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知恵

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この知恵はゲットしておきたい。もう一度見返したい。そんな記事を集めました。
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#エッセイ

note、人の「内側」世界をつなぐ。

note、人の「内側」世界をつなぐ。

子どもの本を書く仕事をしていることを、自己紹介に少し記しましたが、ずいぶん前に書きかけたお話のひとつを、最近、よく思いだすようになりました。

書きかけた、と申し上げた通り、結局完結させられなかったお話です。ただイメージだけは今も強く残っていて、執筆中の感覚はよく思いだすことができます。そのイメージが最近になって、
(ああ、こういうことだったのか……)
すとんと腑に落ちるような氣がするのです。

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「書く」。「書かない」。

「書く」。「書かない」。

もう、ずうっと以前のことになりますが、「てがみさま」というお話を書いたことがあります。
手紙の神様。てがみさま。
大切に書いた手紙には神様が宿ることを──短いお話にしました。
封筒を開け、折りたたまれた便箋をひらくと、おかっぱ髪の女の子の神様が、ちょこんとそこに現れる。それが、てがみさま。

誰かに手紙を届けることが、いまよりずっと身近な時代でしたので、ちょこちょこと、お礼状など書く習慣がありまし

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人も光合成をしているよ。

人も光合成をしているよ。

一日一食で過ごすようになって、2年程になります。
それまでは、分子栄養学を、独学ですが熱心に学んでいて、タンパク質やビタミンを丁寧に摂取することを心がける生活でした。
体調を崩していた時期もありましたので、そうした栄養素が確かに体を助けてくれた実感を、今でも感謝をもって記憶しています。

それが、あるときふと、(栄養って、食べ物以外からも摂ることができるんだ!)と……発見のような、確信のようなもの

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非難されたときの対処法👍

非難されたときの対処法👍

突然ですが、人から非難されるの、嫌ですか?
(ほんとに突然🤣)

非難とは、間違えていると責められたり、文句を言われたり、自分の考えや行動を否定されることです。

自分が何かの過ちをしてしまったときは、多少は仕方ないかもしれません。それでも良い気はしませんけどね。。

ときには、
自分の価値観ややりたいこと、がんばっていることなど、今、自分が大切にしていることを否定されることもあるかもしれません

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《神》の居場所

《神》の居場所

 5月10日付けの毎日新聞に「掃除をしないとどうなる?」との見出しでコラムが掲載されていた(「れきし箱」伊藤和史)。

 コラムは、執筆者が京都の禅寺で接した「一掃除二信心」の禅思想の話に始まって、或る民俗学の著作の話題へと移る。その本の著者がかつて沖縄の宮古島で暮らしていたとき、掃除をする意味を実体験として深く理解したエピソードが紹介される。

 この箇所を読んだ瞬間、ぼくはハッとした。
 もし

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世界には「しなければいけないこと」と「自分のしたいこと」の二つがあるのではなく、「しても、しなくても、どっちでもいいこと」しかない。

世界には「しなければいけないこと」と「自分のしたいこと」の二つがあるのではなく、「しても、しなくても、どっちでもいいこと」しかない。

自由だ〜!ダーッ!!

何をすることもできる!
何をしないこともできる!

好きなことだけすることができる!

用事をするのも、用事をしないのも自由!
本を読むのも、本を読まないのも自由!
昼寝をするのも、昼寝をしないのも自由!

こんな単純なことにずっと気づいてなかったんだなー。

世界には、「しなければいけないこと」と「自分のしたいこと」の二つがあると思っていた。
全部、この二つのどちらかだと

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【2022年振り返り】最高の温泉宿・湯治宿10選

【2022年振り返り】最高の温泉宿・湯治宿10選

館主 「ヨシタカさん、本当に申し訳ございません。4月から200円値上げになってしまうんです。ギリギリのところでやっていて・・・」
私  「そんな、謝らないでくださいよ。物価がこれだけ上昇しているのに、旅館だけ値上げしないなんておかしい。浮気はしません、また必ず来ますから」

 今年の世情を象徴するような一コマでした。大好きな温湯の宿での出来事です。御主人の申し訳なさそうな顔が忘れられません。

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【冬越しの相棒に】体を温める干し生姜

【冬越しの相棒に】体を温める干し生姜

じんわり体を温める。冬のお守りに秋に干そう
9月中旬ごろ、親戚からかなりの量の生姜をいただきました。新生姜は6〜8月頃に出回るもののイメージの方が強いかもしれませんが、秋に収穫されたての根生姜で色白のものもまた新生姜と呼ばれます。今回いただいたのは後者です。

瓶詰めにして発酵させようと思っていたのですが、適当な空き瓶が見つからず、とりあえず干してしまおうと思い、干してみました。ちょうど夏から秋へ

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『雪に生きる』:破天荒な生き方と思考

『雪に生きる』:破天荒な生き方と思考

猪谷六合雄(いがや・くにお)さん(1890-1986)の著書『雪に生きる』は、彼がスキーに出会い没頭していく中で、何でも試してみる、何でも作ってみるという好奇心に忠実に行動した半生の記録です。

ある大学の理事の方と話をしていたとき、若い時に『雪に生きる』を読んで、研究の道を目指したと語ってくれました。戦時中にも関わらず、ひたすらスキーに打ち込んだ人生。研究も同様に、すぐには役に立たなかったとして

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「文章を書く」とは何か。

「文章を書く」とは何か。

最近の私は、本当によく文章を書いている。

日常生活を送っていても、仕事をしている間にも、突然どこからか言葉の海が溢れ出すような瞬間があり、外出時には常にメモ帳とペンの携帯を欠かすことがない。

ところがそれに反して、ネット上に文章を公開する機会はどんどん減っている。正確には「人に文章を読んでもらう機会」が減っている。最近ではツイッターもやめ、その他のSNSも積極的には使っていない。このマガジン「

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