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ケネディ大統領もつらい腰痛に苦しんだって本当ですか? 家族と健康問題の深い関係

故ジョン・F・ケネディ元アメリカ大統領(1917-1963)は、
慢性的な背中の痛みに苦しんでいました。
子どものときから病弱で、さまざまな病気をしていました。
背骨に障害があったとされ、腰痛も子どもの頃から始まり、
カリスマ的なパブリックイメージとは裏腹に、
ケネディは、生涯を通じて腰痛や健康問題と絶え間なく闘っていました。

議会で発言するJ・F・ケネディ

ジョン・F・ケネディは、少なくとも背中の手術を4回も受けました。

1回目は、兵役中に負った背中の傷を直す手術です。
この手術では症状は緩和されず、悪化した可能性があるようです。

2回目は、当時は非常に危険だった脊椎固定手術を受けました。
術後の感染症で、ケネディは死にかけたそうです。

3回目は、前回の手術の合併症に対処するための経過観察手術でした。

4回目は、侵襲性は低いものの、しつこい痛みを和らげるための別の手術をしました。

これらの手術にもかかわらず、彼の痛みが完全に緩和されることはありませんでした。

彼は、次のような治療法を併用しました。

  • 運動療法
    定期的に水泳をして筋肉を鍛え、背中への負担を和らげました。
    ウォーターセラピーです。どうやらこれが一番効果があったようです。

  • 痛み止めの薬
    強い鎮痛剤を含む様々な薬を服用していました。

  • 整形外科用装具とその他の器具
    背骨を支えるために背中の装具をよくつけていました。

また、ジョン・F・ケネディ大統領は子どもの頃から病弱でした。
彼の健康問題は、成人してからの慢性的な腰痛だけでなく、
幼少期から青年期にかけて多くの病気や体調不良に悩まされました。

とくに下院議員時代は、副腎の機能障害になり、
余命10年とも15年ともまで告げられたそうです。

ケネディの各年代の健康問題はこうなります。

  • 幼少期
    ケネディは幼い頃から消化器系の問題に悩まされており、
    特に腸の病気や腹痛に苦しんでいました。
    彼は何度も学校を休むことがあり、体調不良が続いていたため、
    しばしば家庭教師に頼らざるを得ないこともありました。

  • 青年期
    彼は猩紅(しょうこう)熱や百日咳などの感染症にかかり、
    そのたびに健康が脅かされました。
    また、ケネディはアジソン病(副腎皮質機能不全症)という
    慢性的な病気を患っており、これは彼の体力とエネルギーに
    大きな影響を与えていました。
    この病気は1947年に初めて診断され、彼が生涯にわたって
    服薬し続けなければならない一因となりました。

  • 成人後
    上記のように、彼の腰痛やアジソン病は成人後も続きましたが、
    彼はその症状を隠しつつ、政治家としてのキャリアを築きました。

ケネディは病弱でしたが、家族や医療チームのサポートを受けながら、
その困難を乗り越え、最終的にはアメリカの第35代大統領として
歴史に名を残すことになりました。

また、ケネディの腰痛が完全に治ることはありませんでしたが、
大統領在任中、彼は腰痛をほとんど隠すことに成功し、
苦しみにもかかわらず活動的でダイナミックなイメージを維持し
多数の女性との噂(うわさ)も残し、マフィアとの関係もありました。
46歳にダラスで暗殺され、約3年の大統領執務を終えるまで。

ケネディ大統領の葬儀に参列するケネディ一家

父親は、金融業の成功や、禁酒法が廃止された後に
ジンとスコッチの輸入で大儲けし、資産を築き、
民主党の有力政治家でもありましたが、マフィアのボスと組んで仕事をし、
密輸やインサイダー取引も相場操作や、人気女優との関係もあったようです。

ケネディ家は、政界で華々しい活躍をする一方で、兄弟も事故死や暗殺や戦死など、不幸な死が続き、妹はロボトミー手術を受けさせられ廃人となって障碍者施設に入所するなど、裏と表の顔が顕著でした。

ケネディ大統領の政治家としての活躍の裏で、
難治性の腰痛や健康問題で苦しめられたのは、
そうした家族の裏表を象徴しているように思えてきます。

ガボール・マテの『身体が「ノー」と言うとき』では、
故ケネディ元大統領は事例として挙げられてはいませんが、
故ロナルド・レーガン元大統領ほか著名人の家族の歴史と、
健康問題とは、深いつながりがあることを示していました。

おそらく、故ケネディ元大統領の自律神経バランスや精神免疫は、
相当にバランスを崩していたことが想像できます。

ガボール・マテは書いています。
「人間にとって成長の究極の目的は、
社会の中で他者と協調して生きることができ、
自立と自己調整のできる人間になることである。
子どものうちに、自己調整のための神経生物学的な機能を
健全に育てるには、親が子どもの感情に気づいて理解し、
そこに込められた合図に共感をもって反応できるような
親子関係が不可欠である」

参考資料
Wikipediaほか多数のWEB情報、AIなどを用いました。

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