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#推薦図書

あなたのおすすめしたい本の感想やあらすじ、その本にまつわるエピソードなどを、ハッシュタグをつけて教えてください。

急上昇の記事一覧

「読んだ人しか出会えない感動」がある小説を読みました。

fudarakuさんの『竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る』という小説を読みました! 今作は毎年2月頃からのお楽しみ、電撃小説大賞の受賞作のひとつです。表紙からして私があまり読まなそうなタイプの本ですが、「最大の問題作」「物語は、三度、進化する。」といったキャッチコピーが個性的な作品が多い電撃大賞らしくて興味をそそり、発売後早速読んでみました。 ストーリー感想ここからは感想としておすすめしたいポイントをまとめていきます。 ★妖しい世界観が魅力的 読み始めてまず魅了され

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大人に読んでほしい絵本

絵本は、子どものためのもの。 そんな思い込みも、昨今の絵本ブームでだいぶ薄れてきたように思います。 とはいえ、実際に絵本を手に取って楽しんだり、自分のために購入する方は、まだまだ少ないかもしれません。 あー、もったいない、もったいない。 お客さん、人生損してまっせ。  (ガラの悪い客引き 笑) 一度その魅力に気づいたら、本屋さんにズラリと並んだ絵本のコーナーは宝の山。 大人だからこそ、より味わい深く、心に染み入る絵本もたくさんあります。  今日は、大人の方にこそ読んでほ

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「知識を操る超読書術」から学ぶ読む前の準備

単純にスゴイですよね。 よく書籍を読ませてもらう樺沢紫苑さんも、執筆の傍ら、映画評論、動画の毎日更新とバイタリティ溢れる日々を過ごされてます。 色々な要因はあるだろうけど、読書も要因の一つになっているはず。 いかに無駄なく本から必要な知識を抽出し、実践できるか。 大切なポイントであり、多くの読者術の本が出版され続けているのも、このためだと思う。 本書から、なぜこの本を読むのか目的をハッキリさせる等の事前準備が肝心であることに気づきを得ました。 普通に読書する場合で

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【本の値段】文庫1980円は高いか?妥当か?

今日は、帰りがけに 神保町の書店に立ち寄り、 更には、地元の烏山駅でも 駅前の書店に立ち寄りました。 先週後半は風邪を引いてしまい、 なかなか立ち寄れなかったから、 今夜は足が痛くなるまで、 本屋をブラブラしました。 今日は収穫がありました。 大好きな戦後作家の巨人・ 小島信夫の作家論集が 今日、発売だったんです。 大好きな小島信夫。 しかも、小説ではなく、 小島信夫ならではの、 夏目漱石論、 森鴎外論、 島崎藤村論、 石川啄木論、 高浜虚子論、 有島武郎論、 正岡子規

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『猫を棄てる 父親について語るとき』(村上春樹 著)

【内容】 著者の村上春樹の家族である教師だった父や、僧侶だった祖父に関する経歴やエピソードを、著者の考察を絡めながら綴った本。 ※ネタバレします。 【感想】 幼い村上春樹は父の乗った自転車に乗せられて、猫を捨てに行く… この話は、どこへ読者をどこにつれていくのだろう…そんな風に始まる本でした。 全くの想像なのですが、村上春樹はこの話を何度も語った経験があるのではないかと思ったりしました。 ある時は親しくなり一夜を共に明かし女性に… ある時は自身の開いていたジャス喫茶の

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小泉悠『終わらない戦争 ウクライナから見える世界の未来』読んだ

今日はクリミア併合記念日しかも10周年記念だ。 そんな記念すべき日に、プーチンさん大統領選挙で予定通りに圧勝したらしい。 そういうわけで旧ソ連シリーズどんどんいくぞ。 各種メディアにひっぱりダコの小泉悠さんの対談集である。時期は2022年末から昨年夏ころまでである。 6本の対談が収録されているが、うち4つは高橋杉雄氏とのものである。 1つ目は千々和泰明氏。ウクライナ戦争がどのように終結するか、というのが主題だが、泥沼化しそう、、、というありきたりな結論に。 第二次大

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言葉の剣聖の刀さばきーミニ読書感想『宮部みゆきが「本よみうり堂」でおすすめした本2015-2019』(宮部みゆきさん)

