明治依吹

小説を創る人 / 新作制作中 / 『アルゴリズムの乙女たち』 徳間文庫 (第2回次世代…

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小説を創る人 / 新作制作中 / 『アルゴリズムの乙女たち』 徳間文庫 (第2回次世代作家文芸賞・特別賞受賞作) / icon: おさかなゼリー様 / contact: ibuki.meiji@gmail.com / Works and views are my own.

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    日々感じたこと・考えたことや創作活動の近況など。

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次世代作家文芸賞への投稿で心がけたこと・取り組んだこと7選!

 第二回次世代作家文芸賞にてありがたくも特別賞を賜り、度重なる加筆・修正を経て、2024年3月8日に徳間文庫より『アルゴリズムの乙女たち』が刊行されました。ぜひお読みください!  次世代作家文芸賞の公式サイトはこちら↓  2022年に開催された次世代作家文芸賞で、私がどんな心がけで取り組んだのか、どんなことに気をつけたのか、などをご紹介します。  主に、これから小説の新人賞にチャレンジしようとしている、またはすでにチャレンジ中の書き手の方にとって参考になればと思います。

    • 小説を読む目、という話。

       この2年ほどで、それ以前よりも小説を読む量が増えた。  読書量が最も多かったのは学生の頃で、社会人になってからはほぼゼロになり、読むのは専門書や技術書が多くなった。  それがここ最近では、書店やAmazonで購入するのは小説が多くなった。  時間に余裕ができた、というわけではない。  むしろ時間は年々限定的になっている。  それでも小説を読む量が増えたのは、小説を書くようになったからだ。

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      • とある作家の近況 2024-07-11

         直近1か月の創作関連の状況。 Tales & Co.さんにクリエイター登録  さっそく登録してみた。  Tales & Co.さんは「クリエイターの企画や作品のエージェント、コンテンツ制作、外部企業からの企画受託等に関する事業」を営む会社とのこと(note株式会社100%子会社)。主な事業内容は、以下のとおり。 企画・作品の売り込み メディアが求める作品の紹介 作品の自社制作 作品のマネジメントとクリエイターのサポート その他、クリエイターの活動支援  登

        • たまにはゆるふわな話でも。

           相変わらず書きたいものが多い。多すぎる。  鋭意構想中のお仕事ミステリィもの以外に、文学フリマ向けの短編集、それ以外にも数作品ある。  しかし本業も多忙を極める中、それらの執筆候補をいっぺんに書けるはずもなく、ここのところやきもきする毎日を過ごしている。  さて、いきなりだが、私は空耳をすることがたまにある。  人の話をちゃんと聞いていないわけではない。  むしろ意識的に耳を傾けようとしているのだが、それでも空耳をすることがある。  先日、コンビニへ向かう途中で、1人

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        次世代作家文芸賞への投稿で心がけたこと・取り組んだこと7選!

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          8本

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          小説のタイトル付けって難しいよね、という話。

           先日、書店でライトノベルのコーナーを見ていたときの話。  棚に収められた本で、やけに黒い背表紙があるなと思って見てみると、そういうデザインではなくタイトルの文字列だった。  ちっちゃい文字が80文字ほどギュッと並んでいた。  ……覚えられなかった(著者の方ごめんなさい)  昨今では定着しつつある、長文タイトルというものについて考えてみる。  たとえば、こういうやつ。  あ、このタイトルはいま5秒くらいで私が適当に思いついたものなので、深掘りは不要である(こんな作品は存在

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          小説のタイトル付けって難しいよね、という話。

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          三つ子の承認欲求百まで、という話。

           先日、私は親戚の3歳児・Aちゃんと遊んでいた。  Aちゃんとは久々に会ったのだが、言葉をたくさん覚えていて行動範囲もぐっと広がり、いろいろなことに好奇心を持つようになっていた。  そしてお絵描きをしては私に「見てー!」と自慢げに見せてきて、積み木をしては「見てーー!!」と誇らしげに見せ、YouTubeで動画を観ながら踊っては「見てーーーッ!!!」と楽しげに呼んでくる。  ふと私は、インターネット社会そっくりではないか、と感じた。  多くのクリエイターたちが小説を書いた

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          当note内の文章、画像、その他のコンテンツについて、転載・転用・複製・複写・自作発言等の著作権侵害となる可能性のある行為は著作権法上での例外を除き一切禁止します。明治依吹 / All rights reserved, Ibuki MEIJI 2024.

