「成瀬は信じた道をいく」宮島未奈(著)/主人公がまともに見えてきた😊
以前、記事にしたとおりKindleで購入。
発売予告記事はこちら
全5編の短編集。
内、1編は新潮社の特設ページから無料で読むことができる。
成瀬慶彦の憂鬱 (成瀬あかりの父親視点による短編)
感想
勢いが続くこの短編集の感想はいろいろ書くより、サクッと印象を述べるのが適している。
前作「成瀬は天下を取りに行く」から4年後、高校3年から大学1年までの物語。
舞台は今回も滋賀県大津市が中心で、地元大津市愛に溢れている😊
「目次 と
一言コメント」
ときめきっ子タイム
成瀬を信奉する小学生現る
成瀬慶彦の憂鬱
大学受験当日、ヒッチハイカーを拾う
やめたいクレーマー
神経質な主婦の活用
コンビーフはうまい
観光大使の正しい振る舞い方
探さないでください
成瀬らしい書置き 〜 大団円
主人公成瀬あかりが何にも臆することなく、自分の意思に従い真っ直ぐに突き進むところは、前作「成瀬は天下を取りに行く」から変わらない。
成瀬あかりを取り巻く周囲の人達に幅が増え、成瀬あかりの言動により、今までの自分の生き方や考え方を自問するところが読んでいて興味深い(成瀬の言うことはいつも正論)。
短編のそれぞれは、自問する彼らの視点(短編の中で成瀬あかりと一番関わる人)で書かれている。
大津市民に限らず、琵琶湖を愛する滋賀県民の必読書だと思う。
前作の感想はこちら。
今回も装画はイラストレーター「ざしきわらし」さん。
丸善ギャラリーでの展示会を観ていた。
この方は描くキャラクターをあまり変えないので、見ようによっては会場は成瀬だらけ😊
MOH