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読書日記|港町食堂

 奥田英朗さんの紀行エッセイを読みました。飛行機ではなくて、船で長旅。そこから港町で美味しい魚料理を食べたり、ママさんのいるスナックへいったり。キラキラ旅行エッセイぽくないのがいい。


 本の中で私も気になる福井敦賀の記載もあって、旅の予習になりました。私は船旅ではなくて、おそらく電車の旅になるかと思います。でも市場の情報などは、大変役に立ちました。


 ここでおいしいお魚料理が・・・。お得情報が知れると、自然と笑顔になりますよね。洒落た旅行雑誌とは、ひと味違う切り口の展開が続きます。本書の中でも、普通に奥田さん船内で退屈しちゃってる。船の中ですることが無い。時間つぶしも、それはもう大変な長い船旅。


 効率なんてものとは、無縁の旅。むしろ真逆を行くから、きっと魅力的なんです。予定調和じゃない面白さ。ぶっつけ本番だから、読んでる方も楽しめるんだろうなぁ。


 映えスポットなんてものは、作中にも登場しません。観光名所に行っても、正直な感想を書いちゃう奥田さん。どこか憎めないチャーミングだと思います。それに誰もが多かれ少なかれ思っていることでもある。


 もやもやしてストレスが溜まっている時に、この本を読むと不思議な爽快感が・・・。なんだか自分の代わりにどこかに旅行に行ってくださっているような感覚を覚えます。


 ところどころ「あっ同じこと思った」という経験も出来る事でしょう。自分がノーマークだった土地にも、こんな場所がという発見も出来ました。私はというと、近場の船旅に行ってみたい。


 数時間でつける場所に、船でゆっくりと何も考えずに旅をするのもありかな。大分から愛媛の間をゆっくり就航。そんな旅をいつか出来れば・・・。


 


 


 


 

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