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苦しみを言葉にするって何か効果はあるの?(2)

苦しみを言葉にすることには、たくさんの効果があります。

感情の解放や、自分との対話、現実感の強化、ストレスの軽減にも
つながります。

しかし、苦しみを言葉に出すことには多くの利点がありますが、
デメリットもいくつか考えられます。

以下にその主なデメリットを挙げます。


1. 感情の再体験や強化

苦しみを言葉にすることで、
その感情を再び強く感じることがあります。
特に、トラウマや深い苦痛に関することを話すと、
苦しみが増幅されることがあり、
精神的な負担が大きくなる場合があります。

2. ネガティブなループに陥る可能性

苦しみを言葉にすることが、
時にはネガティブな思考パターンを強化し、
苦しみの原因について繰り返し考えることで、
心の中で問題を大きくしてしまうことがあります。
これにより、ネガティブな感情から抜け出しにくくなるリスクがあります。

3. 無力感の増大

苦しみを言葉に出すことで、
問題の深刻さや解決の難しさを再認識し、
逆に無力感を感じることがあるかもしれません。
これがさらにストレスや不安を引き起こすこともあります。

4. 他者への影響

誰かに苦しみを話す場合、
相手がその話を受け止めきれない場合があります。
これにより、相手との関係に負担がかかったり、
相手もストレスを感じることがあるかもしれません。
また、相手から望まない反応
(無理解、批判、アドバイス過剰など)を受けると、
さらに傷つく可能性もあります。

5. 状況の改善に繋がらない場合

言葉にすることが苦しみを軽減する場合もありますが、
状況が改善されないまま同じことを何度も繰り返して話すと、
問題が解決されずに同じ苦しみに留まり続ける可能性があります。
これは「愚痴」のように感じられる場合もあり、
精神的に前進することを妨げることもあります。

対策とバランスの重要性

  • 自分の感情の状態を見極める
    苦しみを言葉にする前に、
    今の自分がその感情を再体験することでどのように感じるかを
    考えることが大切です。

  • 適切なタイミングと相手を選ぶ
    苦しみを誰かに話す場合、
    話す相手が自分をサポートできるか、
    タイミングが適切かを考慮することが重要です。

  • 問題解決に焦点を当てる
    感情を話すことが問題解決に繋がるかどうかを考え、
    必要であれば解決策を一緒に考える姿勢を持つと良いでしょう。

苦しみを言葉にすることには、メリットとデメリットがあります。
バランスを取りながら、自分にとって最も効果的な方法を
見つけることが大切になります。

それと、すぐ手の届く身近に、自分の気持ちを支えてくれる
アイテムや、現実感を取り戻してくれる簡単な方法を
知っておくと、役に立ちます。

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