Makoto Okada

幸せのハードルは低く。胸にきざむは退却ダマシイ、今日もテーマはあとずさり。最近、読書の…

Makoto Okada

幸せのハードルは低く。胸にきざむは退却ダマシイ、今日もテーマはあとずさり。最近、読書の時間を増やしました。MoD(Management of Dodemoii)研究会所属。書籍「旅のことば 認知症とともによりよく生きるためのヒント」共同編著者です。

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ペンギン・スタイル

ペンギンは可愛い。子どもたちにも人気がある。 子どもがまだ小さかった頃、マイクロ・ペンギンのお話をよくした。マイクロ・ペンギンたちはコップの中の氷の氷山で暮らしている。 ちなみに、鳥の体脂肪率は約5%だがペンギンは最大50%だと聞いたことがある。つまり、彼らは肥満度4の高度肥満である。 ペンギンは可愛いと言ってもらえるのに、中程度肥満(体脂肪率30%以上)の人間がカワイイとは言ってもらえるとは限らない。どちらかというと、二度見されるか、気がつかなかったフリをしてくれるか

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      SFマガジン『2025オールタイム・ベストSFアンケート』、〆切りは10/15日。 どれどれと眺めてみると、2014年のオールタイム・ベストSF投票の結果も掲載されている。2014国内長編部門をいるとこんな感じだ。 伊藤計劃が1位と5位。小松左京『日本沈没』が8位、筒井康隆『虚構船団』が14位。まぁ、そんな感じで票が集まったとしても特に違和感はない。 でも2位の小松左京『果しなき流れの果に』・・・。順位が問題ではなくて、まったく物語を思い出せないのだ。読んだか? いや絶

      • 坂戸日記 2024.09.21

        2024年9月21日(土)曇り、一時、雨。 ここのところ毎日スロージョギングができている。時間にすれば30分弱だが、気温が30℃を下回ってきたのが大きい。今日も走ったので連続8日になる。 土曜日なので市民プールまでいつもの超スロージョギングで向かい、途中から歩く。曇り空だったので走りやすかった。 10時にはプールに着いて、今日はレッスンの時間までスカーリングの練習をしてみた。この練習はいい。多少混んでいても人が少ないところでそ~と練習できるからだ。 レッスンは今日も生

        • どうでもいいことや他愛のないこと

          どうでもいいこととか他愛のないことってのも、それはそれで、結構大切なんじゃないかと思う。 平野啓一郎『マチネの終わりに』を先日読んだが、まったくと言っていいほど共感できなかった。主人公たちの設定、君の名のような物語の展開、PTSDやテロといった話を動かすギミック、すべてがあざとくて、ジェームズ三木の安い脚本を読まされているような気がしたのだ。 中年の危機がテーマという人もいるが、そういうものはきちんと普段から悩んだり内省していないからじゃないのかと批判的な気持ちにもなった

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          やさしみ

          あるとき、レディバグさんから頂いたメールに、ある人のことを称して、"不思議なやさしみのある人"という表現が使われていた。 "やさしみ"とは不思議な言葉だ。"やさしさ"とは違うニュアンス。失った記憶の中のような響き。小さな子どもたちを見つめるまなざしや、生まれて一年に満たない赤ん坊を抱いたときに感じるような気もち。そんな感じなのだろうか。 辞書を引くと、「やさしい感じ。優雅なおもむき。穏やかで、もの柔らかな感じ。思いやりの気持。また、その度合」とある。だが、そこにある意味以

          四尺

          もう10年以上前になるが、片貝の花火を観に行ったときに、四尺玉を打ち上げる煙火筒の前で写真を撮ってもらった。自分でいうのもなんだけれど嬉しそうに笑っている。 それにしても、私の横幅が4尺玉の筒の幅にジャストフィットしているじゃないか。遠近の関係とは言え、4尺玉の直径は120cmだ。 そんな話をやり取りしていたら、写真を撮ってくれた匠さんが、「四尺って、なんか時代劇に出てくる荒くれ者みたいじゃない」と言う。六尺という言葉があるんだそうだ。 なるほど、知らなかった。 その

          101回目の(本気の)ダイエット:経過(1)

          2024年8月9日(金)、夏休み初日、ドロシーに101回目の(本気の)ダイエットを宣言した。 それから約1ヶ月強、本気のダイエットはまだ続いている。体脂肪率はバラツキが大きいが、体重は現在までのところ線形に減少している。 体重が線形に減少していることは危険である。だいたい1ヶ月くらいならこういう感じで減らせるのだ。もちろん年齢とともに体重の減りはゆるくなった。しかし、1ヶ月くらいは順調に減るのだ。伊達に101回目を宣言したわけではない。ダイエットの経験回数なら負けない。食

          101回目の(本気の)ダイエット:経過(1)

          キクイモの季節

          多摩川の河原にもよく咲いていたが、家の近所の高麗川の河原でもキクイモが咲き始めた。あ多摩川の河原にもよく咲いていたが、家の近所の高麗川の河原でもキクイモが咲き始めた。 河原だけではなく、枕木が積んであるような場所にも咲いているのだろう。可愛いきれいな花だが、どこか雑に扱われるような場所に咲いている。 川の近くには彼岸花も咲き始めた。先日の台風の増水にも耐えたようだ。 キクイモに限らず、植物の同定にはスマホのアプリを使っている。私が使っているのは、”PictureThis

