オーソン・ウェルズ監督 『偉大なるアンバーソン家の人々』 : 描き変えられた「自画像」
映画評:オーソン・ウェルズ監督『偉大なるアンバーソン家の人々』(1942年・アメリカ映画)
あの映画史的名作『市民ケーン』に次ぐ、オーソン・ウェルズの監督第2作目だが、なにかとうまくいかなかった作品のようだ。
「Wikipedia」によれば、制作費が「約1,125,000ドル」なのに対し、興行収益が「約820,000ドル」ということで、大赤字。しかしながら、この責任が誰にあるかは微妙なところなのである。
先日読んだ、アンドレ・バザンの『映画とは何か』の、岩波文庫版「訳者