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#精神科

「鬱は甘え」だと思っていた話

「鬱は甘え」だと思っていた話

ちょっと前にSNSで「鬱は甘え」論争が繰り広げられていた。

私は高校生の頃、パニック障害に伴ってうつ状態と診断された。その後、現在の主治医からうつ病と診断され、紆余曲折を経て双極性障害で落ち着いている。

私は双極性障害と診断されるまで、いわゆるうつ状態に苦しんだ。そもそも双極性障害の診断がついた理由は、単極性のうつ病での治療で効果が見られなかったからだ。つまり、正確な診断名はあやふやなまま。

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この世界の端っこの鍵のついた部屋のお話。

この世界の端っこの鍵のついた部屋のお話。

誰にでも「嫌いな音」というものは、あると思う。特にトラウマや精神疾患を持っている人は、怒鳴り声や人混みの中のざわざわなど、様々な「できれば避けたい音」があるのではないだろうか。私にも、ある。ある日までは、1番嫌いな音は、「母が自室に近づいてくるスリッパの音」だった。子どもの頃から、夜寝ている時もその音を聞き分け、「何をされるのだろう」と震えていた。

そんな私が今1番嫌いな音は、閉鎖病棟で隔離され

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私が「生きている」理由

私が「生きている」理由

※はじめに言っておくと、この記事は自分を励ますためのものだ。「生きる」ことを推奨するものでも、反対のことを推奨するものでもない。

私が初めて人生に終止符を打とうとしたのは、中学2年生の夏休みの終わり頃のことだ。学校のことや家族関係でボロボロだった私は、毎晩「明日がきませんように」と祈っていた。実行するのは、怖くもなんともなかった。ただ、「あぁ、自分はここまで病んでしまったんだな」と思った。

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生まれてきたことにもう耐えられない

生まれてきたことにもう耐えられない

「どうしてそんなに優しい頑張り屋のあなたはいつも自信無さ気に影に隠れてしまうの?」

「どうしてそんなに人の足を引っ張って傷つけながら利用してでも自分をよく見せようとするの?」

相反するものたちがこの世を這っている

入院中、承認欲求や自信について考えることが多かった。退院した今もだ。

強気な人々に淘汰されて居場所を失う人を見ていると悲しくて耐えられない。

そういった人のことをよく見ていると

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うつ状態のときに言い聞かせたいこと

うつ状態のときに言い聞かせたいこと

みなさん、うつ状態はどのくらいの程度でしょうか。
人によって感じ方・症状はそれぞれで、
なかには記憶にない方もいるのではないでしょうか。
そんな私も断片的にしか記憶はありません・・・。

一方で躁はなんでもできそうな気持ちになりませんか?
私の躁状態は周りからみても
テンション高いな
よく仕事してるな
家事やりすぎ
みたいです。
入院するほどではないですし、当の本人は何も気にしていません。

躁が

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双極性障害の私が「躁っぽい」と考えた行動

双極性障害の私が「躁っぽい」と考えた行動

やっとコロナの症状が落ち着いてまいりました。
インフルよりきつかったです。
幸い、妻にはうつってなくて良かった・・・。
さすが、看護師の妻、免疫高すぎ(笑)

という余談は置いといて。
みなさんは「自分が躁っぽい」って感じることありますか?
これが感じられたら重いうつになってない!
って私はいいたい!

躁状態の時は正直自分ではわからないと思いますが、
ほぼ正常の今だからこそ、
「これって躁っぽい

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精神的な体力をつけるリハビリ①

精神的な体力をつけるリハビリ①

みなさんは、【精神力】と聞いてどのようにイメージするでしょうか?
AIである「Gemini」に聞いてみると…

んー、まぁそりゃそうだろうな・・・と思う一方で、
「何かをやり遂げようとするときの心の強さや意思の強さのこと」
なんてワードが引っ掛かりますね・・・
心の強さや意思って何なのでしょうか?
根性、耐える、鍛える、意志、緊張を楽しむ・・・
それって精神力か!と異議を申し立てたい私です。

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