花咲ありす

ライター&編集者。童話・ショートストーリー・詩・エッセイ等を執筆。バレエ・スケート・サ…

花咲ありす

ライター&編集者。童話・ショートストーリー・詩・エッセイ等を執筆。バレエ・スケート・サッカー・カフェ・洋楽・編物・🐶🐠が好き♡ 不思議の国出身。欧州放浪癖があったのに、初めて行った米国に5年間住み、現在は東京で子育て中。目標はムーミンママ。

マガジン

  • note大学共同運営マガジン

    • 48,799本

    note大学共同運営マガジンです。 ※メンバーと共有していますので画像は消さないでください

  • とらねこ村<トランスミッション>

    • 138,545本

    とらねこが運営する共同マガジン。グループ合計で参加者1,200名を超えました。フォロワ数2000名以上、130,000記事以上が収録されています。🌱コンテンツを広めたい方の参加をお待ちしています。🌱マナー:①連続投稿はしない②社会一般的に不適切な記事は投稿しない③トップ画面は変えない。参加希望の方は,マガジンの固定記事からコメントしてね(ง •̀ω•́)ง

  • noteのクリエイターさんたちみんなでマガジン

    • 34,846本

    【ルール】 1日にマガジン登録は最大で3回までで、宜しくお願い致します。 【コンセプト】 『楽しく生きる』『みんなで学びながら成長する』『人と人との絆を大切に』という3つの柱をコンセプトにしています。 参加したい方は、参加したいとメッセージで頂ければこちらから招待メッセージ送らせて頂きます♪♪ ※画像は変更しないようにお願い致します。

  • note大学『哲学部』あなたの世界にはあなたの色を付けよう

    • 502本

    『この世界を楽しむ』 「幸せ」も「不幸」も人が作ったもの。 同じ出来事が起こっても、人によって感じ方は違う。 全ては心次第。物事には、表もあるし裏もある。 光もあるし、影もある。 正しいもあれば、正しくないもある。 どちらが良いということもないし、 どちらが悪いということもない。 どのように見るかで、 全て決めているに過ぎない。 物事を片方から見るのではなく、様々な角度から見て、 心に受け入れるようにするためのサークルです。 視点が変われば、世界は変わる。 世界はあなたの感じたもので出来ています。 この世界を楽しく過ごすために・・・。 色々な感じ方をここで語ってみませんか?

  • とっておきたい素敵な記事

    皆さまの素敵な記事

最近の記事

  • 固定された記事

【掌編小説】小さな親友

ルカは、脳の病気をわずらっていた。 眠ると、それまでの記憶が消えてしまうのだ。 ルカの毎日は、朝、 前夜に書いた枕元の日記帳を見て、 すべてを確認することから始まる。 「名前はルカ、フランス、 パリ在住、年齢三十五歳、  勤め先はブルージュ不動産…」 ある日の昼休み、ルカはカフェ、ル・ロスタンで、 いつものようにコーヒーを飲みながら、 自分の日記帳をめくっていた。 「あ、クリストフじゃないか!」 店に入って来た自分より少し若い男が、 嬉しそうに肩をたたきながら言った。

    • 晴れ女は天気予報も変える?

      👆こちらで書いた、 娘のチビ子(10歳)の林間学校が無事に終わった。 現地の天気予報は雨だったので、山登りや、 キャンプファイヤーができるか心配していた。 だがチビ子は意外と晴れ女で、 山登りもすべて予定通りにでき、 キャンプファイヤーも半分できたらしい。 後半は少し雨が降って来たので、 屋内でキャンドルファイヤーに 切り替えられたらしいが、 本人は両方できたから逆によかったと言っていた。 ところで晴れ女とか雨男とか、 そういう類の人たちっているけれど、 そういう人たちって

      • 眠れない夜と雨の日には…

        住んでいる地域は今週末、お祭りだった。 昨夜は神社の屋台を食べ歩き、 今日はお神輿をかつぐ人々を 部屋の窓から見ていた。 小学生の頃は子ども神輿をかついで、 休憩の度にお菓子をもらって、 最後に銭湯の無料券をもらい、 夜、友達とお風呂屋さんに行くのが楽しみだった。 最近は参加するほどでもないけれど、 やっぱりお祭りになるとわくわくする。 そしてお囃子が聞こえてくると、 ついつい窓の外を見てしまう。 娘のチビ子(10歳)は、 神社の屋台には行きたがるけれど、 「お神輿は、

