一人は皆の為に、皆は一人の為に

映画を観る。

映画は歴史的作曲家の物語だったが、物語が伝記の範疇を越えないため、
眠くなり、眠る。

電子書籍の販売戦略を想像する。
無料キャンペーンを使うと販売数は上がるが、利益は出ない。
しかし、契機としてある程度の実績は出る傾向が見られる。

作者は、小野木のあ 橋尾克彦
編集は、秋(表示なし)
編集を、文章・創作のサークル 表示あり に変更。 

そうすると、こうなるのか?

一人の作者

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(。・_・)♪
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ネフィアルの微笑 第4話

やがて、〈闇の魔〉は近くまでやって来た。

――今は、傭兵たちのことは信頼するしかない。戦いの途中で逃げ出したり寝返ったりしないと。評判が落ちて、自分たちの損になる。逃げ出しても仕方がないと、誰もが認めるような状況になれば違うだろうが。

 その判断に確たる根拠はない。あえて言うなら、これまでの経験と知識、そして勘である。
 愛用の黒いメイスを構える。傭兵三人の後ろに立つ。
 リーダーらしき男は振

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『ネフィアルの微笑』第2話

道中で〈闇の魔〉に遭遇(そうぐう)する。余計な手間だ。アルトゥールはそう思う。それはまだ遠くにいるが、じきここにやって来る。

 傭兵と見られる男たちは三人いる。北西の山岳地帯を越えた寒冷地から来た者たちだ。背が高く、金色の髪が多いが、肌の色は様々だ。

 〈闇の魔〉は人間と変わらない姿をしている。街の中に紛れ込んで、隠れて人を襲い、何食わぬ顔で暮らす者もいる。
 野外にいて人を狙う者もいる。今、

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『ネフィアルの微笑』第3話

女神から指令がある。ネフィアル女神に、祈りを捧げた者からの願いである。

 それを実行するのは、ネフィアル神官に課せられた責務である。

 青年と呼ばれる若さ。どこか近寄りがたい雰囲気。 
 鎧(よろい)を着た騎士が気をゆるめぬようであり、鷹は木の枝にとまる時にも油断を見せないようでもある。
 沈着さと余裕、隙(すき)のない様子。大抵の人に、常人でないと感じさせた。

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『ネフィアルの微笑』第1話

リーラという名の女が暮らす街である。さびれた住まいに夫婦で暮らしていた。三階建ての石造り、そこには全部で十五家族が暮らす。それぞれの狭い住居に押し込められて。

 リーラとその夫は二階の隅(すみ)の部屋に暮らす。
 今、夫は病に伏(ふ)せっていた。手酷い裏切りにより心身を病んだのである。

「食べたいものはありますか、あなた」
 リーラは若い女で、夫と結ばれてまだいくらも経っていなかった。
 この

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夏雲の短編集【掌編小説】

今日は久々に長い時間、電車に揺られる羽目になった。
片道二時間。往復四時間は…ちょっとした旅行だ。

改札を入る前に、
僕は駅のすぐ隣にある書店へと寄った。
四時間も電車に揺られるのだ。
ちょっとした小説なら、読み終えて仕舞う時間だ。
僕は文庫の並ぶ棚から一冊の短編集を手に取った。

短編集ならば、途中で中断せざるを得なくなっても区切りをつけられる。
手に取った短編集の表紙には、ちょうど今の様に夏

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『あなたの人生の物語』レビュー

『あなたの人生の物語』

テッド・チャン(著) 浅倉 久志(訳)

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ネビュラ賞を受賞し、映画「メッセージ」の原作となった表題作の他、現代短編SFの名手として知られるテッド・チャンの8本の短編を収録した作品集です。
寡作な方のようで、あまり作品数は多くないのですが、ものすごい打率で名作揃いなのですよね。実際、この短編集に収められている8篇の殆どはネビュラ賞、ヒューゴー賞、ローカス

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ありがとー!,,Ծ‸Ծ,,☆
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『なめらかな世界と、その敵』レビュー

『なめらかな世界と、その敵』

伴名 練(著)

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おんもしろかったです!
短編集なので、例によってそれぞれざっと一言づつ紹介をしておくと……



『なめらかな世界と、その敵』
表題作。表紙のイメージこれかしらん?
青春SFでちょっぴち百合成分♪
最初わけのわからない状態から始まって「なめらかな世界」の意味に気が付いた時に印象がガラッと変わります。この世界の認識の相転移感がと

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ありがとうございます!!,,Ծ‸Ծ,,☆
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腐るお金 (1分小説)

紙幣や硬貨に、賞味期限がつくようになった。

経済を回すためだという。

究極のミニマリストで、1日1食の私は、心底困っている。

財布を開けると、1万円札の福沢諭吉が言った。

「早く使ってくれよ。今日で賞味期限が切れてしまうだろ」

プーンッと酸えた匂いがする。

1万円札は、半年以内に使わないと、食材のように腐って消滅してしまうのだ。

近くのスーパーで、食べもしない、5枚切り158円の食

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現在形としてのクラシック

オーケストラの仕事は紛れもなく流れ作業だ。毎日毎日リハーサルに行くと、譜面台の上には望むと望まざるに関わらず決められた楽譜がセットされている。当たり前のことだが「この曲が弾きたい!」とか「これは面白い曲だからやろう」ではなく、「これを弾け」という命令に従っているということになる。そして譜面台に乗る曲の回転率が速ければ速いほど、そしてそれを消化していくスピードが上がれば上がるほど、段々と自分が何万個

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メルシー!!これからもどうぞよろしく!パリから愛を込めて。
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