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エッセイ

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その時々の思いを書き留めています。
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ドーナツが先か、ドーナツの穴が先か。

ドーナツが先か、ドーナツの穴が先か。

最近、図書館でこんな本を見つけた。

うん? ドーナツ? ドーナツの穴?と手に取ってみる。

するとドーナツの穴よろしく目次が穴になっている。
うん、これは突き抜けている。(誉め言葉)

そしてまえがきからしてこの調子である。
筆者は言語学者らしくドーナツとドーナッツの違いに
ひっかかりを覚えるのだが、それは序章にすぎず
ドーナツの穴という奥深いテーマにいきあたるのだ。

そんなこんなでドーナツの

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取るに足らない些細な日常

取るに足らない些細な日常

最近日記アプリを始めた。

それはなぜかと言うとわざわざSNSに書くほどじゃないし、誰かに聞いてもらうと時間を取らせてしまったり心配かけるかなということや、本当にただの記録。何食べたとか、何思ったとかを残しておきたいなと思って。

こないだは花火をしたし、今はパリ五輪を観ている。でも記憶は一過性で時間が経つと薄れてしまう。二十代の頃のスマホを持つ前の写真はほとんど残ってない。色々あったのにね。

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入院中に読んでいた漫画の話。

入院中に読んでいた漫画の話。

先月まで入院していたのはすでに書いたけれど
入院中の時間つぶしと言えば私は読書。
(まあいちばんはごろごろ昼寝してることなんだけど)

音楽聞いてるか、本読んでる。
小説も持って行ったけど
今回は漫画のほうにクローズアップ。

小説は紙で読む派なのですが
漫画は普段から収納の関係で圧倒的に電子書籍です。
ほぼAmazonkindleを利用しています。

そんなわけで入院中読んでいた漫画紹介レッツゴ

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接点がないと知らないものたち

接点がないと知らないものたち

 ふと、自動車のディーラーは私に縁がないなぁと思った。
 街の中心部や、大きな交差点の近くに必ずあって、整備工場なんかも併設している。
 日産とかトヨタとか三菱とか。
 でも入った記憶はほとんどなくて、何か知り合いのついでの用事でたまたまついていったことがあるのだけど、私は何をしたらいいんだろう、買う側じゃないし、と挙動不審になりながらジュースを飲んで帰ってきた記憶がある。
 うちの家に車がないわ

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しんどさの共有

しんどさの共有

 しんどい時代だと思う。とてもざっくりとした主張だけど、しんどさは人それぞれだから仕方ない。
 SNSを除けばたくさん悩んでいるひとがいる。怒っている人もいるし、嘆いている人もいる。皆、行き場のないしんどさをぶつけ合っている。

 ところで、いきなりの話になるが、先月中頃から今月の終わりまで入院生活を送っていた。
 春先の忙しさと家庭内で色々あって思いきって休むことにした。というか切実に休みたいと

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2024/5/05 雑記

2024/5/05 雑記

2024年のゴールデンウィークが気づけばあと少しになっている。ゆうべは薬を飲むの忘れたまま寝てしまい、朝起きたときに飲んだのだけどよくみたら昨日の昼の薬だった。なぜか昨日の夕食後の薬と眠前の薬を先に飲んでしまったみたいだ。
九時過ぎ、Amazonで頼んだ本が届く。先日ポール・オースターが亡くなって彼の作品ではないのだけれど彼がラジオで朗読したアメリカの一般の人々の実話の物語を集めた『ナショナル・ス

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春になったら桜を愛でる

春になったら桜を愛でる

ここ二週間ほど多忙な日々だったのですが
落ち着いたのでお花見に行ってきました。

引っ越して鴨川に近くなったので半木(なからぎ)の道へ。
いい天気と桜が見ごろだったのですごい人でした。
茶店や屋台が出ていました。
対岸ではレジャーシートやキャンプはって
お花見している人がいっぱい。

