光文社 文芸編集部|kobunsha

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「小説宝石」「ジャーロ」などの文芸雑誌と単行本を作っている編集部。 みなさまに本の魅力や読書の楽しさをお伝えするべく、毎日更新で奮闘中。 応援よろしくお願いします! XやInstagramのフォローも是非!

マガジン

  • 【なにげに文士劇2024】リレーエッセイ

    筆一本で世にはばかる文士(作家)とその仲間が集結! 130年以上の歴史を持つ文士劇、大阪では実に66年ぶりの旗揚げ公演となる『放課後』。出演者の想いをお届けします!

  • 光文社 文芸

    毎月の新刊情報や、試し読みを公開しています。

  • 『ツミデミック』一穂ミチ

    祝!直木賞ノミネート!!一穂ミチさん『ツミデミック』の情報を随時更新中!お見逃しなく!

  • 斎堂琴湖『燃える氷華』特集

    日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した斎堂琴湖さんの『燃える氷華』に関する記事をアップします!

  • 【小説宝石】

    1968年創刊の総合小説誌です。奇数月22日ごろ発売。 発売情報や著者インタビュー、特集、新刊エッセイなどを公開します。

最近の記事

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【祝!直木賞ノミネート】一穂ミチ著 犯罪小説集『ツミデミック』「違う羽の鳥」特別公開 #1

「違う羽の鳥」#1 夜の雑踏のただ中にいる時、死後の世界ってこういう感じかな、とぼんやり考える。朝では駄目だ。会社なり学校なり、人々の「目的」があまりにもはっきりと見えすぎて空想が働かない。  街灯やネオン看板に見下ろされながら人波に抗わずただ揉まれ、流されするうちに自分というものがどんどんなくなっていく気がする。見知らぬ誰かとすれ違い、ぶつかり、触れるたびかつお節のようにうっすら削られて記憶も自我も散り散りになる。  わずかずつの喪失には痛みも恐怖もなく、気づけば魂は小

    • 東野圭吾『ゲームの名は誘拐』ドラマ化記念・担当編集者の撮影現場特別レポート

      構成=光文社文芸編集部 現場にみなぎる緊張感!早朝に到着した現場は大規模なホールなどを擁する建物。エントランスに近づくと、ガラス張りの壁の向こう側ですでに撮影は始まっていました。スーツ姿で颯爽と廊下を歩いていたのは渡部篤郎さんです。主人公の敵役となる「日星自動車」の副社長・葛城勝俊を演じています。その神妙な表情から、自分も緊張感が高まり背筋を正さずにはいられません。 細部までこだわった舞台美術建物内のホールに入った瞬間、瞠目しました。そこに広がるのは新型車の発表イベントを

      • 【6月新刊発売!】光文社文芸編集部の新刊2作品をご紹介!

        2024年6月は2冊の新刊を刊行しました!今回も超濃厚ですよ!! ①『バタン島漂流記』西條奈加★あらすじ ☆担当編集の≪ココが推し!!≫ ②『救世主』水生大海★あらすじ ☆担当編集の≪ココが推し!!≫ 【6月新刊発売中!】 ■ ■ ■ ★文芸編集部noteがパワーアップしました! 「みなさまにもっともっと小説の楽しさを届けたい」一心で、日々情報をお届けしています!!「スキ」や拡散、ぜひぜひよろしくお願いいたします。

        • 【表紙は香川県丸亀市とり奉行骨付じゅうじゅう】小説宝石7月号(6/21発売)目次紹介!

          小説宝石 2024年7月号 情けを読む。血潮で読む。 新連載一挙三本! 天野純希 「サムライ漂海記」 戦国時代。戦に敗れ海外に売られた少年武士の世界流浪 佐々木 譲 「横浜共同租界」 混沌の街・横浜。元刑事の孤独な闘いが始まる 山本一力 「ゆずとカボチャ」 「だいこん」シリーズ第四弾! 亡き父の教えとつばきの心構え 読み切り&好評シリーズ 赤松利市 「カンバン」 二十歳の僕は、流れ着いた上野の風俗店で働くことに 桂 望実 「間違い」 還暦まであと二年。五十八歳の誕

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          1本
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          5本
        • 【小説宝石】
          87本
        • 【ジャーロ】評論・コラム ★全文公開中
          85本

        記事

          なにげに文士劇2024旗揚げ記念連載#1【朝井まかて】

          作家たちの「放課後」  文:朝井まかて 文士劇? 作家による素人芝居のことです。 楽しそう! はい、楽しいです。アホですねえ。はい、アホです。 きっかけは、先輩作家・葉室麟さんのお墓参りに遡る。あの日、東山彰良さんと澤田瞳子さん、そこに髙樹のぶ子さんも加わってくださって墓前で献杯し、場所を移してお茶を飲んでいた。なぜそんな話になったのか記憶が曖昧だけれども、ふと文士劇やりたいなあと呟くと、昔は盛んだったわねと髙樹さん。 今から思えば、私はたぶん書斎ではないどこか

