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#推薦図書

あなたのおすすめしたい本の感想やあらすじ、その本にまつわるエピソードなどを、ハッシュタグをつけて教えてください。

人気の記事一覧

1月・2月に読んだ素敵な本を紹介します

2024年がスタートしてからこの2ヶ月は、いいペースで読書ができました。先月は記事を投稿しそびれたので、今回で一気に紹介したいと思います。 武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50哲学ジャンルは好きだけど、本によっては挫折することも多い私。しかし「超入門」の同書は、そんな懸念を忘れて没頭できました。エポケー、ルサンチマン、無知の知……それらをただの知識として置いておくだけでなく、現代の生活や仕事にどう応用していくかを示してくれます。一周目は「哲学っ

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原人にだけ見える風景~梶井基次郎『檸檬』(他)

今回は、有名な『檸檬』を中心に、梶井基次郎の作品といくつかのエピソードをあわせて紹介していきます。 野性の「詩美」夜の果物屋に陳列された果物たちを、彼はこんなふうに描写します。 文庫版で10頁ほどの『檸檬』は、「私小説」とも「掌編小説」とも言えます。あるいは、「起承転結のある散文詩」というのがより具体的かも知れません。 既存のどんなジャンルも枠をも超えたエネルギーと独特な詩情が、『檸檬』には満ちあふれているのです。 この異才に対して、多くの文学者が様々な賛辞を送ってき

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そして「輪」が閉じた 『おカネの教室』新潮文庫に入ります

『おカネの教室』の新潮文庫版が3月28日に出ます。 予約が今日2月15日から始まりました。 まずは恥も外聞もなく。 今すぐ、ご予約を! 「コレ、Kindleで読んだなー」という推計5万人のアナタ。 文庫版、税込み693円です。単行本より1000円以上安い。 1冊、手元に置いておいて、損はありません。 さりげなくその辺に放置すればお子さんが読むかもしれません。 今すぐ、予約を! 迷っている方、以下の錚々たる推薦コメントをご覧下さい(順不同) みなさま、絶賛の嵐、ありが

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【第153回】【新刊】災害復興学事典(朝倉書店)

質問 「災害復興学事典」について教えてください。概要 ➀災害復興学事典(朝倉書店)が23年9月に発刊  ②多数の著者が、幅広い学問領域からのアプローチでハード・ソフト両面から執筆  ③主な目次 解説➀災害復興学事典(朝倉書店)が23年9月に発刊  23年9月に災害復興に関する理論、復興支援の実践等を解説する中項目事典「災害復興学事典」(朝倉書店)が発刊されました。 ②多数の著者が、幅広い学問領域からのアプローチでハード・ソフト両面から執筆  本辞典は、2~4頁ごとに

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遠い親戚だと思っている

私は熊本市で生まれ育ちました。(30歳くらいまでですけど) 小中学校は熊本城の真下に位置し、 授業中は窓の外に見えるお城をぼんやり眺めては授業とは関係ないことばかり考えていました。 私が通っていた学校のすぐそばに 文豪・夏目漱石の記念館がありました。 (正確には「夏目漱石内坪井旧居」という名です) 徒歩5分で行ける距離。 こういう「学べる場所」が近くにある場合、どうなるかというと、 しょっちゅうそこに行くことになります。 特に当時の小中学校は自由度が高く、 先生もなんだか

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『こうやって、考える。』

表紙がかわいい😊 『思考の整理学』で有名な外山滋比古先生の本です。ちなみに、『思考の整理学』は積読になっています💦 ・・・って、以前も同じこと書いた気がする! <以前アウトプットした外山先生の本> 本書は、外山先生の21冊の本の中から「発想力や思考力を磨くヒント」となる短い言葉たちを集めた本になります。つまり、外山先生の入門書ですね。 各言葉には引用元が書かれているので、この本を入口にして、元の本を読みたくなる仕掛けになっています。いいですね! 一緒に学びましょう

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今なら間に合う、作家誕生の現場に〜秋谷りんこ「ナースの卯月に視えるもの」