        • 今年の夏の終わりは、今までとちょっと違う

          天候が不安定な夏の終わり。 娘のチビ子の夏休みも終わろうとしている。 アニメなどで、親が子どもの宿題を 手伝っているのをよく見るが、 自分自身は、親に宿題を手伝ってもらう という発想がなかったので、 そういう話を不思議に思っていた…が、 自分が親になったら手伝うハメになった。 子ども1人ではできないような自由研究や、 ボランティア活動をレポートにまとめるような、 高度な宿題が出るのも問題だと思ったが、 チビ子は作文が苦手で、今まで読書感想文なんて 書けやしなかったのも大きな

        • 固定された記事

        【掌編小説】小さな親友

        マガジン

        • note大学共同運営マガジン
          48,799本
        • とらねこ村<トランスミッション>
          138,545本
        • noteのクリエイターさんたちみんなでマガジン
          34,846本
        • note大学『哲学部』あなたの世界にはあなたの色を付けよう
          502本
        • とっておきたい素敵な記事
          212本
        • エッセイ
          235本

        記事

          窓の外ばかり眺めていた小学生時代

          まだまだ暑い日が続いているが、 なんとなく秋の気配を感じるようになってきた。 そういえば自分が小学生だった頃、 夏休みに家の2階の窓から、 道行く人をよく眺めていた。 真夏なのに、お昼頃になると、 いつも同じ屋台のおでん屋さんが、 鐘を鳴らしながら通って行った。 こんなに暑いのに売れるのかなぁと、 子どもながらに思ったのを覚えている。 元気そうだけど華奢で、 危なっかしくも見える高齢の店主が 屋台を引きながら、 片手で鐘を鳴らしながら歩く様子も、 脳裏に焼き付いている。

          窓の外ばかり眺めていた小学生時代

          集まりが台風でオンライン会に

          週末noterどころか、だいぶ間が開いてしまった! 夏休みを取って海に行ったり、 ダンスパーティーに参加したり、 ちょっと家でのんびりしたりしていた。 早くも夏の疲れが出たのか、 今週は風邪をひいて熱が出てしまったのだが、 夜だけ寝込んで昼間は仕事をしていた。 こういう時、在宅の仕事だとラクだねぇ。 今日は1日休みを取って、 友人宅に娘のチビ子と お邪魔するつもりだったのだが、 台風のせいで朝、キャンセルになり…。 でも今日のメンバーの一人が 「オンラインで開催しようよ」

          集まりが台風でオンライン会に

          束の間の非日常、海で夏を満喫 〜Ocean Lullabies〜

          暑いならトコトン夏を満喫しちゃおう! ってことで、今年も海にやって来ました! …というわけで、心琴さんの Ocean Lullabies に参加させていただくことにしました。 クラゲに刺されながら頑張って撮影🪼😥 たまには日常を抜け出すのも大切。 でも抜け出すまでの準備が大変なのよね…😅 それさえ乗り切れば、 束の間の非日常を手に入れられる! #OceanLullabies オリジナルはこちら↓ エッセイのマガジンはコチラ ↑ 最後までお読みくださり,ありがとう

          束の間の非日常、海で夏を満喫 〜Ocean Lullabies〜

          【詩】思い出

          思い出をつくるために 生きているわけじゃない 振り返ったらそれが 思い出になっていただけ いつも精一杯生きるだけ その時は気づかない だけど振り返った時 泣きたくなるほど楽しかったことに気づく 思い出は後から出来るもの 思い出は後から気づくもの ©2023-2024 alice hanasaki 散文・詩のマガジンはコチラ ↑ 最後までお読みくださり,ありがとうございます! 他の散文・詩も読んでいただければ, もっともっと喜びます😊

          【詩】思い出

          夏を楽しもう!

          暑いですねぇ…。 暑すぎて今年は蚊も活動をとめているのか、 ほとんど刺されていない。 セミも例年より少なめな気がするけれど、 どうなんだろう? 娘のチビ子(10歳)は夏休みに入り、 今日は学校のプールに出かけて行ったが、 先ほど学校からの一斉メールで 暑すぎてプールは中止との連絡が…。 がっかりして帰って来るだろう。 夏休みに入ったといえば、通知表ももらってきた。 多分初めての欠席日数ゼロ。 いつも遅刻のところに△がついていたが、 今回は△もゼロ。 夏休み中、友達とも結構

          夏を楽しもう!

