バーバ

地方の田舎町に住む専業主婦です。30年余り勤務し鬱病を発病、病気と寄り添いながら好きな…

バーバ

地方の田舎町に住む専業主婦です。30年余り勤務し鬱病を発病、病気と寄り添いながら好きな本、映画、音楽などを夫と2人で楽しんでいます。

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  • 読書備忘録

    本を紹介したnoteをまとめています

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改めて自己紹介

春の連続投稿チャレンジが始まりましたね。あまりお題に関して書いてこなかった私ですが、新年度を前に、ご挨拶を兼ねて書かせていただきます。 名前 バーバと申します。漢字では婆婆、イメージはアニメ「千と千尋の神隠し」に登場する、湯婆婆と銭婆婆を想像していただければと思います笑 SNSアカウント X(旧Twitter)やnoteのアカウントは@bara50です。 黄色いバラ2本画像のアイコン使用しています。100本のバラがいいのですが、難しく半分の50本という意味を2本のバラ

    • 惑いの森

      毎回公言していますが、芥川賞作家 中村文則さんの文章に惹かれ、著者の名が話題に上がっていると、その作品を読みたくなります。 今日読んだのもSNSでどなたかが話題にしておられ、記録を確認して、未読がわかり、地元の図書館にはなく、県立の図書館に希望して送ってもらいました。 2012年9月21日イースト・プレスから248ページの単行本が発売、2018年に、文春文庫から208ページの文庫が発売されています。 作品の28編が2010年11月〜2011年12月にかけてWeb文芸誌に

      • ちょっと踊ったり すぐかけだす

        2018年10月はてなブログで日記の毎日更新を開始し、2019年からは同人誌としての頒布も、現在もnoteに不定期で更新されている古賀及子の書き下ろしを含む2018年から2022年までの日記より、103日分を集めた母・息子・娘、3人暮らしの愉快で多感な日記エッセイです。 noteでも日記を書かれていて、岸本佐知子さんも推薦されているので、手に取り、ここ2日少しづつ読ませていただいているのですが、どうもしっくりきません。 日々の暮らし、特にコロナ流行時の生活は、今までと大き

        • あなたの言葉を

          図書館といえば、あなたは何を思い出されるでしょうか? 図書館と言っても、通学された学校の図書室、地域にある図書館、そして今流行りのカフェと併設された図書館など、利用された頻度や思い出によって人によって大きく違うことでしょう。また学生さんにとっては、学習される場としても貴重な場だと思います。 図書館の役割として、現在発行されている新聞を蔵書としている点も大きいと思いますが、そんな中、今日紹介するのは毎日小学生新聞に辻村深月さんが掲載されたエッセイです。 毎日小学生新聞もま

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          596本

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          キャント・バイ・ミー・ラブ

          朝から暑くて、朝仕事の後シャワーを浴びました。朝シャンです。今年の夏は本当に多いです。いつまで続くのかしら。 今回図書館から借りてきた本は軽めのものが多く、エッセイ、日記、そして今日紹介する「東京バンドワゴン」シリーズです。 シリーズも今回で第19弾です。「続いていますね、よ!小路幸也さん!」と声かけたくなるほどです。 2024年4月26日に集英社から312ページの単行本として発売されています。 古本屋「東京バンドワゴン」3代目当主の堀田勘一を筆頭とした、堀田家のある

          キャント・バイ・ミー・ラブ

          小学6年生と81歳との友情

          昔から私の上の世代や教育の場で戦争体験を多く聞いてきて、もちろん戦争は絶対反対だし、日本の戦争体験も風化させてはいけないという考えを否定する気はありません。 けれど来年で戦後80年を過ぎようとしている今、平和が続いた日本で、これまでの戦争体験の語りでは多くの方の胸に届くことは難しいのではないかと思います。 今年も終戦記念日を平和の中で迎えました。そんな中で第69回小学館児童出版文化賞を受賞した椰月美智子さんの「昔はおれと同い年だった田中さんとの友情」を原作としたドラマがN

          小学6年生と81歳との友情

          月曜からのんびり

          お盆休みもあちこちで開催されていた夏祭りも終わって、日常が戻ってきました。 とはいえ、毎日が休日の私。ノートパソコンを立ち上げ、まずは音楽を流します。今日の音楽はグラミー賞アーティストのアルージ・アフタブの作品。 アルージ・アフタブはパキスタン系アメリカ人のアーティスト。Apple Musicで、アルバム『Night Reign』を流しています。 さて、今日は何について書こうかと考えた時、最近の買い物について記録として残そうと思いつきました。 まずは、オンラインコミュ

          月曜からのんびり

          書店員は見た!

          今日の題名は、ドラマ「家政婦は見た」みたいですが、実際の40代の書店員さんが、書店員として経験されたこと等を雑誌「サンキュ!」に掲載されたエッセイとしてまとめられた作品名です。 本の帯にはこうあります。 パートナーの転勤で、カフェのアルバイト募集と勘違いして、併設の書店員となった著者の書店で出会った人々、彼らの想いと共に、選書された作品が次々と紹介されています。 年代も環境ももちろん、書名さえわからずに来られるお客さんに対し、作品を見つけ、購入してもらうことも多々あって

          書店員は見た!