あなたは、こんな現場に立ち会ったことがあるだろうか。 例えば、noteに短編小説を書き散らし(失礼)、小さなコンテスト、時折り大きなコンテストに応募して、入選と落選を繰り返していた女性、いや最近は、ひとりの人間と言わなければならないのであろう、その人間が、誰もが知る出版社から自身の作品を出版し、有名作家への階段に足をかける、そんな現場。 例えば、まあまあ面白い短編小説でしかなかった(失礼)作品が、すっごく面白い長編小説に生まれ変わる、そんな現場。 あなたは立ち会ったことがある

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Webライターに挑戦しようと思って読んだ本を紹介

こんにちは! ひだまりです! 最近 自分の失敗談や大好きな猫のことについて 夢中で記事を書きまくっていたからか 右手にやや痛みを感じてきました。 こんなに手を使って字を書くことは 小学校の漢字ドリルか 専門学校の膨大な課題ぐらい。 夫から 『毎日、卒論書いてるみたいだね( *´艸`)』 って言われちゃいました(^^♪ 今日の記事は ちょっと短めに書きます。 私には ココしかないから! 頑張ります!! ということで、今日は Webライターに挑戦してみようと 思った時

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文藝春秋(芥川賞掲載)/SF小説プロローグ/スキのお礼

文藝春秋2024年3月号定期購読をしなくなってから久しいが、気になる芥川賞受賞作が掲載されるとKindleで購入している。 受賞作「東京都同情塔」九段理江氏の受賞者インタビューから読み始めた。 興味深いインタビュー。受賞作の読書感想文と共に note の記事にしたい。 SF小説 『面倒な時間旅行者のお世話係り』解説とプロローグ2話を note に載せた。 昨年の9月に書いた原稿で、書いていて自分で「当たり前すぎる設定」と思いそのままにしておいたが、それを読み返した no

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「響~小説家になる方法~」柳本光晴 (著)/ 小説を読むこと。小説を書くこと。

以前、少し読んだ記憶があり、今回5巻(芥川賞・直木賞同時受賞編)まで Kindle Unlimited に来ていたのに気が付き、続きを読んでみた。 文学賞ダブル受賞編までで作風と世界観を堪能出来たので、その後も続くドタバタを読み続けるのは良いかな?と思い、その先は読んでいない… (最終巻から時間が経ちwikiにあらすじが載っている) 映画にもなっている。 感想note は、小説家を目指している人や目指していた人の投稿が多いように感じられる。 現在進行形で、賞の公募に応募

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読後ノート08 ずっとやりたかったことを、やりなさい

久々に読んだ本について書いてみる。 今回読んだのは、「ずっとやりたかったことを、やりなさい」という本。 1 モーニング・ページのやり方がわかる 2 エクササイズが楽しめる 3 自分を振り返るキッカケとなる言葉に出会える この3点が良かったと思えたポイント 1 モーニング・ページのやり方がわかる 実はこの本の内容については、読む前から知っていた。 どこかで知って、おもしろいと思い、いろいろなところから情報を得ていた。だから、この本が提唱するモーニング・ページもすでに行って

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『半農半Xという生き方』

半農半X という言葉に聞き覚えはありますでしょうか? 私も「なんか昔に流行ったような記憶」があります。本書の単行本が出たのが約20年前の2003年なので、そのころ聞いたのかもしれません。 その当時は、農業に興味はなかったので、当然この「半農半X」とうい言葉にも興味を示しませんでした。 が、 昨今の日本の情勢、食料の自給率やまわりの国のことを考えると「農業やってないとマズくない?」という漠然とした不安につながるのです。 そんなときは本を読んで学ぶ それが私なりの小

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ひたひた、にがにが #書もつ

初めましての作家さんの、しかもエッセイを初見で読んだ。作品を知らないのに、人柄を知ろうと思ったのは、いったいなぜなのだろうか。 名前が特徴的、もちろんそれだけではない。この人は、どんな人なのだろう。 読み始めると、なんとも言えない流れに乗った。社会を俯瞰しているような、人を拒みながらも、じつと観察しているような、不思議な距離感と現在と過去を行き来する浮遊したような思考が、次々と流れてきた。 目の前にいる人、目の前にあること、”何気ない日常”とはなんだろう。 夢に迷って