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          完結させることって大事だよね、という話。

           創作界隈では「エタる」という言葉がある。  あるいは「エターナる」という表現をすることもあるようだ。  読んで字のごとく、作品がエターナル(永遠)に完成・完結しないまま途絶えてしまう状況を意味する。  最初は毎日更新だったのが毎週〇〇曜日更新に変わり、そして不定期になり、やがて……。さすがに毎日や毎週は大変だよね、と読者もはじめのうちは書き手を気遣うが、だんだんと「あれっ、もしかして……?」「うわっ……作品の更新頻度、低すぎ……?」となってゆく。  それでは読み手だけで

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          ヨセテハカエス【掌編】

           この港町から、いつか出ていきたいと思っていた。  海も、風も、人も。  何もかも優しく、あったかい。  私はいつの頃からか急き立てられるように、ここから離れなきゃ、どこか遠くへ行かなきゃ、と思うようになっていた。  それは願いであり、祈りでもあった。  だけど、いざ離れることが決まっても、感じると思っていた喜びはいつまで経ってもやってこなかった。  大学受験の冬を越えて、やっとの思いで合格をつかみ、三月を迎えた。  この寂れた港町から、東京へと移り住む。  念願だった一人

          ヨセテハカエス【掌編】

          以心伝心【掌編】

          『明日、暇? この間話した映画、一緒に――』 『一緒に観たい映画があるんだけど。この間――』  スマートフォンの画面上で何度も生まれては消えていく、言葉たち。  次の電車が来るまで、あと20分以上ある。  もう、どれだけの文字列を紡いでは消したのかわからない。 『もしよかったら――』  すぐに消す。  文字を打ち込むほどに、まるで出会ったばかりのように他人行儀な文章になっていくような気がした。  唇を軽く噛む。  肩口で綺麗に切りそろえてあるはずの私の髪は、風で乱雑

          以心伝心【掌編】

          とある作家の近況 2024-06-02

           せっかく開設したnoteなので、とにかく何かを書いてみようと思い、創作の近況を書いていくことにする。 『アルゴリズムの乙女たち』のその後  まず『アルゴリズムの乙女たち』の続編の制作については凍結している。発売からおよそ3か月、ありがたくも多くの方々に読んでいただいているのだが、続編の刊行については私の一存では決められない、ということ……(涙)。  それはそれとして、ご購入いただいた方々には本当に感謝の限りである(未読の方はぜひお読みください)。  そして「乙女たちの

          とある作家の近況 2024-06-02

          【小説】公募へ投稿するまえにチェックしておきたい項目11選

           備忘を兼ねて、小説の新人賞やコンテスト(以下、公募とします)への投稿まえに確認しておいたほうがよいことをリスト化しておきます。チェック項目だけ知りたい方は以下のリストをご確認いただいて、もう少し詳しい内容が知りたい方は後述の内容をご覧ください。また、公開後も予告なく内容の追加・変更等があり得ますのでご承知おきください。 チェック項目リスト これらのチェック項目で確かめたいことは、端的に言うと「募集要項を遵守できているか」「しっかり推敲できているか」に尽きます。  誤解の

          【小説】公募へ投稿するまえにチェックしておきたい項目11選

          執筆速度って大事だね、という話。

           小説を1作書き上げようとすると、それなりに時間がかかる。  新人賞への投稿やWeb連載をする場合、同じ文章量であれば書くのが速いほうが時間の使い方にゆとりが生まれる。  1時間で2千文字書けるとすると、もし1日に3時間執筆できるのであれば合計6千文字書き上がる。  家事・育児があったり、仕事や学業があったり、執筆以外に本業がある場合は毎日欠かさず3時間執筆するというのは現実的に難しいと思うので、たとえば1か月間に執筆できる日数を20日とする。  このとき、2千文字×3時

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          執筆速度って大事だね、という話。

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