つる・るるる
文学フリマへの出店や制作の経緯をまとめたものです。 自分の備忘録を兼ねているので、持ちものやら売り上げやら、わりと詳しめに書いてます。
ぬか床に関するこんなことやあんなこと。 「こんな時、どうしてる?」とほかの人に聞いてみたいことや、「聞いて聞いて、大発見!」とぜひとも報告したい発見などなど、熱烈歓迎いたします! 入部希望の方はコメント欄等でお知らせください♪ ヘッダー画像のぬか床は、清世さんが描いてくれた作品です。
普段なかなか触れたことのなかった話、新しい気づきを得た話。そんな話をまとめたものです。
いまひとつテンポのズレたティッシュ配りを見ると、ついその人の背後にひたりと立って「タイミングが違う!今だ!」と松岡修造のごとく熱く教えたいという激情に駆られるほど、ビラ配りに並々ならぬ思いを抱いている。 何を隠そう私は、学生時代にバイトの仲間内でビラ魔人と呼ばれていた。 大学一年生のころの予備校バイトで蛍光ペンや消しゴムの入ったパンフレットを高校生たちに配ったのを皮切りに、ちんどん屋サークルで老若男女へのビラ配り、駅前でマッサージ店のティッシュ配り、試食品バイトで飲食物を
「1ユーロおじさん」に出会ったのは、大学二年生の夏だった。 スペインのマドリードからバスで二時間ほどの距離に位置する、クエンカの語学学校に通っていたある日のこと。 同じクラスの女の子から、売店の前にいたおじさんに1ユーロをたかられたという話を聞いた。 学校近くの売店にお菓子を買いに行った彼女は、店の前に立っていたおじさんに「店に入りたくば1ユーロを出せ」と執拗に絡まれ、仕方なく1ユーロ渡して店に入れてもらったという。 「私もたぶん同じおじさんに1ユーロ払ったことある」 「
「ラブレターを書いてほしいの」。 友だちから頼まれて恋文を代筆した私は、それを機にクラスメイトや隣のクラスから依頼を受けるようになり、神社わきの土管に事務所を構えた。 大繁盛の代筆屋だったが、そのラブレターのあて先はただ一つ。 学年一のモテ男、金子くん。 そして始まった、依頼主から聞いた彼の魅力を紙に落とし込み、小学六年生とは思えない彼の爽やかな人柄を観察して楽しむ日々。 とはいえ私にとっては、彼は恋愛対象外。 私には大好きなハリー・ポッターがいるからだ。 席替え
まるで、五年分の正月が一同に会したかのようだった。 あるいは、竜宮城のおもてなし。 いや、メインはお肉とお酒だから……酒池肉林?(なんか違う) 義実家での一泊目の夕食は、お刺身、牛肉カレー、豚ハム等々。 豪勢だった。おいしかった。 二泊目は、お昼に年越し蕎麦を食べて、夜はすき焼きだった。 いかにも高級感あふれる牛肉で、数枚食べただけでお腹がいっぱいになった。 三泊目は、朝からおせちとお雑煮をいただき、昼は親族で会食、コース料理。牛肉やお刺身、天ぷらなど、「地球が終わる直前に
「美飲食四天王」と密かに崇めているnoterさんがいる。 本当は4人どころでは収まらないのだけれど、「美飲食ゴレンジャー」「美飲食V6」等々人数が増えるごとにネーミングが迷走してしまうため、なかなかメンバーを増やすことに二の足を踏んでいる。 早く、いいグループ名を思いつきたい。 そんなわけで、とりあえず今日は「四天王」に絞ってご紹介したい。 まずはお菓子担当のお二人から。 宝石のように美しいお菓子を作る、律子さん。 短編小説の名手としても知られていて、繊細なお菓子同様、端正
12月30日から1月2日まで、夫の実家に行くことになった。 三泊四日なんて、私が実家に帰るときですらほぼしたことないのに。 自分の実家だったら幼馴染を飲みに誘おうか、地元のリサイクルショップを覗こうかと簡単に計画が立てられるけれど、詳しくない土地ではそうもいかない。 実家と違って、一日中ごろごろしているわけにもいかないだろうし。 のんびり積読や積noteを読みたかったけれど、そうもいかなそう。 そちらの実家では、年末年始はどう過ごしているの? 夫の弟たちと夕飯を食べてい
ずっと、ずーっと気になっていた、「縦スク文庫」に挑戦させていただきました。 おしゃれかつ斬新、そして読みやすい! ミムコさん天才! ミムコさんがnoteに上げていたお手本をもとに実際に作ってみて、そのおしゃれさと読みやすさの両立にはものすごい工夫が凝らされているんだなと実感しました。 間の取り方やイラスト、文字の配置、それから文章を邪魔しない、でも印象的な背景。 それらの合わせ技は、読者を書き手の世界にスッと引き込みます。 そんな芸術的な読書体験、私も作ってみたい…