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週末読書メモ150. 『補給戦 ヴァレンシュタインからパットンまでのロジスティクスの歴史』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ) 前回、『戦争の変遷』を説いたマーチン・ファン・クレフェルトさん。 本作は、彼が「兵站」という概念に焦点を当てた名著となります。 つまり、戦争を(物事を)実現させる術。それが兵站。 一般的には馴染みがないですが、戦略以上に重要と呼ばれるこの概念について、深掘りされていきます。 戦略とは可能性の技術。そして、その可能性を決めるのが兵站だと。 古代から戦争の様相は「ロジスティクスの限界」によって規定されていたことが、古今東

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【第157回】2023年の地区防災計画学会の活動を振り返って

質問 2023年の地区防災計画学会の活動について教えてください。概要 地区防災計画学会で2023年に実施した主な公開活動としては、以下のようなものがありました。  会員・連携会員の皆様は当然でございますが、note「地区防災計画チャンネル」の読者の皆様にも、今年は大変お世話になりました。  来年も引き続きよろしくお願いいたします。  ①地区防災計画学会第9回大会「地区防災計画学会創設9年を振り返って」  ②地区防災計画学会誌第26号「地区防災計画学会創設9年を振り返って」発

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週末読書メモ149. 『戦争の変遷 』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ) 歴史を学ぶこと、それにより世の中の本質も知る1冊。 軍事史および戦略研究家の世界的権威マーチン・ファン・クレフェルトさん。多作な彼の中でも名著なのが本作『戦争の変遷』。 誰が戦うのか。戦争とはどういうものなのか。どのようにして戦うのか。何のために戦うのか。なぜ戦うのか。そして戦争の将来とは。 これらの問いに対して、古今東西の戦争を精通した氏だからこその内容が綴られています。 変遷という観点からいうと、第一次・第二次世界

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エッセイストに憧れる~『エッセイストのように生きる』2月後半の読書記録

いつも更新を楽しみにしている方の日記に、気になる本の感想があがっていました。 はころく。さんの日記。 「エッセイストって名乗ってもいいですか?」というタイトルに、ぐっと心を掴まれたことと「ただひたすらに、誰かに読んでもらいたい。」という気持ちに、私も大きく頷きました。 紹介されていたのはこちらの本。松浦弥太郎さんの『エッセイストのように生きる』です。 実は私、この方の著書を読むのは初めてでした。 「エッセイストという生き方」とは、なにかになるための生き方ではなく、自分は

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週末読書メモ148. 『戦略の要諦』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ) 現代を代表する戦略の大家による最新作。 戦略論のロングセラー『良い戦略、悪い戦略』。 その著者リチャード・P・ルメルトさんによる『戦略の要諦』。 戦略とはいかなるものなのか。戦略とはいかに作り上げるべきか。 そのことに焦点を当てた1冊です。 重要な課題を見極める。解決可能か判断する。リソースを集中投下する。 極めてシンプル。目標からでも、パーパスからでもない。組織の命運を決するような重要かつ困難な課題と立ち向かい、

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来年度以降、ずっとやりたかった新しいインプットを数年がかりで取り組んでいくため、週次の読書メモは150週目で一旦筆を置きます。

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仙台に暮らす心配性の男 #書もつ

ひとりの生活者として、当たり前に暮らしているはずだけれど、きっと僕たちのような単なる時間で区切られた仕事の仕方ではない。 作家という仕事をしている人たちは、一体どんなふうに暮らしているのか、考えているのか、見えているのか、とても気になっていた。 独特の視点がきっとあるはず・・やや期待して読み始めた。 そこには、仙台に暮らす作家の日常が見えてきた。出版されたのが2015年だった。始まりのエッセイは2005年に執筆されたとある。だいぶ古い感じもする。 全く油断していたけれ

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