『まる』は良質なコメディ映画。誰がなんと言おうとコメディ映画【映画批評】
大人になるにつれて、ぼーっと映画を観ることができなくなった。映画を鑑賞している間、いつも僕の脳内には邪念が渦巻いているのだ。
とくにnoteで感想を書くことを前提にしてしまうと、鋭い批評を書いて座布団をもらいたいという邪な動機で映画を観てしまう。『まる』も例外ではなかった。『まる』は、どう見ても仏教にまつわるメッセージが秘められてそうな映画である。奈良出身で、しょっちゅう薬師寺でライブをしている堂本剛が起用されていることも、どうにも意味ありげだ。「これは鋭い批評を書けそうだ