          なにげに文士劇2024旗揚げ記念連載#1【朝井まかて】

          創作大賞2024に参加します。【求める作品は殺人事件が起こるミステリー!背筋が凍るホラー!!】

          参加部門は「#ミステリー小説部門 」と「#ホラー小説部門」 「#ミステリー小説部門」では、昨年同様 殺人事件が起こるミステリー 魅力的な”名探偵“、もしくは犯人が登場するミステリー 「#ホラー小説部門」では ・地域に伝わる怪談や怪異現象など、誰かから聞いた実録モノではなく、オリジナルの物語 (それ以外に物語設定の縛りはありませんので、自由な発想で、読んだ後に背筋がヒヤッとするような怖い話) を求めています! ■■■求めているのはこんな作品■■■ 簡単に自己紹介

          創作大賞2024に参加します。【求める作品は殺人事件が起こるミステリー!背筋が凍るホラー!!】

          『地雷グリコ』(青崎有吾)・二〇二三年のミステリー界を席巻した最強ギャンブル小説【著者×担当編集者】アフタートーク 第15回

          ▼前回はこちら 対談=青崎有吾(作家)× 和田典子(KADOKAWA) 聞き手・構成=円堂都司昭  グリコ、神経衰弱、ジャンケン、だるまさんがころんだ、ポーカー。青崎有吾 『地雷グリコ』では、誰もが知るそれらのゲームに特殊ルールを追加した勝負で、頭脳戦が繰り広げられる。今回は、刊行後の感想戦である。 電子の海を渡ってきたシリーズ――連作はどのように始まったんですか。 青崎有吾 七年くらい前、前の担当編集者から、学園ミステリーのアンソロジーを作りたいので読み切り短編が一

          『地雷グリコ』(青崎有吾)・二〇二三年のミステリー界を席巻した最強ギャンブル小説【著者×担当編集者】アフタートーク 第15回

          小路幸也さん『失踪人 磯貝探偵事務所ケースC』冒頭試し読み

          『失踪人 磯貝探偵事務所ケースC』冒頭試し読み「以上が調査結果報告となりますが、何かご質問や確認したいことはありますか?」  ソファに座り、報告書を両手で持ったままテーブルの上に広げた写真を凝視している依頼人に、言う。  唇が、真一文字に結ばれている。  手が細かく震えたりは、していない。 「夫は、間違いなく、浮気をしていたということになりますよね」  低く、小さな声で言う。プリントした写真を凝視したままだ。  写っているのは、彼女の夫と、夫の同僚である女性が中央区の川沿い

          小路幸也さん『失踪人 磯貝探偵事務所ケースC』冒頭試し読み

          【5月新刊発売!】光文社文芸編集部の新刊5作品をご紹介!

          2024年5月は4冊の新刊を刊行しました!今回も超濃厚ですよ!! ①『野犬の仔犬チトー』伊藤比呂美★あらすじ ☆担当編集の≪ココが推し!!≫ ②『にわか名探偵 ワトソン力』大山誠一郎★あらすじ ☆担当編集の≪ココが推し!!≫ ③『失踪人』小路幸也★あらすじ ☆担当編集の≪ココが推し!!≫ ④『当確師 正義の御旗』真山 仁★あらすじ ☆担当編集の≪ココが推し!!≫ ⑤『ジンが願いをかなえてくれない』行成 薫★あらすじ ☆担当編集の≪ココが推し!!≫ 著者:

          【5月新刊発売!】光文社文芸編集部の新刊5作品をご紹介!

          【4月新刊発売!】光文社文芸編集部の新刊4作品をご紹介!

          2024年月は4冊の新刊を刊行しました!今回も超濃厚ですよ!! ①『斬首の森』澤村伊智★あらすじ ☆担当編集の≪ココが推し!!≫ ②『対決』月村了衛★あらすじ ☆担当編集の≪ココが推し!!≫ ③『あなたに聞いて貰いたい七つの殺人』信国 遥★あらすじ ☆担当編集の≪ココが推し!!≫ ④『覚悟せよ』矢野 隆★あらすじ ☆担当編集の≪ココが推し!!≫ 【4月新刊発売中!】 ■ ■ ■ ★文芸編集部noteがパワーアップしました! 「みなさまにもっともっと小説の

          【4月新刊発売!】光文社文芸編集部の新刊4作品をご紹介!

          【表紙は京都府まゆまろ】小説宝石5月号(4/22発売)目次紹介!