友だちから結婚祝いに、リングフィットをもらった。 ガッキーこと新垣結衣がCMで「きー!きつい〜」とか「はっほっほっ!」とか言いながら両手で伸び縮みさせている、輪っか状のアレである。 常々私の運動不足をネチネチとさいなんでくる夫(週一ジム通い)は喜び勇んでSWITCHを買い、その日から二人で「リングフィットアドベンチャー」に興じるようになった。 どう頑張ってもガッキーのような可憐さが芽吹く気配はまるでなく、「ふんぬっ!これでも食らえっ!」「おらおらおら、これでどうだ!」など
11月20日、文学フリマ東京が無事に終わりました。 お会いできた人も、遠くから応援してくれていた人も、本当に本当にありがとうございました。 おかげさまでたくさんの人に会えて、買ってもらえてと大満足の一日になりました。 来年の自分のための備忘録として、出店者として準備していったことや、やってよかったこと、課題などを書き残しておこうと思います。 ネチネチ書いていたら7000字近くなってしまったので、どうか興味のある部分をつまみ食いするような感覚でお読みいただけたらと思います。
「あの日のあなたは、ちょっとトラみたいだったよ」 結婚式が終わってから初めて実家に帰った夜、母はそう笑った。 「トラ」とは、『山月記』で「臆病な自尊心」を抱えるあまりトラになってしまった李徴のことではなく、酔って手が付けられない状態を指す「虎になる」という慣用句でもなく、ロングセラーの絵本『おちゃのじかんにきたとら』に登場するトラのことである。 というお話。 この絵本は当時読み聞かせをやっていた母親から持ち込まれ、またたくまに我が家で大流行し、以来「ちょっと豪勢なお茶を
【初のリアル書店進出㊗✨】 つる・るるるのエッセイ二種類が京都の本屋ともひさしさんに💕幸せ…! https://twitter.com/tomohisashi_B/status/1596031997255655424?t=tt0NgQiVq0fNWa2bMt3nQg&s=19
「例えば私(埼玉在住)のために、はるばる遠路来てくれる人がいるかと考えたら、たぶんいない」 KaoRuさんにコメントで言われるまですっかり忘れていたけれど、清世さんの展覧会レポで大阪から歌原さんがお手伝いに来たことについて、こんなことを書いたんだった。 あれから約一年、象のアイコンでおなじみのとき子さんが、大阪からやってきた。 遠路はるばる、文学フリマ東京の売り子を手伝いに。 「たぶんいない」なんてしんみりすることなかったよ、私。 しみじみと喜びを噛み締めながら改札の外
昨日文学フリマ東京が無事に終了しました〜! たくさんの人に会えてとってもとっても楽しかったです♪ お立ち寄りいただきましたみなさま、本当にありがとうございました😍 またゆっくり前日譚や当日の話を書けたらと思います。 左からとき子さん、つる、紫乃さん。
【国内便発送完了】 新刊『おじゃただ』および『ビール日和』の国内便の発送をいたしました。 国際便は週明け月曜に郵便局からお送りするので、今しばらくお待ちくださいませ。 「私、注文したっけ?」というお問い合わせを時々いただきます。 もし不安な方がいたらぜひDM等でご連絡ください!
【お詫びと訂正】 新刊『おじゃただ』に収録の「ミッチーの私服」の追記部分に誤りがございました。 「痩身の暗色のパンツ」は正しくは「細身の暗色のパンツ」になります。 及川光博さんがダイエット用スパッツを着用しているような記載になってしまいました。ごめんなさい。 ……切実に重版したい
いよいよ約一週間後、文学フリマ東京35が開催される。 詳細はこちら。 【つるる書店の愉快な仲間たち】満を持して、つるる書店の愉快な仲間をご紹介したい。 まずは、紫乃さん! 俳句幼稚園でおなじみの、風流でチャーミングで目力が強い紫乃さん。 私と同い年の娘さんがいらっしゃることもあって、もはや母のように慕っている。 なんと7月頭に、「すまスパ聴きました!東京の文フリって日時決まってるの?お手伝いします!」とご連絡をいただいた。 そのときの「第25回~ご結婚おめでとう!つる