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マガジン2 #生きづらさ

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現代人が抱える様々な「生きづらさ」について調べ、学び、考察することで、それを減らしていこうと日々記事投稿をしています。このマガジンはその「生きづらさ」に関する記事のまとめになりま… もっと読む
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記事一覧

僕らは役に立つために生まれたのか

僕らは役に立つために生まれたのか

先日、ある人からこんな話を聞きました。

「私は役に立てているのだろうか」

これ自体はごくごくありふれた悩みかもしれません。

もう少し詳しく紐解いていくと、
「今の仕事は人との繋がりが見えず、誰かの為になっているという実感が得られない」
ということだそうです。

実際はもっと色んな話を聞いたのですが、今回僕が考えたいのはここです。

人間であれば当たり前に思える、人の役に立ちたい、或いは役に立

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答えのない世の中について

答えのない世の中について

答えのない世の中になった。
正解のない世の中になった。

そう誰もが口を揃える。

しかし僕はこう思います。

答えは有る無しではない、と。

答えは1つじゃないから。

答えのない世の中。

それを実状に沿った言い方に直せば、
「1つの確固たる答えのようなものは無くなった世の中」
「1つの確固たる答えがあるという幻想が暴かれた世の中」
となるでしょうか。

はじめから「確固たる1つの答え」なんて

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意味の事後性 意味のあるなしは事前にはわからない?

意味の事後性 意味のあるなしは事前にはわからない?

「これって覚えて意味あるん?」

教育の世界に身を置いていて、生徒に聞かれることランキングでベスト3に入るであろうフレーズです。

これを言われて返答に困る先生は多いのではないでしょうか。

上手いこと言いくるめるか、理由を懇々と説明するか、「やらなあかんもんはやらなあかんねん!屁理屈言うな!」と勢いで押し通すか。

きっとこれらのどれかでしょう。

なぜこのような質問が生まれるか。

そしてなぜ

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自己を受け止める

自己を受け止める

電車などの公共の場で、あたり構わず大声で泣き散らかす小さな子ども。

そしてそれを睨みつける人。

きっと彼らは羨ましいのだ。

心が狭い、不寛容なのでは決してない。

自分も大声上げて泣きたいのに、それが叶わないから嫉妬するのだ。

人は年を取れば成長していく。
みんな無条件にそう思っているように感じる。

けっしてそんなことはない。

赤子や幼子のほうが優れている、鋭敏な感覚はたくさんある。

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自立とは依存先を増やすことである

自立とは依存先を増やすことである

東京大学先端科学技術研究センター准教授、医師で科学者の熊谷普一郎さんの言葉です。

生後間もなく脳性麻痺により手足が不自由となりながら、小学校から高校まで普通学校へ通い、東京大学に進学。医学部卒業後、小児科医として10年間病院に勤務。現在は障害と社会の関係について研究するとともに、月2回ほど診療現場に出ている熊谷さんは、当事者研究の第一人者とも言える方です。

そんな熊谷さんは、障害を抱えながらも

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「ただの会話」に感動した

気づかぬ間に疲れていたんだなあ、というお話です。

今日、駅のホームで電車を待っていると、中国人?台湾人?とにかく中国語話者の方に話しかけられました。

どの電車に乗ればいいかわからなかったようなので教えました。

カタコトの日本語を話されていたので、そのまま日本語で返したのですが、
その会話の後になぜだかわからず感極まって、というよりふいにホッコリして泣いてしまいそうになりました。

カタコトで

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「自分はこんなことのために生きてるわけじゃない」という気持ち

「自分はこんなことのために生きてるわけじゃない」という気持ち

タイトルにあるような気持ち、抱かれることはありますか?

「あれ、俺こんなことのために生きてたんだっけ」
「あれ、私こんなことするためにこの会社入ったんだっけ」
もしくは歳を召された方であれば
「自分の人生はいったい何だったんだろうか」
といった思い。

今現在がとても充実していて、幸せだという方は読み飛ばしてもらって大丈夫です。

今まさに不幸だ!という人はもちろん、
「不幸ってわけではないけど

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対極の価値観を否定するのではなく…

河合隼雄さんの「子どもと学校」という本を読んでいます。

河合さんは
「二つの原理があって、それが簡単には相いれないとすれば、一方の原理を正しいとしてそれを強化することを考えるのではなく、原理を深めるということを考えるべきだ」
と言います。

それではその「原理を深める」とはいったいどういうことでしょうか。

以下、引き続き引用です。

自分の思想や言論、意見や価値観に対立するものに対して、
自分

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僕の嫌いな言葉たち

僕の嫌いな言葉たち

能力主義
評価主義
資本主義
市場原理
損得勘定
情けは人の為ならず
学歴社会
スクールカースト
新自由主義
リベラリズム
成長主義
持続可能な開発
成長
進化
合理的
生産的
効率的
コスパ
時は金なり
努力は必ず報われる
機会の平等

今日は以上です。

手抜き記事ですみません。

小野トロ

勝算のある挑戦なんてない

勝算のある挑戦なんてない

勝算が無いからチャレンジしない。

これは矛盾していると思います。

勝ち筋が見えている行為を果たして挑戦と言うでしょうか。

フィフティーフィフティー、あるいは不利な状況、困難な状況だからこそ、
チャレンジと言えるのではないでしょうか。

難しくない、勝算のある行為はただの行為以上の何物でもないと思います。

皆さんは、この当たり前のことに気づかぬまま、
「見通しが付いてきたからチャレンジしてみ

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機会の平等に潜む罠

機会の平等に潜む罠

機会の平等。

聞こえだけはとても良い言葉です。

男女雇用機会均等法。
社会の勉強で皆さん暗記したことでしょう。

平等や均等といった言葉を出されると、私たちはつい勘違いをして「良いことだ」と思い込んでしまいますね。

しかし、そうではありません。考えてみてください。

機会の均等、平等の先に待っているものは、
「チャンスは与えたんだから後は自力で頑張ってね」
という世界です。

弱肉強食、競争

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「100%自分の選択」なんてあり得るのか

「100%自分の選択」なんてあり得るのか

僕は日本の教育を変えたい。

そしてそれを通して社会を変えたい。

それは揺るぎない。

けれど「自立して自分で人生を選び取る人を育てる」という軸は、
今大きく揺らいでいる。

果たして「100%自分だけで下す選択」なんてあり得るのだろうか、と思ってきているからだ。

自分で自分の行動を決め、理由を言えるようになる。

これを僕が行う教育改革の肝だと思っていた。

その為に出来るだけ多くの選択肢を

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お金持ちになっても豪邸を建てたいとは思わない

お金持ちになっても豪邸を建てたいとは思わない

先日、YouTubeのオススメ動画に唐突に現れた「日本の高級住宅街ランキング」という動画を見ました。

珍しい物件や変な間取り、狭いながらも工夫満点な物件の動画を見るのに一時期ハマっていたからか、そういった動画をオススメされたのだと思います。

Googleさんよ、俺はもう物件紹介チャンネルにはハマってないぞ。

そんなことは置いておいて。

タイトルにある通り、僕は豪邸というものに興味がありませ

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「友達いない」は言わないで

「友達いない」は言わないで

「わたし、友達おらんのよな」
「俺、友達いないんだよね」

友達は多ければ良いとされる、交友関係が広いことがステータスになりうるような、
そんな風潮があるように思います。

これらの「友達いない」発言は、そうした風潮のもとに行われる自己卑下や謙遜であることが多いでしょう。

そうした行為は、自分を下げた後に「そんなことないよ」と言ってもらうための布石でもあると思います。
一種の駆け引きや保険をかけ

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