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本屋大賞「成瀬は天下を取りにいく」 宮島未奈(著)
今週初め、丸善丸の内本店のランキングを見て不思議に思った。
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翌日、ニュースで本屋大賞受賞を知る。
いつもは一つの本や作家を推したりはしないのだが、昨年この本を読んだ時の爽快感が心に響き noteの記事にし、多くの方に読まれたことを思い出す。
続編も記事に
著者の思うところが、時代に刺さったように思う。
「(執筆した)20年当時はコロナ禍で外へ出て行けなかった。滋賀のなかで小説を書いてみようと思ったときに西武大津店の閉店があり、その史実をもとに書いた」と語る。
「『重い小説』は優れた書き手がたくさんいる。コロナ禍の閉塞感もあり、私は明るく楽しい話を書きたかった」と宮島。
「コロナ禍」という言葉が過去のものになりつつあるが、一般市民が感じる時代の「閉塞感」は続いているように思う。
現実逃避をするわけではないが、物語は楽しいものを読みたいと思うのが普通の考え方だと思う。
>「『重い小説』は優れた書き手がたくさんいる。
この言葉に頷いてしまう。
「凄いな」と思う文章が書かれている小説はだいたい重いし、暗い。
自分や世の中が明るくないと、なかなか手に取ろうとは思わない。
だから、純文学がますます読まれないのかも知れない。
MOH