解放のあとで 五通目 β

2020年7月5日
Yoshiokaさんへ

 とても興味深く読ませていただきました。コロナに対する多くの言説が、マクロな世界(政治や経済など)に集約してしまう中で、Yoshiokaさんが書いていたミクロ的な問題はとても示唆に富むものであると思います。ちょうど、僕も今メルキド出版さんの主催の批評誌『山羊の大学』に、完全に個人の主体的な問題としてのコロナ論を寄稿する予定でして、締め切り遅れで絶賛執筆

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ツイノベ 161-165

あなたと再会するために、罪を償うために、私は辺境の島で明けない夜を過ごしています。渡り鳥が私を見つけてくれることを祈っています。海に浮かぶ漁り火よ。願わくば彼に伝えてください。私はここにいます。私はここにいます。おばあさんになるころには、あなたに会えるでしょうか/161 流れる(百景 11番)

自室に篭ってアイドルのライブDVDを眺めた。何年も前から、曲順や振付を覚えるくらい、何度も、何度も。他

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小さな祈り

背中に小さな白い羽が生えたのは、一週間前の話だ。
「……何、これ?」
 お風呂に入ろうと服を脱いだ時に妙な突っかかりを感じ、鏡を介して背中を眺めると、小さな白い羽が生えていた。繊細な美しさを魅せながらも、何処か造花の様な偽物めいた存在にも見えた。
 上手く曲がらない左手を背中に回し、羽の手触りを確かめる。
 赤ちゃんのやわらかな肌のようにも、子犬の少しザラついた皮膚のようにも感じた。不思議な感覚で

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なぜ短歌と俳句を作るのか

私のページをご覧いただいた方は既にご存じかもしれません。

私は短歌と俳句を両方作っています。
どちらかというと俳句のほうが創作歴は長く、短歌は初心者です。
短歌は5・7・5・7・7でお姉さん、俳句は5・7・5で妹分、季語が必要、という程度のことは最低限理解しているつもりで。
短歌や俳句が飛び出してくる時は、意識して選んでいる訳ではなく、その時の気持ちや言葉に合った方がコロッと飛び出してくる感覚で

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ありがとさんかくまたきてしかく!
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小説『またメガネ』

教室に入ってきた彼女の影が一瞬だけ見えたような気がした。目の前にいる西野の話を聞いていたはずなのに、その瞬間から何も聞こえなくなり、いるかもしれない彼女の存在を確かめようと思ってドアの方を見ようとする。でも彼女が本当にそこにいて僕を見ていたら、目が合ってしまう。目が合ったらどうすればいい。どんな表情をすれば良いだろう。彼女はどんな風に僕を見ているだろうか。想像ができない。彼女と何を話したら良いのだ

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エブリヨム創作日記

小説投稿サイトのエブリスタとカクヨムに登録しました。しばらくは10年間ほど書き溜めた1ページ小説を毎日投稿しようかなと。エブリスタもカクヨムも、どちらもフォローや感想などを教えてもらえると大変ありがたいです。よろしくお願いします。

・エブリスタ

・カクヨミ

この記事は有料ですが全編公開になっています。私の活動を応援してくださる方がいましたら投げ銭してくれると嬉しいです。また、サポートやスキの

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作家の神秘性

文学フリーマーケットで歩いているとある作家さんにチラシを渡された。

その人の瞳の美しさ、真摯な表情に足を止めた。

「見本みたいなものないですか?」
と言うと、
躊躇せず、その人はまっさらな本を差し出してくれた。

本の中身は、たしかにこの人が書きそうな文章が綴られていた。

その人の白のブラウスと真っ白い本、瞳の美しさ、清楚さ、
すべてが、作家というものを体現していた。

しかし、今風の作家さ

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(。・_・)♪
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ツイノベ 156-160

彼が眠りについてから何十年と経ちました。時間まで眠ってしまったのか、青年の姿から歳を取ることはありませんでした。今日も私は一人で眠りにまどろみます。夢の中の彼は私と同じ老人の姿をしていて、「だいぶ遅れた青春だ」とデートをしていました。夢だとは承知です。夢だとは、/No.156 夜だけの国(百景 6番)

人口密度が限界に達した今、宇宙にもう一つの地球を作ることで問題は解消されました。第二の地球には

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【募集】 サークルを運営していただける人

3つの企画をスタートさせますので、お手伝いいただける方を募集します

■数名のクリエイターさんの電子書籍販売

■数名のクリエイターさんの作品を文学フリーマーケットで販売

■企画の長編小説

それに伴い、休眠状態の文章・創作のサークルを再開させます。

文章・創作のサークルは、素敵な書き手さんばかりがいます。
ただ、ほぼ全員が幽霊部員であり、プライベートを大切にされ、
インターネットの中で気疲れ

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ありがとうございます。
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四年前に集中的に詠んでいた俳句をサルベージ。季節に偏りあるがそれなりの量。20代だった私、かたい。何としても季語や助詞を欠くまいと。今も共感できる句とできない句と。さて文学フリマで出す予定の句歌集では、今の作品(まだまだ詠み足さねば過去の私に負ける)との兼ね合いをどうしたものか。

ありがとさんかくまたきてしかく!
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