり、
    早期に異変を察知することが、病気を予防するために重要です。
    また、セルフケアを怠らず、無理をせずに休むことができる
    心の余裕を持つことも大切です。

おわりに

さまざまなストレスが、病気と深い関係をもっていることを
みてきました。

そうした状態に対して、ここで述べてきた対策は、
・感情を抑えずに表現する
・リラクゼーションとマインドフルネス
・生活習慣の改善
・自己認識とセルフケア
ということでした。

これらの対策を講じることで、
ストレスが身体に及ぼす悪影響を最小限に抑え、
健康を維持することが可能です。

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