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学校教育に関するあれこれ

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#小学校の先生

小学校 より良く変えるタイミングは4月第1週!?

小学校 より良く変えるタイミングは4月第1週!?

もうすぐ新年度ですね

小学校(学校関連勤務全般ですね)勤務の方々は、新年度人事からもろもろの準備、そして学年学級開きという怒涛の1週間が始まろうとしているかと思います。

何でうちの学校は変わらないんだ、もっとこうしたい、ああすればいいのに…

と思っている方々へ朗報です。

より良くしたい!を叶えやすいのは、この1週間!かもしれません!

もちろん、ある程度前年度までに決まっていることや、格子

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小学校社会科の授業づくり 授業案の書き方① ~「書けない」時の原因は「何が分からないか分からない」~

小学校社会科の授業づくり 授業案の書き方① ~「書けない」時の原因は「何が分からないか分からない」~

 「研究授業をします」「授業を公開します」「そろそろ授業案書かなきゃ…」というときに、なかなか筆が進まないことがある授業案。
 なぜ書けないのか?その原因は?今回は、社会科に限らず、シンプルに整理してみます。

1 授業の基本構造

 授業案(「指導案」や「学習指導案」という呼び方もあり、多少考え方も異なりますが、ここでは授業案で統一)がなかなか書けない、という経験をされた教員の方は多いのではない

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学校と教員は、車と運転手のようなもの!?~学校のシステムを乗りこなすのは教員~

学校と教員は、車と運転手のようなもの!?~学校のシステムを乗りこなすのは教員~

1.時代の変化と様々なシステム

 
 戦後以来数十年の時を経て、変化の激しい時代であることが再び学習指導要領に明記されて早数年、学校現場の変化も大きいものとなってきました。

 世の中はAIの台頭、日本で言えば人口減少や価値観の多様化がより顕著になり、それに伴ってか、様々な学校内の仕組みや教育方法がしばしば注目されてきています。

 学校単位の枠組みで言えば、学校再編やカリキュラム・マネジメント

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【要注意?】専門性あるある?マニアックになっていることに気付いていないかも

【要注意?】専門性あるある?マニアックになっていることに気付いていないかも

 自分の専門教科は(一応)社会科です。

 もちろん、小学校なので全教科(苦手はあるけど)やりますが、自治体の教科研修では社会科の委員になっています。
 もし中学校に勤務すれば社会科、高校に勤務すれば地理歴史や公共の担当になります。以前、高等学校に所属していたときは公民科の担当(結構前であることがバレますね笑)でした。

 何か、自分の強みや得意とするところがあると、類は友を呼ぶなのか、近い関心を

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結局「根性」は必要?

結局「根性」は必要?

 結論から言うと、「必要」じゃないかと。

 結局、最後は根性なんだよなぁと

 過去の、昭和の、高度経済成長期から平成くらいまでは、みんなで同じことしてれば、国全体が成長して、自分も裕福になれて、周囲に認められて、それで良かったのです。

 言ってみれば「幸せのテンプレート」が似たようなものだったと。

 ですから、何でもかんでも「根性で乗り越えろ!」は、世の中の大きな流れに沿ってやっておけば大

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試されるのは参加者!?校内研修の「優秀な」参加者3選~あなたは10個褒めることができますか?~

試されるのは参加者!?校内研修の「優秀な」参加者3選~あなたは10個褒めることができますか?~

 X(旧Twitter)で、このようなポスト(ツイート)をしたところ、自分のポストにしては珍しく?反響をいただきました。

https://x.com/tsukemen1313/status/1709893327305462229?s=20

 自分は、立場や機会に恵まれ、おそらく一般の教員としては考えられないくらいの数の研究発表会や事後研修に参加させていただきました。(自治体もたくさん。開催者側

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あなたはteacher?それとも…

あなたはteacher?それとも…

 こんにちは、つけめんです。

 本日は、興味深い記事を見つけたので紹介&少し考えてみます。

 世の中には、たくさんの「先生」と呼ばれる職業があります。
 先生というと、医者、弁護士、そして教育における先生が思い浮かぶかと思います。

 この、教育における「先生」といえば、小学校や中学校、高等学校といった、いわゆる「(学校教育法)一条校」の教員が思い浮かびますが、広く見れば塾の先生や、水泳教室の

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誰のため?校内研修の矛盾

誰のため?校内研修の矛盾

 「もうすぐ研究授業…」

 職員室では、時折そんな声が聞こえてきます。

 
 教員である限り、ついて回る「校内研修」

 仕事をしながら、教員自身が学ぶことができる良い機会

 のはずなのですが…

 もちろん重要性や必要性を述べる声はあるのですが、同時に否定的な声も相当あるのが実情です。

 なぜ、このようなことになってしまうのでしょう?
 また、どうすればその状況は改善できるのでしょう?