切れ味のある書評を書くにはどうすればよいのか?ーーそのお手本と言える一冊が作家・宮部みゆきさんの『宮部みゆきが「本よみうり堂」でおすすめした本2015-2019』(宮部みゆきさん、中公新書ラクレ、2023年11月10日初版発行)でした。読売新聞の書評面「本よみうり堂」をまとめた本書。長いもので見開き2ページ、短いものでは1ページちょっとの分量で、その本の魅力を伝える。簡にして要を得るとは、まさにこのこと。剣聖の刀さばきを味わいました。 たとえば『日本ノンフィクション史』(武

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今週読んだ本まとめ 3.10~3.16

一週間で読んだ本の感想を書いてみました。 せっかく読んだのに、そのままにするのもなんだかなぁと思ったことがきっかけ。 読書記録の意味合いが強いですが、こんな本もあるんだと参考にしていただけたら嬉しいです。 ・難しい本を読むためには 難しい本を読むための考え方を学べました。哲学の世界に足を踏み入れた感で悦に浸れました。 ・社会のしくみのかじり方今の日本社会、アメリカ・海外との関係性、戦争や憲法について、タイトル通りかじれます。 かみ砕いて分かりやすく解説してくれている

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「不器用で融通の利かない書店員」が推したい復刊

また興味深い本が復刊します。 1995年に海を渡り、メジャーリーグのLAドジャースで活躍した野茂英雄投手の手記です。アマゾンによると単行本刊行は1996年の4月で、文庫が出たのは翌97年の8月でした。 単行本発売の翌年に文庫化。すごいことです(近年だと、2015年9月に刊行された村上春樹「職業としての小説家」が翌年の同月に文庫になった)。いまよりも出版業界に勢いがあったとはいえ、話題になって売れたからこそでしょう。 野茂投手といえばストレートとフォークボール。手持ちの武

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ルーズヴェルトゲームを読んだ感想

こんばんは。 今回はルーズヴェルトゲームを読んだ感想について書いていこうかなと思います。 野球や経済がテーマの小説で、今まで読んだことのないテーマの小説だったので今回読んでみた。 野球に関してはそこまで詳しくはないけれど、経済のところよりは個人的に面白かった。 池井戸潤さんの作品は他にも色々読んでるけど、今回の作品は今までのと違ってスポーツ要素が強めに感じた。 経済のことや登場人物の心情も細かく書かれていて読んでいて面白かった。 時間がある時にもう1度読んでみようかなと思

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レントに読み始めてよかった!『キリスト・コミッション』

 いまはキリスト教ではレントの期間。イースター(復活祭)の前に、イエス・キリストのご受難を思って過ごす期間です。  たまたまなのですが、オグ・マンディーノ著『キリスト・コミッション いつでも奇跡はそこにある』を読み始めました。  主人公はミステリーのベストセラー作家。長年、イエスの復活の謎について本を書こうと調べを尽くしてきた彼は、ある出来事をきっかけに紀元36年のエルサレムにタイムスリップします。そこはキリストの磔刑から6年後の世界。  そこで彼は、アリマタヤのヨセフに

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ぬいぐるみ

 私のスマホのメモアプリには、「ぬいぐるみ」というフォルダがある。日常生活の中で「ぬいぐるみ」に関するエピソードに接したら、忘れないように記録していく場所だ。  ここ数ヶ月で、いい具合にメモが溜まってきたので、三つばかし、noteの方で紹介しておきたいと思う。 ①  河川敷を散歩していたら、道中にぺんぎんのぬいぐるみが落ちていた。拾い上げて、表面に付いた砂を払っていると、「すみませーん!」という声が聞こえる。声のする方向を見ると、女性が懸命にこちらに走り寄ってくる。 「そ

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超オススメ、野球ノンフィクション作家「鈴木忠平」さん。野球好きの方はぜひ。

面白すぎて、一気読みしてしまう小説ありますか? 僕はそこまで多くはないのですが、鈴木忠平さんの以下の2作品は、両方とも一気読みしてしまうぐらい面白かったです。 僕の中ではここまでツボに入る作家は珍しく、とても印象に残りました。 2作品とも、めちゃくちゃおもろかったです。 嫌われた監督 もう最初の川崎憲次郎さんの話で、感動して泣いてしまいました。 確かに、あれだけの実績がありながら、なぜか嫌われてしまっている印象がある落合監督。 しかし、その裏にある落合監督ならで

