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カルチャーに関する記事たち

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本、映画、音楽、美術館などに関する記事
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#映画

「デデデデ」も観たし、高円寺でクリープハイプを聴きながら浅野いにおについて語ろうと思う

「デデデデ」も観たし、高円寺でクリープハイプを聴きながら浅野いにおについて語ろうと思う

北山:カルチャーに敏感な俺たちがいま観るべき映画は、「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」(デデデデ)だ! みんなで観ようぜ。

四ツ谷:良いよ。浅野いにおは読んだことないし。

北山:あ、でもアラサー独身男が3人並んで観るのは恥ずかしいから、離れて座ろうな。

高端:勝手な奴だ……。

~鑑賞中~

北山:どうだった?

高端:面白かったよ。キャラクターも魅力的だし、飽きることはなか

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一橋院卒のライターと慶應卒の編集者の人生を狂わせた本3選

一橋院卒のライターと慶應卒の編集者の人生を狂わせた本3選

「人生を変えた本」という記事をよく目にする。
語っているのは、だいたいミュージシャンや小説家だろうか。憧れの芸術家の「人生を変えた」本なんて、ちょっと興味が湧いてしまうではないか。

さて、俺たちである。
我々アラサー2人は、他人を腐すのが大好物だ。
いわば、ひねくれ者(いつまでこの態度なのか)。

俺たちはお互いに思っている。
「コイツ、どんな人生を過ごしたらこういう仕上がりになるんだよ……」

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『君たちはどう生きるか』の意味が分からないって? 俺たちは意味しか分からなかったぜ

『君たちはどう生きるか』の意味が分からないって? 俺たちは意味しか分からなかったぜ



※以下の記事には『君たちはどう生きるか』のネタバレが多分に含まれています。

北山:いまバルト9の帰りなわけだけど、ぶっちゃけどうだった?

四ツ谷:いやぁ意味が分からなかった。たとえるなら、サイケデリックな夢を観てる感じ。映像は綺麗だったけど。

北山:もう入口から分からなかったよね。ナツコおばさんは、なんで消えたのか。自分の理解力が低すぎるんじゃないかって、思わず不安になったよ。

四ツ谷

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どうして「全米が泣いた」映画は観る気が失せるのか? 

どうして「全米が泣いた」映画は観る気が失せるのか? 

編集部員の北山と四ツ谷は、新たな記事を書くため、廃村を探して奥多摩の山を彷徨っていたーー。

北山:廃村を探して登山口に入ってから、もう30分くらい歩いてるよね。
まだ目印の祠には着かないの? 

四ツ谷:うーん。まだじゃない? 一本道だったから、迷ってはないと思うけど。

北山:疲れてきたな……。
突然だけど、ORANGE RANGEって好き?

四ツ谷:「上海ハニー」とかのね。好きだよ。
とい

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人生が変わる哲学書 浅田彰『構造と力』の正しい読み方

人生が変わる哲学書 浅田彰『構造と力』の正しい読み方

四ツ谷:『構造と力』って知ってる?

高端:なんそれ?

北山:浅田彰が書いた哲学書ね。1980年代のニューアカデミズムブームを牽引した本で、おもに構造主義とポスト構造主義について書いてる。ニューアカデミズムの定義はけっこう難しいけど、①歴史学・人類学など人文社会系の学問を横断していること ②論文の形式に限定せずエッセイ的な表現をしていること などがあるらしい。とにかく凄いブームだったんだ。

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いざ、喫煙者たちの夢の国へ。【たばこと塩の博物館】

いざ、喫煙者たちの夢の国へ。【たばこと塩の博物館】

四ツ谷:俺さ、たばこ農家になりたいんだ。やっぱり自分で育てたものを楽しみたいよね。スローライフだよ、君たち。

高端:まあ、俺たちはイチゴの栽培には成功してるからな。

北山:それじゃあ今日はたばこについてじっくり学ぶ日にするかね。

四ツ谷:いざ、喫煙者たちの夢の国へ!

四ツ谷:さて「たばこと塩の博物館」に着きました。とりあえず喫煙所に行こう。噂によるとJTの持つ換気技術の粋を集めた、それはそ

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