          PMSとパニック障害

          「そして、バトンは渡された」で第16回本屋大賞を受賞された瀬尾まいこ氏が2020年に発表された「夜明けのすべて」 PMS(月経前症候群)で苦しむ女性とパニック障害を患う男性2人が主人公のこの作品を以前内容紹介をみて、手に取ることを躊躇しました。 なぜなら私も40歳過ぎで閉経するまで、PMSに苦しみピルのお世話になっていたし、うつ病と診断されて以後、パニック障害の傾向もあるというので、今も薬を服用中だからです。 けれどこの作品が映画化され、サブスクでも配信されることになっ

          PMSとパニック障害

          猫と罰

          不思議なタイトルに惹かれて、Kindle本にて読み終えた作品です。 購入してから知ったのですが、日本ファンタジーノベル大賞2024受賞作品だそうです。 2024年6月19日に 新潮社 から256ページのソフトカバー単行本として発売されています。 手元にある本はどうしても借りてきた本が優先になるので、時折中断しての読書になります。この作品も7月下旬に購入して、今日の朝読書で読み終えたのです。 猫と名作好きな読書人にはたまらない、有名作家とその愛猫が数々登場し、名作の秘話

          地面師たち

          配信が公開になってから、SNS上でも話題に上がっているNetflix original drama「地面師たち」を昨夜一気に見てしまいました。 原作は新庄耕さんの作品です。 出演:綾野剛、豊川悦司、北村一輝、小池栄子、ピエール瀧、染谷将太、 松岡依都美、吉村界人、アントニー、松尾諭、駿河太郎、マキタスポーツ、池田エライザ、リリー・フランキー、山本耕史 監督・脚本:大根仁  音楽:石野卓球  原作:新庄耕『地面師たち』(集英社) 製作:Netflix  制作プロダクション

          地面師たち

          犯罪被害者遺族が自ら復讐できるのか

          すでにシーズン2も放映を終えているドラマを一気に動画配信サービスで観ました。 このドラマがこちら 脚本:オ・サンホ(映画『操作された都市』)、イ・ジヒョン  演出:パク・ジュンウ(『ドクター探偵』) 出演:イ・ジェフン、イ・ソム、ピョ・イェジン、キム・ウィソン、 チャ・ジヨン、 話数:全16話 KNTV初放送:2021年07月11日 主役キム・ドギ演ずるイ・ジェフンさんは、韓国ドラマ「シグナル」で初めて知り、好きになった俳優さんです。このドラマは日本でもリメイクされるほ

          犯罪被害者遺族が自ら復讐できるのか

          明日、晴れますように〜続七夜物語

          最近「推し活」という言葉を私もよく聞くようになりました。私の世代で「ファン」という言葉がありましたが、どうもそれ以上の熱気を帯びた活動のようです。 私はそれほど熱を帯びた「推し」はありませんが、好きな作家さんというのは、なんとなく出来上がっています。そのお一人で、川上弘美さんの作品をここ数日で480ページの長編でしたが、読み終えました。 作品の帯にはこうあります。 今回の主人公は小学4年生の少年と少女で、2人共に外側からは大きな問題だろうことを、静かに日常の中で流しつつ

          明日、晴れますように〜続七夜物語

          世の中は連休なのですね

          昨夜夫が高校時代の同窓会に出かけたので、一人時間をしっかりと楽しみました。おかげで週の始めから早起きできて、朝読書を2時間ばかりすることも出来ました。 昨日同窓会会場まで車で送っていく最中、夫が「今年は山の日の祝日含め盆休み、夏休みとして9連休のところもあるらしい」と話していました。 よく日本人は働きすぎと言われてきました。休むことが悪という考えがなくなってきているのかもしれません。さらにコロナの流行で外出自粛の期間も長く続きましたが、落ち着いてきた頃から、私の住む田舎町

          世の中は連休なのですね

          懐かしい城崎温泉

          このところ短編を読んでいるおかげで、サクサクと読書が進んでいます。 今朝の読書は、こちら。 こう書かれた後に森見登美彦さんを筆頭に、奈良県在住のお若い作家4人による城崎温泉を題材にした短編が並んでいます。 実は手に取るまで、作家の城崎温泉旅行記だと思っていましたが、全く違いました。 4人の作品をAmazonでうまく紹介されておられる子天狗さん紹介によればこんな感じです。 「大学生が編集し、大学生協によって出版費用が出される学生誌の編集長の座をかけて、城崎にて3人が競う

          懐かしい城崎温泉

          主人公の設定に驚くも・・

          昨夜は先日芥川賞を受賞したこの作品を読んでみました。 帯にはこうあります。 主人公の父親は、自分の兄の身体の中で胎児として育ち生まれるという、正に医学的特異な出生で、主人公の濱岸杏、瞬という双子の姉妹も、 特異な出生の持ち主です。 医学的に特異な誕生を経た父と叔父を持つ、更に特異に誕生した姉妹を悲惨な人生として描かず、ごく普通の生活の中で細かな部分を描写し、父と叔父の関係と、更に微妙にして驚きに満ちた姉妹の関係を、著者は淡々と描いていきます。 この作者の作品を読むの

          主人公の設定に驚くも・・