お金は欲求の二重の一致を妨害している【アンチワーク哲学】
Aさんが芋が欲しい。芋をたくさん持っているBさんはバラが欲しい。しかし、Aさんは靴しか持っていない。AさんとBさんが取引を成立させるには、欲求の二重の一致が必要であり、それはなかなか成立しない。だから、貝殻や布といったものを価値の媒介として選定し、それがお金になった。お金は欲求の二重の一致という問題を解消した。
これがいわゆる物々交換の神話である。このような物々交換をしている社会はこれまで発見されたことはないが、これは経済学の基盤となっている神話なので、いつまでもなくならな