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#52ヘルツのクジラたち

#52ヘルツのクジラたち 面白い本は短時間で読めてしまう。 昨日の昼から読み始め、今ほど読み終えた。 これは間違いなく2021年本屋大賞の本だ。 なぜこの本を読む気になったのか? それは、TVCMで流れる予告を見たから。 予想以上に面白くて、後回しにすることができなかった。 読みながら何度も涙が零れました。 私の心に残った言葉は 「ひとというのは最初こそ貰う側やけんど、いずれは与える側にならないかん。いつまでも貰ってばかりじゃいかんのよ。親になればなおのこと。」 本

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「誰かのために生きすぎない」

他の人も頑張ってるから残業してでも頑張らないと。 自分が休んだら他の人に迷惑をかけてしまう。 休みの日は自己啓発に使わないと将来が不安。 こんな感じの思いが、プレッシャーになって生きるのをツラく感じたりしていませんか? 僕もよくこの気持ちに苛まれて、自分の仕事を早めに終わらせて他の人の仕事を手伝ったり、風邪引いても予定があれば無理矢理出勤してました。 自分がやらないと会社がまわらない。 そんな使命感に突き動かされていたものの、冷静に考えると実際そんなこともないのに

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おとなになるってどんなこと?(著:吉本ばなな) 読書感想文

おとなになるってどんなこと?(著:吉本ばなな、ちくまプリマー新書、2015) この抜粋した箇所からは映画『シェルタリング・スカイ』の中でポール・ボウルズが言う台詞を連想しました。 「人は自分の死を予知できず、人生を尽きぬ泉だと思う、だがすべて物事は数回起こるか起こらないか。自分の人生を左右したと思えるほど、大切な子供の頃の思い出も、あと何回心に浮かべるか4〜5回思い出すのがせいぜいだ。あと何回、満月をながめるか、せいぜい20回。だが人は無限の機会があると思う。」 子ども

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サイトマップつくってみた!

ぼちぼちと記事が書けてきたのでサイトマップ作ってみました。みていただけると嬉しいです。 色々な方々のサイトマップ参考にさせてもらい、見よう見まねで作成。みなさん見やすいサイトマップで素晴らしい。 定期的に見直せたらなと思ってます。 ○自己紹介自分の思いを独りよがりに語ってます。 ○読書記録・読書術、時間術、文章術 読んだら忘れない読書術に学ぶ本の読み方 「遅読家のための読書術」を遅読家が読んでみた 「大人のための読書の全技術」から学ぶ本の読み方 「神・時間術 脳のパ

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異世界★自衛隊 #書もつ

度重なる災害に、日本のあちこちが傷だらけになり、そこここに困った人がいて、その度にテレビに映し出されるのは、迷彩柄の頼もしい自衛官たちかも知れない。 毎週木曜日には、読んだ本のことを書いている。先月から引き続いて、エッセイを読む月間である。 作家の有川ひろの作品群には「自衛隊3部作」と呼ばれているものがある。陸・海・空のそれぞれの自衛官と民間人との関わり(というか恋愛)を描いたもので、それぞれに部隊の特徴が描かれて、中の人の克明な生き様を想像することができる。 そんな自

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誘惑する文化人類学|馬場紀衣の読書の森 vol.41

悪魔への誘い、物品への誘い……「誘惑」という言葉には、甘美な響きがある。でもそれだけじゃない。誘惑という言葉には、危険なニュアンスもある。 人は自分の身体を安定したものとみなしがちだけれど、内外的な影響を受けて簡単に形を変えてしまえる身体の在り様というものは、不完全で不安定ともいえる。わたしと他者とを結びつけることを可能にするこの身体が、誘惑が、破滅を招くほど危険なのは、それが身体的な行為であるためだ。誘惑は、人をエロスの世界へ誘う。 たとえば舌や口や指を道具にして相手の

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読書日記:まともじゃない人たちが送る、まともな日々 ”まともがゆれる”

日本で生活していると、まともであることへのプレッシャーに負けそうになるときがある。 誰も強制していないのだけれど、きちんとしていなきゃいけない感じ。 真面目に一生懸命やっていることこそが善で、普通に厳しく、はみ出るとよってたかって叩かれるんじゃないかという怖さ。 昭和に比べたら、今の人たちはみんなカジュアルで、生き方だって多少バラエティが生まれてきたように思うし、結婚やみんなが求めるわかりやすい人生だけが正解じゃないよね、という空気はだいぶ生まれているような気がする。それ

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