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【小説宝石】

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1968年創刊の総合小説誌です。奇数月22日ごろ発売。 発売情報や著者インタビュー、特集、新刊エッセイなどを公開します。
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記事一覧

【表紙は京都府まゆまろ】小説宝石4月号(4/22発売)目次紹介!

小説宝石 2024年4月号〈短編特集〉 京都のひとびと 吉川英治文学新人賞受賞後初短編! 藤岡…

『1(ONE)』加納朋子&『受験生は謎解きに向かない』 ホリー・ジャクソン|Book Guid…

文=西上心太 『1(ONE)』加納朋子(東京創元社) 駒子シリーズが20年ぶりに登場  加納朋…

青山美智子『リカバリー・カバヒコ』特別企画 Vol.2|カバヒコが新宿に舞い降りた!…

▶「小説宝石」編集長がリアルカバヒコを探す旅に出た、特別企画Vol.1はこちら! 「小説宝石…

【新刊エッセイ】染井為人|魑魅魍魎が跋扈する芸能界

魑魅魍魎が跋扈する芸能界 染井為人  芸能界にわたしが足を踏み入れたのは今から十八年前…

『ともぐい』河﨑秋子&『The Tokyo Toilet』岡野 民[文]/永禮 賢[写真]|Book G…

文=東 えりか 『ともぐい』河﨑秋子 生と死が背中合わせにある世界 「市井の人」が町中で…

『ジェンダー・クライム』天童荒太&『なれのはて』加藤シゲアキ|Book Guide〈評・三…

文=三浦天紗子 『ジェンダー・クライム』天童荒太 女性への差別意識が、性犯罪の養分だ  …

【対談】額賀 澪×諸田実咲|『鳥人王』刊行記念特別対談

『鳥人王』刊行記念特別対談 棒高跳。その知られざる世界 額賀澪(作家)×諸田実咲(棒高跳選手) 棒高跳をやっている人も知らないことが書かれている 額賀澪(以下、額賀) 諸田さんにお会いしたのはオンライン取材の時が最初なので。まだコロナが真只中の頃でした。 諸田実咲 (以下、諸田)二〇二〇年でしたね。 額賀 ちょうどその時に光文社に入社した新入社員が大学時代に陸上部で、諸田さんと友人だったということで繋がれたという。多分諸田さんは、何か得体の知れない取材が友達経由で

【新刊エッセイ】榊林 銘|山を動かす

山を動かす 榊林銘  アララト山はもっと東にあったはず。そう主張したのは、十八世紀イン…

【新刊エッセイ】長浦京|なわとびとガラス片と血の手形

なわとびとガラス片と血の手形 長浦京 小学三年生の冬休み、ガス爆発事故に巻き込まれた。 …

【表紙はずーしーほっきー】小説宝石3月号(2/22発売)目次紹介!

小説宝石 2024年3月号増ページ! 「新連載一挙四本!」 あさのあつこ「春立つ風」 誰も昔に…

『ツミデミック』刊行記念【一穂ミチ】ロングインタビュー|聞き手:三宅香帆

コロナ禍は私たちにとって「箱庭の洪水」だったコロナ禍を描いた『ツミデミック』 人の弱さを…

『雨露』梶よう子&『サン=フォリアン教会の首吊り男 新訳版』ジョルジュ・シムノン…

文=縄田一男 『雨露』梶よう子 若者たちの士魂と葛藤、そして悲運   本書の題名には〝う…

『地雷グリコ』青崎有吾&『苺飴には毒がある』砂村かいり|Book Guide〈評・瀧井朝世…

文=瀧井朝世 『地雷グリコ』青崎有吾 女子高校生が挑む頭脳バトル   誰もが知っているゲ…

『案山子の村の殺人』楠谷佑&『嘘をついたのは、初めてだった』講談社編|Book Guide〈評・円堂都司昭〉

文=円堂都司昭 『案山子の村の殺人』楠谷佑 「読者への挑戦」掲げる正統派ミステリ  エラリー・クイーンのように従兄弟で合作するミステリ作家・楠谷佑の二人(宇月理久、篠倉真舟)が、土着信仰のある村の小説を構想していた。参考のため訪れた宵待村では、毒矢が射られる出来事が続いていた。村に多い案山子の一つも標的にされ、二人が別の案山子の消失に気づいた場所で、ついに人が矢で殺害される。現場は足跡がない「雪の密室」だった。  楠谷佑『案山子の村の殺人』は、東京創元社のレーベル「ミ