【小説】タイム・ペンフレンド⑥
「そっか…そのお友達…アサコさんって人…彼氏さんができてたんだ…」
「そう…とまでは良かったんだけど、結婚まで考えてご両親にも挨拶されたみたいだけど、随分と反対されて…断念せざるを得なかったようね…それからご病気にもなったようだから…」
今度はヤギがつぶやいた。
「そうらしいですね…と言っても、あっしは一介の郵便屋、それ以上は介入できなかったので、申し訳なかったですけども…」
「分かったわ…なら今度は励ましの手紙を書かないと!」
「おばあちゃん、切り替え早っ」
通子はおもむろ