松田茉莉

京都市在住。 本が好き。 自分で文章を書くのも好きです。 さざなみぶんがくという名前で…

松田茉莉

京都市在住。 本が好き。 自分で文章を書くのも好きです。 さざなみぶんがくという名前で 文学フリマ京都8に参加しました。

マガジン

  • 文学フリマ

    文学フリマに出店するまでの顛末記。

  • エッセイ

    その時々の思いを書き留めています。

  • 読書記録

    読んだ本の感想など。

  • 闘病記

    統合失調感情障害という病気があります。

  • 小説

    X(Twitter)で発表した短い作品を載せています。

最近の記事

本を作って文フリに出たら小説が書きやすくなった。

私が文章を書き始めたのは二十歳過ぎの頃。 しかし書き上げた作品は長いこと二つ三つで、 書きかけで止まった作品は数知れず、 10万字書いてあまりの不出来さに 自らボツにした作品。 十年以上全然小説が書けなかった。 書きたい気持ちだけはある。 しかし永遠に完成しない。 長いスランプに陥り、 散文を書くのがやっとの時期もあった。 しかし、今から五年ほど前、 ふと自分のために文章を書いてみようと思った。 昔、人から創作との距離が近いんですね、と言われたことがあって、自分でも小

    • ドーナツが先か、ドーナツの穴が先か。

      最近、図書館でこんな本を見つけた。 うん? ドーナツ? ドーナツの穴?と手に取ってみる。 するとドーナツの穴よろしく目次が穴になっている。 うん、これは突き抜けている。(誉め言葉) そしてまえがきからしてこの調子である。 筆者は言語学者らしくドーナツとドーナッツの違いに ひっかかりを覚えるのだが、それは序章にすぎず ドーナツの穴という奥深いテーマにいきあたるのだ。 そんなこんなでドーナツの穴を 歴史学、経済学、物質文化論、コミュニケーション学、工学、数学、言語学、哲学

      • 家族だからわかりあえないこと

        少し停滞していて、こういうときに文章を書くのは正直どうなのかな、と思うところもあるんだけど家族の話。 去年実家に戻ってきてちょうど一年くらいだけど、やはり一緒に暮らすのは難しいとなって一人暮らし再開を目指して部屋を探している。 私は統合失調感情障害という病気を持っていて、統合失調症に加えて気分の浮き沈みがあるのが統合失調症感情障害。 両親と暮らして色々と世代間ギャップや価値観の違いがしんどくて、私はどうしても生活リズムが崩れがちで、両親はそれを受け入れられなくて、もう一

        • 取るに足らない些細な日常

          最近日記アプリを始めた。 それはなぜかと言うとわざわざSNSに書くほどじゃないし、誰かに聞いてもらうと時間を取らせてしまったり心配かけるかなということや、本当にただの記録。何食べたとか、何思ったとかを残しておきたいなと思って。 こないだは花火をしたし、今はパリ五輪を観ている。でも記憶は一過性で時間が経つと薄れてしまう。二十代の頃のスマホを持つ前の写真はほとんど残ってない。色々あったのにね。 誰かと話すことでそんなことあったね、と昔話に花が咲くこともあるけれど、それは印象

        本を作って文フリに出たら小説が書きやすくなった。

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        • 文学フリマ
          5本
        • 読書記録
          2本
        • エッセイ
          22本
        • 闘病記
          4本
        • 小説
          13本

        記事

          入院中に読んでいた漫画の話。

          先月まで入院していたのはすでに書いたけれど 入院中の時間つぶしと言えば私は読書。 (まあいちばんはごろごろ昼寝してることなんだけど) 音楽聞いてるか、本読んでる。 小説も持って行ったけど 今回は漫画のほうにクローズアップ。 小説は紙で読む派なのですが 漫画は普段から収納の関係で圧倒的に電子書籍です。 ほぼAmazonkindleを利用しています。 そんなわけで入院中読んでいた漫画紹介レッツゴー。 雁須磨子さんの、『あした死ぬには、』 正確には入院直前に読んでたかもし

          入院中に読んでいた漫画の話。

          接点がないと知らないものたち

           ふと、自動車のディーラーは私に縁がないなぁと思った。  街の中心部や、大きな交差点の近くに必ずあって、整備工場なんかも併設している。  日産とかトヨタとか三菱とか。  でも入った記憶はほとんどなくて、何か知り合いのついでの用事でたまたまついていったことがあるのだけど、私は何をしたらいいんだろう、買う側じゃないし、と挙動不審になりながらジュースを飲んで帰ってきた記憶がある。  うちの家に車がないわけではない。でも私は免許を持っていなくて、車は親が買ってくるので、下見とか契約と

          接点がないと知らないものたち

          しんどさの共有

           しんどい時代だと思う。とてもざっくりとした主張だけど、しんどさは人それぞれだから仕方ない。  SNSを除けばたくさん悩んでいるひとがいる。怒っている人もいるし、嘆いている人もいる。皆、行き場のないしんどさをぶつけ合っている。  ところで、いきなりの話になるが、先月中頃から今月の終わりまで入院生活を送っていた。  春先の忙しさと家庭内で色々あって思いきって休むことにした。というか切実に休みたいと思ったのだ。抑うつや不眠の症状が出ていたし、医師からも過労だと言われていた。過去

