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読書感想文の課題となる「夏の推薦図書」とはなにか調べてみた

夏休みの宿題といえば、読書感想文ですよね。読書感想文、みなさん好きでしたか?
僕は本を読むのは好きだけど、感想文を書くのは好きではなかったです。小学生の頃、提出した読書感想文を読んだ先生に「登場人物はそんなふうに考えていない」と否定されたのも影響しているかもしれません。
本好きを増やすのが目的としたら、読書感想文は悪手ではないですかね。大人でも本の感想を書くのはとても難しいです。作者の意図を読み取り、自分の意思も含めて、文章にまとめなければなりません。他人に読ませる文章を書くだけでも大変なのに。
読書感想文のせいで、本が嫌いになった人もいるんじゃないかな。好きな本を好きなだけ読むのではだめなんですかね。読んだ証拠が残らないから? 電子書籍で読む時間を計測することはできるけど、そこまで管理されるとやっぱり本嫌いになりそう。

以前に娘の宿題を見ていたら、読書感想文を書くための「夏の推薦図書」が決められていました。
夏の推薦図書。なんとなく見聞きする言葉だけど、推薦する図書を誰がどうやって決めているんだろう。
ググってみると、統一した団体が「夏の推薦図書」を決めているわけではないようです。それぞれの学校や出版社が毎年推薦図書を決めているようです。

ひとつ似たようなケースでヒットしたのが「青少年読書感想文全国コンクール」です。全国学校図書館協議会と毎日新聞社の主催で内閣府と文部科学省が後援しているコンクールです。毎年夏におこなれていて、今年で第70回。1955年からはじまったそうです。
読書感想文コンクールは、「課題読書」と「自由読書」があり、「課題読書」は「読む本」が決められています。
「課題図書」選定委員会が毎年の課題図書を決めているそうです。どうやって決めているんでしょうね。
小学校低学年、中学年、高学年、中学校、高等学校に分かれて、それぞれに課題図書が用意されています。
中高生になると小説だけではなく、評論もあります。さらっと眺めた感じですと、昨年刊行された本が多いようです。昔からの名作を読むわけではないんですね。新しい名著を発掘したいのか、他人の感想を気にしないで読んで欲しいのか意図は不明です。

どうして、「夏の推薦図書」について調べていたかというと、7月18日刊行の「夏のピルグリム」が13歳が主人公だからです。
大人も子供も楽しめる話だと思うので、「夏の推薦図書」に選ばれたら、多くの人に手に取ってもらえるのではと考えているうちに、「そういえば夏の推薦図書ってなんだろう?」という疑問にいきつきました。
調べた限りだと、日本各地の学校教師が選んでいる推薦図書や「青少年読書感想文全国コンクール」の「課題図書」に自薦する方法はないので、選ばれる方法はどうやらなさそうです。
全国各地の先生や、謎の「課題図書」選定委員の人とたちが「夏のピルグリム」を読んでくれて、これは生徒に読んでほしい! と選んでくれたら嬉しいですね。

課題図書ではないですが、中高生が読んでも面白い話だと思います。まず親御さんが読んで面白かったらお子さんに勧めるのはいかがでしょうか。
あ、大人が呼んでも面白いと思いますよ。

著者初の単行本形式の小説「夏のピルグリム」がポプラ社より7月18日に刊行されます。「ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作です。よろしかったら予約してください。善い物語です!



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