          小説宝石 2024年5月号〈短編特集〉 京都のひとびと 吉川英治文学新人賞受賞後初短編! 藤岡陽子 新しい春「高校生って無力やな……」 男子高校生たちの京都物語 大石直紀「桜舞い落ちる、散る」 桜が満開の京都・哲学の道。男は恐怖で凍り付いた 柏井 壽(初登場)「京都つばきタクシー」 初めてのお客は物憂げな和服美人で…… 〈エッセイ特集〉“京都”を知る 高野知宙「京都の引力」 凪良ゆう「空に暮らす」 花村萬月「皇女の墓」 祝・本屋大賞! 宮島未奈「静岡県民は京

          【表紙は京都府まゆまろ】小説宝石5月号(4/22発売)目次紹介!

          ㊗日本ミステリー文学大賞新人賞受賞!『燃える氷華』斎堂琴湖|埼玉探訪記④

          埼玉探訪記 Vol.4文=斎堂琴湖 みなさま、こんにちは。斎堂琴湖です。 第27回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞、2024年3月にデビュー作『燃える氷華』が発売になりました。 『燃える氷華』のご当地ポイント紹介最終回、今回は作中に登場したあれこれを紹介していきます。 ■十万石まんじゅう 知らない方はスルーするでしょうが、『燃える氷華』販促ポップでも抜きだされるほど埼玉県民はひっかかる、「うまいうますぎる十万石まんじゅう」。 埼玉県民に異常な認知率の高さを誇るのは、テレ

          ㊗日本ミステリー文学大賞新人賞受賞!『燃える氷華』斎堂琴湖|埼玉探訪記④

          ㊗日本ミステリー文学大賞新人賞受賞!『燃える氷華』斎堂琴湖|埼玉探訪記③

          埼玉探訪記 Vol.3文=斎堂琴湖 みなさま、こんにちは。斎堂琴湖です。 第27回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞、2024年3月にデビュー作『燃える氷華』が発売になりました。 『燃える氷華』の舞台になったご当地ポイント紹介第3回、今回は〈事件現場〉大宮駅をご紹介します。 大宮駅って東西出口の雰囲気がまるで違っております。 西口は大きなビルが建ちならんでいますが、一方の東口は見晴らしがよく、雑居ビルがずらりと並ぶ商店街へも行けます。 イラストレーターの上野幸男氏に描いて

          ㊗日本ミステリー文学大賞新人賞受賞!『燃える氷華』斎堂琴湖|埼玉探訪記③

          ㊗日本ミステリー文学大賞新人賞受賞!『燃える氷華』斎堂琴湖|埼玉探訪記②

          埼玉探訪記 Vol.2文=斎堂琴湖 みなさま、こんにちは。斎堂琴湖です。 第27回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞、2024年3月にデビュー作『燃える氷華』が発売になりました。 こちらのnoteでは、前回に引きつづき『燃える氷華』の舞台になったご当地ポイントの紹介をしたいと思います。 今回ご紹介するのは、私が大宮で一番好きなスポット、武蔵一宮氷川神社です。 『燃える氷華』本文中でもちらほらその名前が登場しています。 前回紹介したさいたま新都心のコクーンシティからほど近

          ㊗日本ミステリー文学大賞新人賞受賞!『燃える氷華』斎堂琴湖|埼玉探訪記②

          ㊗日本ミステリー文学大賞新人賞受賞!『燃える氷華』斎堂琴湖|埼玉探訪記①

          埼玉探訪記 Vol.1文=斎堂琴湖 みなさま、こんにちは。斎堂琴湖です。 はじめましての方も多いと思いますので、まずは軽く自己紹介をさせてください。 2023年に第27回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞、2024年3月にデビュー作『燃える氷華』(受賞作『警察官の君へ』改題)が発売したばかりのど新人です。 ちなみに生まれも育ちも埼玉県。 『燃える氷華』も埼玉の大宮が舞台ということで、今回noteで、本作に登場するご当地ポイントの紹介なぞやらせていただくことになりました。

          ㊗日本ミステリー文学大賞新人賞受賞!『燃える氷華』斎堂琴湖|埼玉探訪記①

          亡霊に呪縛された国|千街晶之・ミステリから見た「二〇二〇年」【連載最終回】

          ▼前回はこちら 文=千街晶之 第七章 亡霊に呪縛された国(最終回)  今回で最終回を迎えるこの連載を最初から読み返してみると、安倍晋三元首相の名前がどの章にも登場していることに気づいた。第一章では、長期安定政権という極めて有利な条件があったにもかかわらずコロナ禍に対し後手後手の対策しか取れず、事態を投げ出すように退陣した首相として。第二章では、結果的にコロナ禍の混乱の中で開催されることになった東京五輪を招致し、そのために福島原発について「アンダーコントロール(状況は統御

          亡霊に呪縛された国|千街晶之・ミステリから見た「二〇二〇年」【連載最終回】