カフェでコーヒーをテイクアウトして
ベンチに座ってほっこりしました。

鴨川って本当にいい場所やなぁとしみじみ。

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食べごろを逃したアボカド

食べごろを逃したアボカド

 アボカドが食卓に普及し始めたのっていつ頃だろう。
 子供の頃はなかった気がする。栄養豊富で森のバターといわれる。中南米原産。サラダにしたり、サンドイッチのトッピングにしたり食べ方は色々あるけど私の家では和食に合わせることが多い。皮を剥き、切って食べるラー油をかける。シンプルで美味しい。あとはカッテージチーズをのせて醤油をたらりとかける。他はポキ丼などにしたりする。
 アボカドは熟し具合を見極める

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書けない読めない日々

書けない読めない日々

 小説が行き詰まっている。ちっとも進まないので軽く焦っている。
 文学賞に出すから〆切がいついつ、と追われているわけではない。来年の文学フリマ京都には新刊を出したいと思っているからそれに向けて創作をしている。
 私はとにかく遅筆なのとあまりストックがない。なので何作か並行して制作しているが、ぱたりと途中で止まってしまった。ここ一ヶ月で推敲はしたが、あまりというかほとんど進んでいない。いずれも物語序

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コロナは一体なんだったんだろう。

コロナは一体なんだったんだろう。

コロナは一体なんだったんだろう。

最近コロナのことを思い出せない。

実際は報道されなくなっただけでまだまだコロナは流行っていると聞く。

コロナという病気のことがわからないというのではなくて、自分の体験してきたコロナ禍の混乱が思い出せない。

コロナのニュースが報道され始めたのは2020年の年明けだったと思う。あれから丸四年、世界情勢は様変わりしたけれど私はまだ一度もコロナには罹っていない。

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小さな台所が恋しい

小さな台所が恋しい

 食洗機がガタゴトと食器を洗っている。年末にキッチンから水漏れするというハプニングがあって年明けに点検してもらったが、ホースの耐久年数を超えているとのことで食洗機に特に異常はなかった。該当箇所を交換してもらい、キッチンの床が水で濡れることはなくなった。
 私の家のキッチンは広い。壁側に三口のガスコンロ、ビルトインオーブン。通路を挟んで反対側にアイランドのシンク。家を建てる際に母がこだわりぬいて作っ

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コンタクトを落とした。

コンタクトを落とした。

 コンタクトを落としてめがね生活を余儀なくされている。なので視力云々よもやま話。
 私は中学生の頃からハードコンタクトを愛用している。ハードは慣れてしまえば全然楽で、たまに使い捨てのワンデーを使うと目が呼吸してない、とくるしくなる。案の定一日使っただけで無理、しんどい。とギブアップし家の中でしかかけないめがねで地下鉄に乗りコンタクトを作りに行った。
 何の因果か知らないが、新しくコンタクトを新調す

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わからないから生きている。

わからないから生きている。

 明日の体調がわからない。なんなら今日の晩眠れるかわからない。もし寝れたとしてもちゃんと起きれるかわからない。
 とことんダメダメである。社会性とか協調性もあまりない。ひとりでぼんやりしているのが好きで、本を読んだり自分で文章を書くのが好きで、わかっているのはそれくらい。あまり自分の特徴も把握していない。
 文章を書いていてよくあるのは何が書きたいのだろうかと物語に迷い込んでしまうことだ。特に事件

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ブックカバーにおける興味の変遷、その他付属品。

ブックカバーにおける興味の変遷、その他付属品。

 なんだか論文みたいなタイトルだけど雑文です。

 最近牛乳石鹸と正和堂書店さんがコラボしたブックカバーを手に入れました。

 SNSでみて気になってたんですよね。近くの書店でも配られることになり配布当日に行きました。

 ブックカバーといえば京都の出町にあるCABA BooKSさんで本を買ったとき、付けてもらったブックカバーがtuperatuperaさんのデザインでかわいいなあと思ったり、地元の

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