          生きる自由・死ぬ自由

          ふるさんのこの記事を読んで、 私もこの番組を見ていたので、 ちょうど安楽死について考えていた👇🏻 番組では不治の病にかかり、 安楽死を選んだ人たちを追う👇🏻 安楽死が認められていない日本では、 もう病気が治る見込みがない場合、 自らの意思で、自らの望むタイミングで 人生を終わらせたいと思ったら、 健康とはいえない身体で スイスまで渡航しなければならない。 しかも外国人の安楽死を受け入れている 唯一の国、スイスでも、 誰でも安楽死させてもらえるわけではないので、 不治の病

          生きる自由・死ぬ自由

          単なる2回目の結婚式じゃない

          今日は18回目の結婚記念日。 昨日早めに、家族でささやかなお祝いをした🥂 ところでバウ・リニューアル (Vow Renewal)って知ってる? 直訳すると「誓いの更新」という欧米の文化で、 結婚している夫婦が、主に結婚記念日などに お互いへの愛を改めて誓い合うセレモニーのこと。 結婚5周年、10周年など、 節目の年に行うことが多いみたいだけど、 私たちは2周年の時にアメリカで行った。 日本での結婚式は人前式だったが、 結婚した翌年にアメリカに移住して、 アメリカの教会で

          単なる2回目の結婚式じゃない

          【小説】愛も夢も手に入れた後(最終話)

           そのまま1年が過ぎ、2年が過ぎようとしていた。穂乃果は28歳に、悠也は31歳になっていた。穂乃果と悠也は相変わらず東京と大阪で離れて暮らしており、1〜2か月に1度会う生活を続けていた。  穂乃果の仕事は忙しすぎて、連日の深夜残業や徹夜仕事が重なり、ストレスで生理が止まってしまった。1年半勤めて、出版社は結局辞めることになってしまった。 「こんなに残業ばかりして身体を壊して、会社を訴えてやりたいわね!」  仕事を辞めてしばらく家にいた穂乃果に、母親が言った。 「でも、出版社

          【小説】愛も夢も手に入れた後(最終話)

          【小説】愛も夢も手に入れた後(第5話)

           週末、穂乃果は8か月ぶりに悠也に会いに行った。ロンドンでのクリスマス休暇の時ほどではなくとも、内心はすごく楽しみだった。外出がまだ少し怖かったが、ホテルに向かう電車の中では、早く悠也に会いたいと思っていた。  ホテルに先にチェックインして悠也を待った。ベッドの上に寝転がって、スマートフォンで二人で行きたいレストランを探していたら、部屋に向かって来る足音が聞こえて、鍵が開いた。悠也だ! 穂乃果は跳ね起きてドアの方に駆けて行った。悠也がスーツ姿で、涼しい顔をして入って来た。

          【小説】愛も夢も手に入れた後(第5話)

          【小説】愛も夢も手に入れた後(第4話)

           ロンドンに着いて、最初の3日間は観光気分でホテルに泊まった。そして好きなカムデンタウンを見てまわったり、パブでビールを飲んだりした。  3日後にホームステイ先に着いた日の夜、ホストマザーに「そうそう。手紙が届いているわよ。今日届いたの」と言われ、エアメールを渡された。  ホームステイ先の住所は、家族と悠也には伝えてあったが、メールではなく手紙を、しかもこちらから連絡する前に送ってくれたのは誰だろう? そう思って受け取ると、見慣れないローマ字で書かれた名前は悠也のものだった。

          【小説】愛も夢も手に入れた後(第4話)

          【小説】愛も夢も手に入れた後(第3話)

           二人でラウンジを後にして、部屋に閉じこもった。穂乃果はパジャマに着替えて、ベッドに入った。悠也はアームチェアに座り、パソコンを開いている。穂乃果はいつしか眠ってしまった。起きたら18時を過ぎていた。 「ごめん、寝ちゃったみたい」 「いいよ、身体もまだ元通りじゃないんだし。何か食べに行くか? それともコンビニで買って来ようか?」  悠也が優しく言ってくれたにもかかわらず、穂乃果はお腹がすいていなかった。 「私、食べたくないや…」 「なんか少しでも食べないと、身体に悪いぞ。スー

          【小説】愛も夢も手に入れた後(第3話)

          【小説】愛も夢も手に入れた後(第2話)

           とうとう運命の日が来た。どんなに穂乃果が無茶をしても、お腹の子は元気だった。そして穂乃果が出した答えは、やはり中絶だった。  その日、穂乃果は一人で病院に向かい、中絶手術を受けることになっていた。その後、悠也と都内のホテルで落ち合い、一緒に泊まることになっていた。子を失う日の夜、一晩中一緒にいてあげたい。それが悠也のせめてもの思いやりだった。 「出かけて来るね。今夜は送別会で、みんなでホテルに泊まるから、明日帰るね」  穂乃果は母親にそう言うと、家を出た。 「あんた、ま

          【小説】愛も夢も手に入れた後(第2話)