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【何度も読みたい記事】

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勝手に追加して、すみません。
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2024年8月の記事一覧

書店の条件

書店の条件

 夏休みに、荻窪のお気に入りの場所を再訪して来た。
 路地裏の一軒家で「読書するための居場所(カフェ)」。 2階はギャラリーになっていて、たくさんの本が本棚に収まっており、その本を購入することも出来る。また此処で本を読むことが出来て本当に嬉しい。美味しいお茶とマフィンと読書の時間を摂取して充電。

 以前、読書仲間が紹介してくれて、頭の中の「買う本リスト」にあった本があったので購入した。旅先なので

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【権利回避のエミ教】日本文学研究について教えてくれるそうです【歌詞のみ】

 音源並びにMVを使用するのは困難と感じたがゆえに、歌詞のみ作ってあとは野となれ山となれという気持ちで作っておくのである。

今日は
オタクのお前らに
ひとつ教えてやる
大勢の日本文学徒がドツボにハマっている
いわゆる 世界3大研究の
一角を成す
”日本文学研究”
そのやり方だ。

まず テーマからだが
早いうちに作家か作品を

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【読書】人に「教える」ということ

【読書】人に「教える」ということ

こんにちは!アート王子です。
今日は僕のメンターでもある(お会いした事はないが)出口治明さんの新刊
『「教える」ということ 日本を救う、[尖った人]を増やすには』をご紹介します。
24年8月10日に発売されたばかりの新書です。

出口治明さんはライフネット生命の創業者で
現在は立命館アジア太平洋大学名誉教授・学長特命補佐です。
知識量が豊富で数多くの著書があります。
出口さんは著書でたびたび、"人

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詩の授業ってどうするの:短歌

詩の授業ってどうするの:短歌

日ごろ日本の近現代詩について研究している者です。

私が普段書いているのはどちらかというと専門的な、日本の詩にどのような可能性があったのかというような論文ですが、多くの人から中高国語で詩をどのように教えればいいかよくわからんという話を聞きますので、noteではちょくちょく詩の読み方について書いております。

短歌・俳句については厳密に言えば専門ではないのですが、それなりに読み慣れているつもりではあ

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子供たちから学ぶことはスキルなんて超越する

子供たちから学ぶことはスキルなんて超越する

手っ取り早く稼ぐことは未来にながらないスキルを手に入れて、苦しい生活から脱却したい。
このように考えて、スキルを手に入れた人は多いのかも知れない。
私もそうだった。
ただ、将来の不安であったり、経済的な苦しさから逃れたくて、スキルを手に入れようとした。
とにかく、生活が苦しい。
下手をしたら、ライフラインさえも止められてしまうような生活をしていて、余裕など持てようはずもない。
すると、とにかくこの

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太宰治『眉山』 ―戦後と女性―


1.はじめに
 太宰治『眉山』を大学の講義で取り扱ったため、その内容について自身の感想とともにブログでまとめることにしました。

2.あらすじ 戦後間もない時代の新宿。小説家の端くれであった「僕」は、知り合いの姉が経営している「若松屋」の常連客で、後払いや寝泊まりの融通が利いたため、そこの2階に入り浸っていた。

 そんな若松屋には女中「トシちゃん」という子がいた。彼女は幼少の頃から飯よりも小説

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読書の恩人のこと:叶わぬ恋のはなし

読書の恩人のこと:叶わぬ恋のはなし

三砂慶明さんと読書の原体験の話になった。そのとき、両親が本を読まなかったことだと答えた。じつはあの話には、加えてもう一つ、大切なファクターがある。ずいぶん昔に書いた日記が出てきたから、貼っておく。

大阪ミナミ宗右衛門町の雑居ビルに、父や母が独身のころから行きつけている小さなクラブがあって、この店で開店当時からボーイをしていたTちゃんには、物心つかないうちから可愛がってもらった。

父より少し年上

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【全集】日本文学全集を個人的にセレクトしてみたら楽しかった話

【全集】日本文学全集を個人的にセレクトしてみたら楽しかった話

『世界の十大小説』について
先日、記事を書きました。

イギリス20世紀の文豪
サマセット・モームが著した
名作案内で、ざっくり言うと
世界文学ベスト10!ですね。

ならば、日本文学ベスト10を
セレクトしてみたら?
という依頼があったら、
(ないに決まってますが)
何を挙げたらいいでしょうか?