          しんどさの共有

          2024/5/05 雑記

          2024年のゴールデンウィークが気づけばあと少しになっている。ゆうべは薬を飲むの忘れたまま寝てしまい、朝起きたときに飲んだのだけどよくみたら昨日の昼の薬だった。なぜか昨日の夕食後の薬と眠前の薬を先に飲んでしまったみたいだ。 九時過ぎ、Amazonで頼んだ本が届く。先日ポール・オースターが亡くなって彼の作品ではないのだけれど彼がラジオで朗読したアメリカの一般の人々の実話の物語を集めた『ナショナル・ストーリー・プロジェクトⅠ、Ⅱ』を購入。ほかに気になっていた本をまとめ買い。映画『

          2024/5/05 雑記

          春になったら桜を愛でる

          ここ二週間ほど多忙な日々だったのですが 落ち着いたのでお花見に行ってきました。 引っ越して鴨川に近くなったので半木(なからぎ)の道へ。 いい天気と桜が見ごろだったのですごい人でした。 茶店や屋台が出ていました。 対岸ではレジャーシートやキャンプはって お花見している人がいっぱい。 カフェでコーヒーをテイクアウトして ベンチに座ってほっこりしました。 鴨川って本当にいい場所やなぁとしみじみ。 流れてる時間がなんともゆっくりでおおらか。 春に花見をできるかどうかはなんとな

          春になったら桜を愛でる

          食べごろを逃したアボカド

           アボカドが食卓に普及し始めたのっていつ頃だろう。  子供の頃はなかった気がする。栄養豊富で森のバターといわれる。中南米原産。サラダにしたり、サンドイッチのトッピングにしたり食べ方は色々あるけど私の家では和食に合わせることが多い。皮を剥き、切って食べるラー油をかける。シンプルで美味しい。あとはカッテージチーズをのせて醤油をたらりとかける。他はポキ丼などにしたりする。  アボカドは熟し具合を見極めるのが難しい。理想は硬い目のものを買ってきてキッチンで追熟して好みの加減で食べるの

          食べごろを逃したアボカド

          続・書けない読めない日々

           あいかわらずスランプである。  というよりストレスが多い毎日である。体調が少し悪いこともある。家族の介護やそれによる家族間の摩擦でぐったりしている。  息抜きに読書は少しは出来るようになった。何冊か併読しているが夏目漱石のこころを半分くらいまで読んだ。  今NHKのBSで放送しているドラマ、舟を編むを楽しみに観ていて、そのなかでこころが登場してそう言えば買ったまま読んでないなと思って、隙間時間に読むようにしている。おおまかなあらすじは知っているがやはり物語を踏破したときの達

          続・書けない読めない日々

          書けない読めない日々

           小説が行き詰まっている。ちっとも進まないので軽く焦っている。  文学賞に出すから〆切がいついつ、と追われているわけではない。来年の文学フリマ京都には新刊を出したいと思っているからそれに向けて創作をしている。  私はとにかく遅筆なのとあまりストックがない。なので何作か並行して制作しているが、ぱたりと途中で止まってしまった。ここ一ヶ月で推敲はしたが、あまりというかほとんど進んでいない。いずれも物語序盤でここから話が展開していくところなのだが一向に展開していく気配がない。  話題

          書けない読めない日々

          コロナは一体なんだったんだろう。

          コロナは一体なんだったんだろう。 最近コロナのことを思い出せない。 実際は報道されなくなっただけでまだまだコロナは流行っていると聞く。 コロナという病気のことがわからないというのではなくて、自分の体験してきたコロナ禍の混乱が思い出せない。 コロナのニュースが報道され始めたのは2020年の年明けだったと思う。あれから丸四年、世界情勢は様変わりしたけれど私はまだ一度もコロナには罹っていない。 家族や身近な人に感染者は出たし、ワクチンやPCR検査もした。自分が感染していない

          コロナは一体なんだったんだろう。

          文学フリマ京都お疲れさまでした!

          初めての文学フリマが終わりました。 当日さざなみぶんがくのブースに 立ち寄って頂いた方々、 お話させて頂いた方、 またお邪魔させて頂いた方。 文学フリマ京都に関わる 全ての方に深くお礼申し上げます。 とりあえず記憶が確かなうちに 遡りたいと思います。 当日は午前7時過ぎに起床。 睡眠時間はたっぷり確保とは いかないもののそこそこ眠れました。 印刷物は宅配搬入してあるので、 フリーペーパーやおつり、その他 細々とした筆記用具、文学フリマから 送られてきた案内の封筒(これ大

          文学フリマ京都お疲れさまでした!

          小さな台所が恋しい

           食洗機がガタゴトと食器を洗っている。年末にキッチンから水漏れするというハプニングがあって年明けに点検してもらったが、ホースの耐久年数を超えているとのことで食洗機に特に異常はなかった。該当箇所を交換してもらい、キッチンの床が水で濡れることはなくなった。  私の家のキッチンは広い。壁側に三口のガスコンロ、ビルトインオーブン。通路を挟んで反対側にアイランドのシンク。家を建てる際に母がこだわりぬいて作った。レモンイエローのパネルが空間を明るくみせてくれる。  このキッチンが本領を発

          小さな台所が恋しい

          コンタクトを落とした。

           コンタクトを落としてめがね生活を余儀なくされている。なので視力云々よもやま話。  私は中学生の頃からハードコンタクトを愛用している。ハードは慣れてしまえば全然楽で、たまに使い捨てのワンデーを使うと目が呼吸してない、とくるしくなる。案の定一日使っただけで無理、しんどい。とギブアップし家の中でしかかけないめがねで地下鉄に乗りコンタクトを作りに行った。  何の因果か知らないが、新しくコンタクトを新調すると立て続けに失くすことが続いた。出費が嵩むなあと悩んでいたら(そもそも不用意に

          コンタクトを落とした。