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「心のクセ」の作られ方、変え方

心のクセが作られる理由には、いろいろ考えられます。

多くの場合、必要性があって作られるのです。

そして、心のクセには、メリットとデメリットがあります。

心のクセに、メリットなんてあるの?

そう思う人もいるかもしれません。

心のクセの作られ方と、メリット、デメリット、
そして、その変え方について、説明します。


心のクセの作られ方

  1. 過去の経験
    繰り返される経験や状況に対する反応が、
    特定のパターンとして記憶に残ります。
    たとえば、幼少期に褒められる経験が少なかった人は、
    自分に対して否定的な「心のクセ」を持つことがあります。

  2. 環境の影響
    家庭環境、社会的影響、文化的背景などが、
    どのように物事を理解し、反応するかを形作ります。
    たとえば、厳しい教育環境で育った人は、
    自分に対して高い期待やプレッシャーを感じやすくなることがあります。

  3. 防衛メカニズム
    ストレスやトラウマに対する防衛反応として
    特定の思考パターンが形成されることがあります。
    たとえば、過去に傷ついた経験がある人は、
    再び傷つかないように自己防衛的な「心のクセ」を持つことがあります。

心のクセのメリット

「心のクセ」には以下のようなメリットがあります:

  1. 効率的な意思決定
    習慣的な思考や行動パターンは、
    日常生活で素早く決断を下すのに役立ちます。
    自動的に働くため、考えるエネルギーを節約することができます。

  2. ストレス管理
    慣れた反応や行動は、
    予測可能で安心感をもたらすことがあります。
    たとえば、不安を感じるときに特定の行動(深呼吸など)を取ることで、
    ストレスを軽減することができます。

心のクセのデメリット

しかし、「心のクセ」には以下のデメリットもあります:

  1. 不適応な行動
    過去に有効だった反応が、現在の状況に合わなくなることがあります。
    たとえば、過去の防衛的な思考が、現在の人間関係で問題を引き起こすことがあります。

  2. 自己成長の妨げ
    固定された思考パターンや行動は、
    新しい経験や学びを阻害し、自己成長を妨げることがあります。
    自分に対する限界を設定してしまい、
    新しい挑戦に対して消極的になることがあります。

心のクセの変え方

「心のクセ」を変えるためには、以下のステップが有効です:

  1. 今ここに意識を向けて、現実感を取り戻す。
    心のクセにはまってしまうと、
    行動が空回りしてしまうことがあります。
    まずは、今ここに意識を向けて、現実感を取り戻しましょう。
    鼻から出入りする呼吸を感じてみます。
    吐く息と、吸う息を、一つひとつ感じます。
    頑張る必要はまったくありません。
    ただ呼吸を感じるだけです。

  2. 気づき
    自分の「心のクセ」に気づくことが重要です。
    どのような状況で、どのような反応が出るかを観察し、
    記録することで、パターンを明らかにします。

  3. 反省と分析
    そのクセがどのように作られたのか、
    またそのクセが現在の自分にどのような影響を与えているのか
    を考えます。
    これにより、なぜそのパターンが存在するのかを理解できます。

  4. 新しい行動パターンを取り入れる
    古いクセを意識的に変えるために、
    新しい行動や思考を練習します。
    たとえば、ネガティブな自己評価を持つ場合、
    自己肯定的な言葉を日常的に使うようにします。

  5. 継続と繰り返し
    新しいパターンを定着させるためには、
    繰り返し練習し、意識的に実践することが重要です。
    時間がかかる場合もありますが、少しずつ変化が現れます。

  6. サポートを求める
    必要に応じて、カウンセラーやセラピストなどの専門家の支援を
    受けることも効果的です。
    専門的な視点からサポートを受けることで、
    変化をより効果的に進めることができます。

おわりに

心のクセとは、これまでの人生で培ってきた、
自分自身の特有の「勝ちパターン」と思っている考え方、
行動の仕方、と言ってもいいかもしれません。

心のクセを変えるのは、なかなかに難しいことです。

何を隠そう、私自身の心のクセも、なかなか変わりません。
変えようとするものでもないのかもしれません。

しかし、ある一定の場面では、うまくいっても、新しい場面、
自己成長に必要な場面で、
これまでの心のクセでうまくいくとは限りません。
むしろ、うまくいかなくなることが多いのではないでしょうか。

心のクセは簡単には変えられないかもしれません。

でも、まずは、これまで頑張ってきた自分を、労(ねぎら)ってあげましょう。

これまでよく頑張ってきたね、と。

苦しいとき、それでも、誰もそばに助けを求められる人がいないとき、

苦しみを言葉に出してみることも、有効です。

本当に苦しい、と。

それが、第一歩につながります。


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