漱石、鴎外から始まって
芥川、谷崎、川端、太宰、三島、
という風になってしまうのなら、
誰でも出来

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文学フリマ香川1で買った本

文学フリマ香川1で買った本

2024年7月28日
高松シンボルタワーで開催された文学フリマ香川1。

出店者側の私はワンオペのため、当日ふらっと見ることはできないな…と思っていたので、事前にWebカタログをチェック。

なんとか気になっていたブースはほとんど訪れることができた。

読んだ感想をここに綴っていこうと思う。

①『60×2分歩かない』
 (てくてく日和さん)

「御朱印帳のような作りになっています。気を付けて読ん

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香川県  小豆島 ~二十四の瞳  映画村へ行ってきました~

香川県 小豆島 ~二十四の瞳 映画村へ行ってきました~

こんにちは。
ぐっでぃテレビのゆっちぃと申します。

いつもは駅からさんぽシリーズを書かせていただいていますが、今回は、兵庫県明石市を飛び越えて、香川県小豆郡小豆島田浦にあります、「二十四の瞳 映画村」へ行ってきました。

「二十四の瞳」という映画をご存じでしょうか?
タイトルを聞く機会はあったのですが、映画の内容までは知りませんでした。今回、「二十四の瞳 映画村」へ行くことになり、映画用に作られ

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佐多稲子 『キャラメル工場から』 : 「獅子身中の虫」にも五分の魂

佐多稲子 『キャラメル工場から』 : 「獅子身中の虫」にも五分の魂

書評:佐久間文子編『佐多稲子傑作短編集 キャラメル工場から』(ちくま文庫)

佐多稲子は、1995年に1冊だけ読んだことがある。佐多の後期の代表作の一つである、野間文芸賞受賞長編『樹影』だ。

なぜ読んだのかと言えば、当時の私はすでに「古本屋めぐり」を趣味とする初版本コレクターであり、まだ30歳前後で元気だったから、大阪と神戸を中心に、とにかく古本屋を回りまくっていた。そんななかで、『樹影』を含む

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フランス文学まずはここから!初めてでも読みやすいおすすめ作品5選

フランス文学まずはここから!初めてでも読みやすいおすすめ作品5選

パリオリンピックが始まりましたね🏆
これを機にフランス熱が高まる方もいるのではないかな〜と思ったので、フランス文学を初めて手に取る方にもおすすめの読みやすい作品を5作紹介したいと思います!いずれも大好きな作品なので、ぜひぜひ読んでみてください~!

①悲しみよ、こんにちは/フランソワーズ・サガン

15歳の夏に読んで本当に衝撃を受けた一冊。
少女の危うさと繊細さをここまで描けるのはサガンしかいま

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思索がわたしを生かす日々-『友だち』シーグリッド・ヌーネス(米2018年 日本2020年刊行)

思索がわたしを生かす日々-『友だち』シーグリッド・ヌーネス(米2018年 日本2020年刊行)

 (1,701文字)
 いつもの持病を発症しながらうろついていた本屋で、タイトルが気になって手に取ったら、裏表紙に江國香織さんの名前が載っていて運命を感じた。

 かつてのライティング教室の師であり、恋心を抱いたこともある友人が自殺した。作家であり、彼と同じく学生に指導する身となった主人公は、彼の最後の妻から犬を預かる。だが、物語はそういうふうには-想像するようには-進まない。

 書くことについ

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香川・岡山にいってきた その1~計画から香川上陸

香川・岡山にいってきた その1~計画から香川上陸

四国に行きたい

経県値マップってご存じでしょうか?自分が住んだり泊まったり訪れたり通過したりした都道府県を塗って自分が日本の47都道府県のどこまで経験(経県)しているかを入力できるマップです。自分は四国に行ったことがありません。経県値でも四国は真っ白。いつか四国に行きたいなぁと思ってました。で、ふと、金曜の夜に東京を出発してバスで行って週末楽しんでこれるんじゃね?と思いつき計画・実行に移しました

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