          キクイモの季節

          くすくす笑う

          友人の湘南おじさんは、よく「あははは」と笑っていた。あの笑い声をきくと、もうそれだけで楽しくなった。あんな風に楽しそうに笑える人はなかなかいない。 そういえば、笑いの表現にはどんなものがあるのだろう。ChatGPT君に尋ねたら、こんな風に教えてくれた。 上記をみて、最近、こんな風に笑っていないなと思う。まぁ、ほくそ笑むを日常生活でしていたら悪代官みたいだけれど、にやりとするぐらいなら許されるだろう。 武田百合子の『富士日記』にもくすくす笑うシーンがでてくる。 くすくす

          くすくす笑う

          坂戸日記 2024.09.14

          2024年9月14日(土)晴れ。 韓国ドラマはよく観るほうで、今朝は韓国ドラマ『馬医』を見終えた。面白かった。勧善懲悪と言われればそうなのだけれど、そういうものを心が求めてしまっているのかもしれない。『馬医』は面白かったが読書時間はかなり吸われた。『百年の孤独』の再読も、参加する読書会前に課題範囲を読み終えられないかと焦ってしまった。 土曜日なのでいつも通り、市民プールの水泳教室に向かう。市民プールへはスロージョギングを兼ねて歩いていく。『馬医』を見ていて少し出遅れたが、

          坂戸日記 2024.09.14

          封蝋(シーリング・ワックス)

          ドロシーとイタリアのボローニャに行ったことがある。子どもが3歳くらいの頃だ。「お父さんとお母さんはお仕事だから、ちゃんとおじいちゃん、おばあちゃんの言うことを良く聞いて、いい子でお留守番しているんだよ」と子どもには言って出かけた。 私は仕事だったが、ドロシーは《たまたま》同じ時期にイタリアに行き、《たまたま》飛行機は同じで《たまたま》席も近く。《たまたま》同じホテルだった。 ボローニャで「晩ご飯はどうしよう」という話になり、「イタリアなんだからスパゲティーだよね」というこ

          封蝋(シーリング・ワックス)

          ○○だったら面白い

          養老孟司という人があまり好きではなかった。AERAの巻頭コラムを養老孟司が書いていた時期があり、「なんだか論理の飛躍が多くて、読み苦しいな」と思っていた。世間では『バカの壁』がバカに売れていて、「それ自体がなんだかバカの壁の内側にあるようだ」と斜に構えて考えていた。『バカの壁』自体も面白くはあるのだけれど、でもやっぱりなんだか詰めた論理がないような気がしていた。 そういう、あまり好きじゃない人と、少しずつ和解をしている。《石田純一》があまり好きではなかったが、彼とはだいぶ前

          ○○だったら面白い

          神託に感動するには

          『アサシン クリード オデッセイ』だったか、ゲームの途中でデルフォイの神殿に行って神託を得るというミッションがあった。記憶は定かではないが、そのゲームでは、実はその神託は政治的に利用されていて、尋ねた人の行動を誘導するのに使われていた。そんなゲーム内設定だったようなに記憶している。 そういえば、先日、子どもが久しぶりに遊びに来て、「ところで父さん、陰謀論者になってないよね? 大丈夫だよね」と確認された。 「もちろん大丈夫だよ」と答えた。だって私が普段考えているのは、陰謀論

          神託に感動するには

          ミドルネームの思い出

          もう30年ほど前だろうか。職場の山田君が「論文を書いたときに、ミドルネームがあったら格好がいいと思いません? H, J, Yamadaとか」と馬鹿なことを言い出した。 ちょうど宮澤りえが写真集Santa Feを出した頃で、山田君は「Santa Feのギャラはどれくらいなんですかねぇ? 2億円ぐらいかなぁ~。 2億円だったら、俺だったらケツの---- だって見せちゃうなぁ」と言って職場の顰蹙をかった。山田君のケツの---なんて誰も見たくないのだ。 山田君はユニークでいい奴だ

          ミドルネームの思い出

          デッドデッドデーモンズデデデデデストラクションと現代の神話

          昨日子どもが来たので『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』が面白かったよという話をする。 彼が「じゃぁ~観ようかな」というので、まだやっているのかなと検索したら、既に上映館はない。夏休みに池袋で前章・後章連続で観ておいて良かった。 『千の顔をもつ英雄』(上下)を読んで思うのは、「デデデデは一つの現代的な神話の書法(エクリチュール)なのかもしれない」と思う。 ジョーゼフ・キャンベル『千の顔をもつ英雄』を読んで思うのは、「では、現代の神話はどのように生まれるの

          デッドデッドデーモンズデデデデデストラクションと現代の神話

          現代社会と神話の世界:ジョーゼフ・キャンベル『千の顔をもつ英雄』下

          ジョーゼフ・キャンベル『千の顔をもつ英雄』(下)の読書会に参加した。 上巻の「第一部 英雄の旅」と比較すると、「第二部 宇宙創成の円環」を中心とする下巻は、私には少し読みづらかった。 おそらく書かれていることは、「英雄の旅」も「宇宙創成」も、個々人の経験や体験や記憶と、社会としての経験や体験や記憶と、それぞれがモノリス(神話の原型)の円環上で起こる変化という構造を持ち、それは人の心の構造(というか表われ方)とも関係しているということなのだろうか。 そう考えると、エピロー

          現代社会と神話の世界:ジョーゼフ・キャンベル『千の顔をもつ英雄』下