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主人公の設定に驚くも・・

昨夜は先日芥川賞を受賞したこの作品を読んでみました。

周りからは一人に見える。でも私のすぐ隣にいるのは別のわたし。不思議なことはなにもない。けれど姉妹は考える、隣のあなたは誰なのか? そして今これを考えているのは誰なのか――三島賞受賞作『植物少女』の衝撃再び。最も注目される作家が医師としての経験と驚異の想像力で人生の普遍を描く、世界が初めて出会う物語。

Amazon内容紹介より

帯にはこうあります。

主人公の父親は、自分の兄の身体の中で胎児として育ち生まれるという、正に医学的特異な出生で、主人公の濱岸杏、瞬という双子の姉妹も、

顔面は違う半顔が真っ二つに少しずれてついている、結合双生児といっても、頭も胸も腹もすべてがくっついて生まれたから、はたから見れば一人に見える。今でも初対面の人は、(略)結合双生児ではなく、特異な顔貌をした「障がい者」だとみられる。

本文p33抜粋

特異な出生の持ち主です。

医学的に特異な誕生を経た父と叔父を持つ、更に特異に誕生した姉妹を悲惨な人生として描かず、ごく普通の生活の中で細かな部分を描写し、父と叔父の関係と、更に微妙にして驚きに満ちた姉妹の関係を、著者は淡々と描いていきます。

この作者の作品を読むのは初めてなのですが、この作品テーマが今の私には難しく、残念ながら伝わってきませんでした。また巧みな文章と思いましたが、すごく感動したとは言えません。

芥川賞を受賞されるだけの力の持ち主なので、次回作を期待したいです。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。3連休プラスお盆休みの方も多いかと思います。どうぞ去りゆく夏を楽しんでください。

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