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ある小学校教員の判断時の脳内をnote整理~子どもが話しかけてきた場面から対応まで編~

ある小学校教員の判断時の脳内をnote整理~子どもが話しかけてきた場面から対応まで編~

「せんせぇ~、プリント余りました」

と言って1枚のプリントを持ってきた1人の女の子、Aさん。

もし、あなたが小学校3年生の担任の先生なら、Aさんにどう対応しますか?

すぐ受け取ってあげればいいじゃない、というご意見。

もちろん、それが自然です。

ただ、学校や学級という場で、子ども1人1人を育てようと思うと、そればかりがベストとも言い切れません。

今回は、小学校で勤務している際のある一場

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ChatGPTに「学年主任」について質問してみた

先程(2023年3月27早朝)、「学年主任」がTwitterのトレンド入りしていました。
※スクショは撮り損ねました

学年主任の仕事術や配慮すべきことなど、ツイートしてくださる方がたくさんいらっしゃり、ただすごいなぁと思うばかりです。

そんな中、ふっと興味が湧いたので
「学年主任」について、ChatGPTに質問してみました。

自分は小学校勤務が多かったので、今回は小学校の学年主任という設定に

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校内研究の難しさと改善へのヒント ~演繹的な校内研究と帰納的な校内研究~

校内研究の難しさと改善へのヒント ~演繹的な校内研究と帰納的な校内研究~

 校内研究(校内研修)に難しさを感じる教員の方は少なくないと感じています。

 今回は、時事通信社「内外教育(2022.9.27)」に掲載の、奈須正裕「学校における理論研究の進め方」から、校内研究の方向性について考えてみます。

※本来の意味は異なりますが、ここでは便宜上「校内研究」に表現を統一します

1 校内研究が背負うもの

  前提の整理ですが、いわゆる校内研究は、主に3つの側面を背負って

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磯津政明『2040 教育のミライ』(2022,実務教育出版)に学ぶ

磯津政明『2040 教育のミライ』(2022,実務教育出版)に学ぶ

刺さった書籍の読書記録&共有です。
磯津政明『2040 教育のミライ』(2022,実務教育出版)

まず、教育現場にいらっしゃる方にオススメします。現在の教育界を取り巻いている状況の広範囲をカバーしていると思います。

著者の磯津さん、「教育分野における独自のビジネス構想を実現させるため、2015年、ソニーグループ初の教育事業会社・株式会社ソニー・グローバルエデュケーション(SGE)を設立、代表取

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子どもが「自分の世界に引きつける」授業とは?~「フォーマルな知識」と「インフォーマルな知識」から~

子どもが「自分の世界に引きつける」授業とは?~「フォーマルな知識」と「インフォーマルな知識」から~

1.子どもの考えを大事にしたいのだけど…

 「子どもなりの発想を大事にしたい」「その子その子の考え方を尊重したい」と考える教員は少なからずいらっしゃるかと思います。特に、幼さ十分に残る小学校段階であればなおさらではないでしょうか。

 しかしながら、学習指導要領で示された学習内容を十分理解するには、なかなかそうも言ってられない…「計画していた範囲が終わらない!」と思わず愚痴をこぼしてしまう教員の

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結局プリント学習…オンライン授業実施の「難しさ」

ご無沙汰しております。お久しぶりの記事になりました。

コロナ禍ではありますが、やらねばならぬこと、やりたいと思うことは多々あり、調整すべきことも結構あります。

そして本業は年度末業務が佳境になりつつあります。

それでも以前よりかなり時間にゆとりをもてるようになりました。多少なりとも自身のスキルが向上したという面もあるかもしれませんが、「働き方改革」がゆっくりとですが、多少なりとも浸透してきた

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