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苦しみを言葉にするって、どんな効果があるの?

苦しみを言葉にしたって、苦しみそのものが減るわけではないから、
そんなに意味なんてないんじゃないの?

苦しみを生みだす問題そのものが解決されないと、
どうしようもないんじゃないの?

そう思うかもしれません。

苦しみを感じたときに、それを言葉にして口に出すことは、
非常に有効な対処法となることがあります。

以下の理由から、その方法が効果的だと考えられます。


1. 感情の明確化と整理

苦しみを言葉にすることで、自分が何を感じているのかを
明確に理解できるようになります。
感情を言葉にして表現することで、
漠然とした不安や痛みが具体的なものになり、
それを整理する第一歩となります。
これによって、感情が少し落ち着き、
冷静に対処できる可能性が高まります。

2. 感情の解放

言葉にすることで、
心に溜まった感情を外に出すことができます。
内に抱え込むと感情は蓄積し、
さらに大きなストレスや苦痛となることがあります。
口に出して言葉にすることで、
感情のエネルギーが解放され、
少し軽く感じることができるかもしれません。

3. 自分との対話

助けを求める人がいないとき、
自分自身が自分の「話し相手」になることができます。
自分に向かって話しかけることで、
内なる声を聞く機会を得られ、
自分の気持ちに寄り添うことができます。
これにより、自己理解が深まり、
自己受容の感覚を育むことができます。

4. 現実感の強化

感情を言葉にすることで、現実感が強まります。
苦しみを口に出すことで、それがただの思考や感覚ではなく、
実際に起こっていることとして認識しやすくなり、
それに対処する準備が整います。

5. ストレスの軽減

研究によれば、感情やストレスを言葉にすることは、
その強度を軽減する効果があることが示されています。
言葉にすることで、感情をコントロールしやすくなり、
ストレスや不安が和らぐことがあります。

実践のポイント

  • 具体的に表現する
    何が苦しいのか、どんな感情が湧き上がっているのかを
    具体的に言葉にすることが重要です。

  • 自分に優しく
    自分を責めるのではなく、優しく声をかけるようにしましょう。
    たとえば、「今はとても苦しいけど、
    頑張っている自分がいる」といったように。

  • 繰り返し行う
    言葉にすることで感情が落ち着くまで、
    何度か繰り返してみるとよいでしょう。

おわりに

苦しみを言葉にして口に出すことは、
自己理解を深め、感情を整理するための有効な方法です。
助けを求められる人がいないときでも、
自分自身をサポートする手段として、
試してみる価値があります。

でも、苦しみを言葉にして口に出すことは、
デメリットもあるので、ご注意ください。
デメリットについては、次回お伝えします。

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